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 リンちゃんの日記


 今回ドラゴン退治というお仕事を貰って総督の部屋を後にする。
今回一緒に依頼に当たる人はあたしを含めて4人。
「うちはシーナや。普段は酒場で踊り子をやっとるんや」
 一人目はハニューエルのシーナさん。関西弁がなかなかイカス(笑)
あたしより背も高くてお姉さんっぽい。武器はセイバーやダガーでの接近戦が得意との事。
「…わ、わたしはタニアって言います…あ、あのー、足手まといにならないように
頑張りますのでよろしくお願いします…」
 タニアさんもハニューエルで、なかなか気が弱そうな子みたい。
「俺はケイと呼んでくれ」
 こちらはヒューマーのお兄さん。特徴としては隻眼で、体も大きいから頼りになりそう。
ちなみに今回唯一の男性さんでもある。
 でもって最後にあたしの番。
「は〜い、リンちゃんなのだ。みんなよろしくなのだ☆」
「元気やな」
「よ、よろしくです…」
「よろしく頼む」
「本当はハンター志望だったけど、落っこちたから仕方なくフォースになったのだ。」
「それでもなれるって凄いですよ」
「そう?だからリンちゃんは杖以外の武器を良く使うのだ。ちなみにフォースも補欠合格なのだ」
 一瞬場が凍りつく。はて、何でだろう?(笑)
「…後方支援担当ってこいつで大丈夫か?」
「まぁ、前衛3人やしな」


 ラグオル地表。もう日は傾き辺りは赤く染まり始めている。
「…きれいです」
「そやな、こうしてると平和やな」
「一日でも早く皆が来れるようにしないとな」
「そうなのだ」
「そろそろいくか?日が暮れないうちに」
「ほな、行こか」
「行きましょう…」
 ロックを解除して幾つかのブロックをくぐる。
「…来たな」
「そうですね…」
「わ、敵なのだ!」
「行くで!」
 タニアさん、シーナさん、ケイさんがそれぞれ接近戦で応戦する。
あたしも加わるべく背中にしょってきたモノを準備する。
「いっくのだ〜!どっか〜ん☆」
 あたしの叫び以上に派手な音を立てて放ったバズーカが敵をはずれ、誰もいないところで炸裂する。
「わ、ぶねぇ!?」
「うわ!?」
「な、なんや!?」
「敵がいたから攻撃しただけなのだ」
 そっけなく言うあたしへの視線が何となく冷たかったのは気のせいだろうか?(笑)


 さらに進んでテレポーターを発見しセントラルドームが見える場所にやってきた。
それでも敵さんがいることには変わりなく皆の要望で当たらないバズーカをやめて
ハンドガンに持ち替えていた。
ちぇ、ちょーっと味方に当たりそうになっただけで怒んなくても(笑)
「ばーん、ばーん☆…おう?」
「どうしたんだ?」
「なんや、新手かいな?」
「て、敵ですか!?」
「銃が壊れたのだ。」
 なぜか弾が出なくなっている。さすがにもともとそこら辺にあったコンテナの品、
故障も多いと見える。
あたしの手入れが悪いと言うのはこの際差し引いておくことにし、
仕方なく手にはめていたナックルだけで行く事にした。
まだ持っとるんかい!と言う突っ込みはシフタの詠唱で聞こえなかった事にしておこう。
 まぁそんなこんなであたしの後方支援はテクニックだけになったわけだが
一行は先ほどと変わらず、いやヘタにあたしが茶々入れしない分すんなりと
進んでいくのであったりする。
そしてセントラルドーム付近で見つけた大型テレポーターを皆でくぐり、一気に風景は
一面の銀世界へ。
そこへ大きな影が飛来する。
「なに、ここは?」
 タニアくん、それはあたしも聞きたいよ
「さぁ、大体想像はついとるけどな」
 そうなんだ、なんだっけ?シーナさん教えて(←話聞いてない)
 そうこうしてる内に影の主であるシルドラゴンがあたしたちの前に降り立った。
「今回のメインディッシュさ」
 ケイさんかっちょいー、そのままドラゴンも夕ご飯にしちゃってー♪
「うちの踊りの見物料は安うないでー!」
 おおっと、シーナさんココでダガー系に持ち替えだぁー。
「いっちゃえー、みんなでやっちゃうのだー!」
 と、張り切ってみたもののドラゴンはなかなか手強く死にそうになる事数回、
氷付けにされる事数え切れず(笑)
それでも正義の味方(?)が負けるはずは無い!激戦の末倒れたのはドラゴンの方だった。
「やったでー!」
「やりましたぁ!」
「なかなか手強かったな」
「にゃはは、正義は勝つのだ」
「あ、みんな空見てみい」
「オーロラか」
「初めて見る、きれい…」
 戦いに気をとられて気づかなかったが空にはオーロラが一杯に広がっていた。
モノホンを見るのはあたしも初めてだ。
「ん〜、リンちゃん寒くなっちゃったのだ〜」
 いい雰囲気をぶち壊しのあたしだったが現に寒いものは寒い。
「確かに寒いで」
「さっき雨降ってたしな」
「っくしゅん!…風邪ひきそうです…」
「それならリンちゃんに任せるのだ!」
「なんかいい方法あるんか?」
「ギフォイエ!!」
 あたしを中心に勢い良く炎の渦が巻き起こる。洞窟でこれを使うと最悪だがこういうときは
とってもキモチ良かったりする(笑)
「ほ〜ら暖かくなったのだ〜♪」
「暖かいどころか焼け死ぬぞ!」
「少し焦げちゃいましたぁ…」
「何すんねん、アホ!!」
<スパァン!!>
「うぎゃ!?」
 シーナさんの何時の間にか手にしていたハリセンが後頭部にクリティカルヒットして
いい音と共に地面にぶっ倒れる。
ゴッドボディ挿してなかったら死んでるところだった(泣)
「あうー、痛いのだー!」
「何言うとる、当然や」
 いや、今のもかなりお花畑が見えかかったが…
「おーい、先に行くぞ。タニアが風邪引きそうだから」
 あぁ!?ケイさんはタニアさんを抱えて帰還ゲートに入ってるしぃ。
とりあえず置いていかれても困るからレスタを自分にかけてフラフラと皆のあとを追う事にした。

 事の次第を総督に報告し、一段落した帰り道。
「わーい、終わったのだ〜」
「ふぅ、これでいっちょ上がりや」
「これからどうする?」
「そうですね、お腹すきました」
「遊ぶのだ〜」
「そうか、食事がまだだったな」
「パーっと遊ぶのだ〜」
「やかましい!」
<スパァン>
「あうー!」
 あたし沈黙(笑)またしても死にかけ。
「ま、街じゃレスタ使えないのだぁ〜」
「死にゃーせんだろ、まったく」
 あーなんか冷たい…(泣)
「大丈夫ですか?これ上げますから…」
 タニアくん、君だけだよ(謎)他のフォースはどうか知らないがとりあえずあたしは
トリフルしか持ち歩かないのでこーゆー時はヒジョーに困る。
まぁしかし、受け取ったトリメイトをちゅーちゅーとすすりながら復帰。
さっすが最近は文明が進んでいらっしゃると感じる今日この頃だったり。
「あー!しまった」
「どうしたんです?シーナさん」
「そういえば今日も酒場の仕事入れッとったんやー!…遅刻やな」
「じゃあ、どうするんだ?」
「…まぁ、しゃーない。今から慌てても同じや」
「ではこれから食事にするか?」
「美味しいケーキや知ってますよ」
「そうと決まれば行動だ。タニア、案内頼むぞ」
「はい」

 そうして一行はまた歩き出した。

ーリンちゃんの日記ー <完>



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