2010年11月の私淑言

 


2010. 11. 16

6月に帰還、カプセルを回収してから、カプセル内部の微粒子の解析が進められていた、小惑星探査機はやぶさだが、今日、約1500個の微粒子がイトカワのものであることがほぼ確定したそうだ。
はやぶさから送られてきていたイトカワのデータと、今回見つかって解析が進んでいた微粒子の成分がほぼ同一だったらしい。
打ち上げ当初からトラブルに見舞われて、満身創痍で3年遅れで地球に戻って来た上に、きちんとカプセルを分離して着陸予定地点のど真ん中に送り届けたのでも、もう十二分にすごいのに、その上、ちゃんと、イトカワから微粒子まで持って帰ってきていたなんて、なんて偉いんだお前は。
川口教授はじめ、関係者の方々の喜びはいかばかりかと思う。

微粒子は、日本国内だけでなく、はやぶさの旅を協力支援してくれたアメリカ、オーストラリアの研究機関にも分配されて、これからさらに詳しい解析を進めることになる。
容器の中にはまだ微粒子がたくさんありそう、とのことで、今後どんな解析結果が出るのか、何が分かって来るのか、いろいろと、本当に、楽しみだ。

 


2010. 11. 14

スポーツの話が続くが、自分的に嬉しいことなので、記念の意味も含めて書く。

東京で開催されていた世界バレー女子大会で、日本がフルセットの末、アメリカを破って、銅メダルを手にした。
1次リーグでは全勝だったし、2次リーグでも中国には惨敗したもののロシアとも良い試合をしていたし、13日土曜のブラジルとの準決勝でもフルセットの接戦に持ち込んでいたので、もしかしたらやってくれるかも、と思っていたけれど、本当にやってくれるとは。
今回の全日本メンバーは、これまでのメンバーに比べても小さい。まして背の高い諸外国と比べれば、それはもう親子ほどに差がある。正セッターの竹下もリベロの佐野も159cmだし、他にも160cm台の選手が複数いる。
それでも世界ランク1〜3位とあそこまで闘って、堂々と銅メダルを勝ち取ったのだから、すごいの一言に尽きる。
全日本の女子バレーが世界大会でメダルを手にするのは実に32年ぶりのことだそうだ。
心から、おめでとう。

 


2010. 11. 7

と、リーディングカンパニーから帰宅してみたら、中日対ロッテの日本シリーズがえらいことになっていた。
延長15回、約6時間の試合の末に引き分けってなんですか。
明けて7日は第7戦。これで中日が勝ったら8日に『第8戦』をやることになる。
で、結果。18時過ぎに始まった試合はまたも延長12回、5時間強のシーソーゲームで、8−7でロッテが5年ぶりの日本一を勝ち取った。
リーグ3位からCSを制しての日本一だ。
いやもう本当におめでとう、そして両チームの選手関係者ファンの方々もお疲れさま。

ところで解説の江本さんがちょいちょいどちらのチームに対しても失礼な発言をしていたように思うのだが、それは解説としてどうなんだ?

 


2010. 11. 6 大極宮 自作朗読会 リーディングカンパニーvol.9

翠條さんと、光が丘IMAホールにて『大極宮 自作朗読会 リーディングカンパニーvol.9』を鑑賞。
今回も大沢、京極、宮部三氏の朗読を堪能してきた。
第一部はそれぞれが自作を朗読する独り舞台。
大沢さんの『Wednesday』は20代の頃の作品だそうで、「愛している」だの「離さないで」だの、聞いてるこっちが恥ずかしい(笑)。
続く京極さんは『冥談』から『予感』。既読の作品だったけれど、ただ読むより京極さんの朗読を聞く方が何倍もいやぁーな感じ(大笑)。
宮部さんは『ぱんぷくりん』から『招き猫の肩こり』、だったのだが、幕が上がった瞬間、宮部さんの格好に会場が沸いた。猫の顔形のフードのついたしましまの着ぐるみっぽい衣装に身を包んだ宮部さんが立っていた。なんであんなに可愛い格好が似合うんですか宮部さん(苦笑)。朗読した作品も衣装に負けず劣らず可愛くてほのぼのとしたものだった。
第二部は、まだ単行本には未収録の時代物を、お三方で朗読。政五郎親分とおでこが登場するのだけれど、メインのエピソードが陰惨でありながら最後にほろっとさせるので、大沢、京極両氏に「これで泣かせるんだからクロいよねー」といじられていた宮部さんだった。

去年はチケットを確保できていながら仕事のために泣く泣く諦めたので、今年は絶対に行きたかった。
チケット取ってくれてありがとう翠條さん!
来年は10周年記念のリクエスト大会だそうなので、是非とも行きたいものである。

 


2010. 11. 3

先月のことになるが、10月30日、声優で俳優の野沢那智さんが肺癌のため亡くなった。
享年72。
良い声、と言われてすぐに思い浮かぶのがこの方だった。
もっとずっと長く、あの美声を聞かせていただきたかった。
心より御冥福をお祈りする次第である。

 


 

 

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