新演出版
ミュージカル
「マリー・アントワネット」
博多座
2018.9/14(金)〜30日(日)
帝国劇場
2018.10/8(月)〜11/25日(日)
御園座
2018.12/10(月)〜21日(金)
梅田芸術劇場
2019.1/1(火)〜19日(火)
私の愛は、ただあなただけのもの・・・
私の憤りが、いつか世界を変える・・・。
甲斐さんからのMessege
装いも新たに、いま
私は2006年の日本初演でも音楽監督を務めましたが、
今回は装いも新たに生まれ変わった
『マリー・アントワネット』をご覧いただくという思いが強いです。
12年前とは日本も世界の情勢も違うし、
マリー・アントワネットに対する評価も変わってきている。
その中でクンツェさんとリーヴァイさんの
作品に対する捉え方も変化していったのだろ思います。
初演では新しい時代を突き動かす民衆のパワーを
代弁するマルグリットが語るマリーという側面が強かったですが、
今回はフェルセンが語るマリーの物語と言えるくらいに、描かれる角度が違うんです。
それから、高みから落ちていくのが初演のマリー像でしたが、
今回は時代に翻弄されながらも人間として成長していくマリーが描かれている。
そこも初演との大きな違いだと思います。
そうすると楽曲も大きく変わってきます。
同じメロディーの曲でも歌うシュチュエーションが違ってタイトルや歌詞が変わったり、
歌う人自体が変わった曲もあるので、印象が初演とは異なってくるんですね。
こんなところでこの曲が使われるんだ、こんなふうに歌われるんだと、
前回を知るお客様はきっと驚きの連続だと思います。
たとえば、初演でカリオストロが2幕頭で歌った《イリュージョン》という曲が、
今回は自身の野望で民衆を操るオルレアンが歌う《世論も支配しろ》になりました。
マルグリットのソロ《心の声》も、
今回はまた違った場面でマルグリットと民衆が歌う《もう許さない》という曲に変わっています。
そうやって同じ曲が違うシュチュエーションで歌われると、
曲がもっている意味も変わります。
振付も歌い方も変わるから見え方も全然違いますしね。
それが今回の不思議な面白さじゃないかと思っています。
それから、2014年の韓国版から台本が大きく変わって挿入された楽曲も多いです。
1幕の最初の《マリー・アントワネット》もそうで、
初演版とは違うフェルセンの壮大なソロで物語が始まりますからびっくりする方も多いでしょうね。
また、今回の日本版で追加された新曲、
フェルセンの《遠い稲妻》とマリーの《孤独のドレス》では、
二人の心の変化がより繊細に描かれていきます。
初めてご覧になる方はもちろん、
初演を見ている方にも新鮮な気持ちで楽しんでいただけるはずです。
また、フランス革命という世界の歴史を変える大事件を起こしたのは民衆たちで、
その声を代弁するのがマルグリットですから、
彼女が歌う楽曲は大変パワーがあって聞き応えがあります。
民衆を体現するアンサンブルの迫力にも注目いただきたいですね。
楽曲の中で彼らの怒りや悲しみは非常に厳しい言葉で表されます。
そしてその激しさ言葉を支える感情が、
リーヴァイさんの美しく切ないメロディーに乗せて歌われていく。
激しさと悲しさ、
美しさと繊細さ。
そういった様々な感情が混じり合い表現されるのも『MA』の魅力だと思います。
リーヴァイさんの音楽は人物の心情を表すメロディーが本当に素晴らしいのですが、
『MA』は特に人間の葛藤が色濃く音楽の中に反映された作品だなと、
日々稽古をしながら手応えを感じています。
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