ボクシング中継の怪奇

ボクシング中継の怪奇

 俺様は,感情レベルにおいては,韓国人とかフィリピン人が嫌いである.だから, ボクシングの試合においても日本人に肩入れをしたい.だが,アナウンサーや解説の 公平を欠く報道にいつも苛立たされる.                      俺様は,自分の感情とは別に,勝負には冷静に強さを判定する習性がある.単純に 『日本勝て』とはならぬ.最近の日本のチャンピオン共は,思い上がりばかりが強く 実力が最低なのだ.                               こういうヤツラの戦い方を見ていると,本来の感情とは別に,韓国,フィリピンの 選手に肩入れをしてしまう….大体,アナウンサーや解説が,日本選手の不利には, 完璧に目を瞑り,必要以上に褒め讃える.                     少なくとも,解説に座る人間は,かつては,自らも世界タイトルを取った選手で, その辺のド素人とは違う筈だが,口から出る言葉は,的外ればっかり….『ともかく 日本選手を褒めろっ』そんな指令が出ているとしか思えぬ.             日本選手が打たれた時には,これを徹底的に無視して与太話でごまかし,一発でも 敵を打つと大袈裟に歓声をあげて,これを褒め讃え,いかに打たれても相手の強さを 認めようとはしない.俺様の嫌いな韓国と同じレベルである.           『審判ドモには金を掴ませてあるから,日本選手は,KOされない限りは負けない』 或いは,そんな裏話であるかのように,解説ドモは,必死に日本選手に有利な採点に 徹する.結果と違う採点をしたくないのだ.                    先日も,滅多打ちにされた日本のチャンピオンが,ゴングに救われた場面ですら, 採点は,辛うじて10対9で敵に有利の判定….幾分,相手に有利でも日本人有利に 判定を下す….こいつら…一体何を考えているんだ?                この試合終盤の解説の言葉は,誠に見事であった.『挑戦者が勝つには,やっぱり チャンピオンをKOにしなければ駄目ですよ.そうでなければ勝ちにはなりません』 ここまで言い切った.                              ひと頃,流行したキックボクシングの常識と全く同じなのだ.タイ国内での試合は 相手をKOにしない限り,日本選手に勝ちはなかった.今,それと同じことが日本の 公平さを自認する報道の現場で起きているのだ.                  尤も,夕刻6時のニュースの中ですら,何処かの芸人の離婚問題が報道されたとの 噂もある.所詮,日本の報道機関なんてものは,この程度の芸能感覚で動いているに 過ぎない.日本人は,テレビ漬けでバカになり続けて来た….            先のごとき無知蒙昧な言動を吐く愚かな人間共が,ボクシング界での指導的立場に 立っていることを考えると,なるほど,これでは一時凌ぎのチャンピオンしか育たぬ 訳だと,その原因を垣間見る思いがする.                     真の実力を養成するのではなく,対戦相手をビデオで研究して特定の相手の弱点を 狙って勝つ….その強さには,一貫性と絶対性がない.自らの個から生まれる本当の 実力がないから臨機応変な対応が出来ぬ….                    先の試合で印象的だったのは,相手選手が一度も引き下がらず,終始一貫して常に チャンピオンを引き下がらせていた点だ.それだけ威圧感があった.見切りがいい. 目がいいのである.ズルズル下がるバカチャンピオンは死ねっ! ** 悪魔 **
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