2009年2月の私淑言

 


2009. 2. 27

前日からの雨の予想通り、朝から雨が降っていた。
と思ったら、職場に着いてしばらくはまだ雨だったのに、10時を過ぎる頃から雪に変わった。
久々に見る、雪らしい雪に、思わず
「暖房つけて来て良かったー」
と呟いたら、隣のデスクの同じく猫飼いな大先輩が
「猫だな」
と。
聞けば、その大先輩のお宅でも、やはり寒い日は、無人の部屋でも猫のためにホットカーペットがつけてあるそうな。
「過保護ですね、お互い」
と笑いあう程度には、猫の下僕な我々である。

 


2009. 2. 23

アカデミー賞外国語映画賞に、滝田洋二郎監督の『おくりびと』が、短編アニメーション賞に、加藤久仁生監督の『つみきのいえ』がそれぞれ選ばれた。
心から、おめでとう。

 


2009. 2. 22

2月22日は「にゃん・にゃん・にゃん」で猫の日、なのだそうで。
せっかくなのでしばらくぶりに我が家の猫などを。

まず居待。もこもこの猫ベッドのへりにあごを乗っけて御満悦。

立待。こちらは私の膝で。

で、その後居待のとなりに立待が入って

仲良し。

 


2009. 2. 14 『テーブルマナー』

紀伊国屋サザンシアターでAGAPE STORE #13 『テーブルマナー』を観劇。
そろいも揃って「お前が言うな!」と突っ込み入れたくなるような、「君達テーブルマナー以前に人として大丈夫か」と言いたくなるような登場人物ばっかりで、あまりの噛み合わなさっぷりにいっそ笑ってしまう感じな話であった。
唯一「もしかしてコイツだけは常識人かもしれん」と思ってた獣医のケンちゃんも「目的は家なのか!?」な人だったしなあ(苦笑)。
ラストもラストで「またそこへ戻るか!」と心中で突っ込みを入れて、終演後の舞台挨拶で笑い、劇場を後にした。

 

それにしても2月14日とはとても思えない気温だったことよ!!
東京都心で最高気温が23.9度。静岡市清水区で26.8度、神奈川県小田原市で26.1度など、全国の100箇所以上で2月の最高気温記録を更新したそうな。
前日から、14日は気温が上がる、と予想は出ていたけれど、これはちょっとどうかと……。
もっと驚いたのが、前日からの予想があるのに、新宿新南口近辺には、ダウンコートを羽織った人が少なくなかったことだ。暑くないのかあなた方?(汗)
杉花粉も大量に飛散したようで、マスクをつけた方もたくさんいらして大変そうだった。
これで月曜からはまた真冬の気温に戻るとか。
だから、もっと穏やかに三寒四温を……(涙)

 


2009. 2. 13

中国、四国、九州に、関東地方でも、今日、春一番が吹いた。
関東では去年より10日早い。
去年関東に春一番が吹いた時は、午前中に南からの強風でぐっと気温が上がったと思ったら、午後に一転北からの強風に切り替わり、気温は下がるわ舞い上がった砂埃で視界が茶色く濁るわ、のみならず強風でクレーンが倒れたり信号機が折れたりで散々な日になったが、今年はそこまで酷いことにはならないらしい。
14日の関東は晴れて気温が初夏並みに上がるそうだ。
あまり極端な気温の上下動はなるだけごめん被って、ゆっくり小幅に三寒四温で春になってくれるといいなあ、などと、ちょっと我が儘なことを思ってみたりする。

 


2009. 2. 5

3日夕方、作家の泡坂妻夫さんが亡くなった。
ミステリ作家、奇術愛好家、そして家業は紋章上絵師と、様々な顔をお持ちの方だった。
作歌として生み出された作品は多い。
愛一郎さんも辰親分もヨギ・ガンジーも好きだ。佳城さんも夢裡庵先生も好きだ。『11枚のとらんぷ』も『乱れからくり』も好きだし、『家紋の話』のようなエッセイも好きだ。
つい先日、辰親分の最新刊『織姫かえる』を読んだばかりだった。
この1月に発売された雑誌にも最新作が掲載されているようだったから、まだまだお元気で新作を生み出してくださるものと思っていた。
ただただ残念で、御冥福を心よりお祈りするばかりだ。

 


2009. 2. 3

節分。明日は立春。
早いものでもう今年になって1ヶ月が終わってしまった。
3月下旬から4月上旬並みのあたたかさだった今日とはうってかわって、春立つ明日は寒の内の気温に戻るのだそうな。
世間様では受験シーズン突入だったりインフルエンザが流行したりプロ野球チームがキャンプインしたり、角界が騒がしかったりそろそろ今年の杉花粉情報もちらほら聞こえはじめたり。
定額給付金は出るならもらうけど出なくていいしむしろもっと別なことにお金使ってほしいなあ、とか、まあ思うところも色々ありはするのだけれど。
とりあえず今日のびっくりは。

立待がジャンピング抱っこらしきものを覚えましたと。

風呂上がりにパジャマを着ていたら、なにやら下からじーっと私を見上げ、伸び上がって膝に前足をかけたりもしたので、ふと思い立ってポンポンと自分のウエストあたりをたたいてみたら、ひょいっと。
ジャンプがウエストあたりまでで低かったのと、ふいのことで私もまさかやるとは思わず受け止める心構えがなかったのとで、受け止め損ねてしまったのだが、もしかして、うまくすれば、自ら人の膝に乗るばかりでなく自ら「抱っこ!」と飛び上がって来る猫に、立待がなるかも、などと、期待してしまう飼い主である。

 


 

 

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