2008年11月の私淑言

 


2008. 11. 24

今年の紅玉ジャムを作成。
例年なら10月末から11月あたま頃に近所の八百屋に入荷する紅玉が、今年は見当たらなかったので、もしや入荷数が格段に少なくて買えなかったのかと心配していたところ、先週末にやっと見かけて、5個入りを1袋買い込んだ。
皮をむき、芯を取り、薄いいちょう切りにして、色止めのレモンを少々絞り、途中で砂糖を加えながら、煮込むこと30分強で出来上がり。
きちんと処理して密封すれば半年でも1年でも常温保存が可能なので、市販のジャムが甘過ぎる身には必需品、だったり。

 


2008. 11. 20

遅ればせながら、16日のイベント、主催の大佐はじめスタッフのみなさま、まったりのんびり楽しく熱い時間をありがとうございました!
当日は急遽成瀬さんのスペースを愛さん、kallenさんと交代でお預かりさせていただきました。お立ち寄りくださった方々、ありがとうございます。不手際がありましたらお詫び申し上げます。

 

マメさんのふわふわとヤエコさんのもこもこと紺さんのショートパンツが目の保養で3人揃うと壮観だったしKILIEさんがビスクドールみたいでこれまた可愛かったし蒼さんの美しいチャイナドレス姿と雄々しい列整理に見愡れたし、久々の李香さんとお嬢さんやもっと久々のシホさんに会えたのが嬉しかったし。
交流会では阿呆な話題で盛り上がり、その後の打ち上げでは店側が余興として用意してくれるマジックよりもしずるさんやヤエコさん、愛さんの方が数段面白さが上で。
本当に、最初から最後まで、『らしい』イベントだったように思う。

あらためて、ありがとうございました!

 


2008. 11. 13

祐さんに誘われて、新宿シアターアプルで『マリア・マグダレーナ来日公演 マグダラなマリア 〜マリアさんのMad Apple Tea Party〜』を観劇。
何がすごいってこの芝居、メインの舞台がウィーンの高級娼館で、主役のマリアさんを筆頭に登場人物の半分が娼婦の設定なのに、出演者は全員男性(もちろん女装)、しかもそれがそろいも揃ってフツーに美女なあたり。
誘いを受けて公式サイトを見た時には一体どんな芝居になるのかと思っていたら、のっけからマリアさんの歌うハバネラにノックアウトされてしまった。
芝居自体も、舞台上のみならず客席まで縦横無尽に使うし、俳優さんたちのアドリブも笑えるしで、休憩を挟んで2時間半、しっかり楽しませて頂いた。
いやもうホントに誘ってくれてありがとう祐さん!

 


2008. 11. 7

職場の後輩嬢と示し合わせて、退社後に池袋の猫カフェ『ねころび』へ行って来た。
最初は同じく池袋の『299』へ、と言っていたのだけれど、7日がちょうどシュガーの誕生日だというので、お祝いがてら一も二もなく目的地変更。
先日訪れた時は夕方で時間が悪かったのだろう、今回はほぼ全猫が活動的で、スリッパに埋もれて寝るのが大好きなプリンまで、おもちゃに釣られて遊んでいる。
店内は薄暗いが、試しに携帯で写真を撮影。

 テーブルの下で熟睡中のフィガロさん。

 本日の主役、シュガーさん。

 猫用ケーキを独占中のシュガーさん。

画質が悪いのはやむなし。
ケーキはこの後、他の猫さん方も御相伴に預かっていた。

 

帰宅して、筑紫哲也氏の訃報を知った。
先年来、癌闘病中なのは知っていたが、そこまで悪くなっていたとは知らなかったので驚いた。
心より御冥福をお祈りする。

 


2008. 11. 5

現地時間11月4日に行われたアメリカ大統領選挙で、47歳のバラク・オバマ氏がマケイン氏に大差をつけて勝利。来年1月、44代目にしてアメリカ合衆国史上初の黒人大統領が誕生する。
金融危機をはじめとして問題は山積みだけれど、かの国の良きリーダーになってください次期大統領。

 


2008. 11. 4

歌手で音楽プロデューサーの小室哲也が詐欺容疑で逮捕された。
既に自分には著作権のない800余曲の著作権を売る、と言って、投資家から5億だまし取り、さらに5億返還・慰謝料1億支払いで和解しながらその6億を払わなかったために、件の投資家に告訴されたとか。
彼の音は似たり寄ったりでどれがどの曲だか判らないのであまり好きではないけれど、それでもひところは一世を風靡したものを。
呆れると同時に、なんだか哀しくもなる一件だ。

 


2008. 11. 3

ゴルフの石川遼が17歳でプロ初優勝したり、秋の天皇賞でウォッカとダイワスカーレットが50余年ぶりに牝馬でワンツーフィニッシュしたりしたこの連休。
陽射しも少なく気温も低めだったので、猫達は少し前から出してある冬用のもこもこマザーボールで猫団子だ。

2枚目は、わざわざ仰向けになって居待の顎を毛繕い・結果検分中の立待。
直前には居待が、立待の背中に尻をのっけて自分の腹を毛繕いしていた。
互いの隣を、自分の腹=攻撃されたら致命傷な部分を平気で見せていられる場所だと、認識してくれる猫達が嬉しい。

 


2008. 11. 1 その2

芝居を見ていた間に、東京で木枯らし1号が吹いたらしい。
やけに風が強いとは思っていたが、気温がさほど低く無かったので、まさか木枯らしとは思わなかった。
気温が高めなので今年は各所の紅葉も例年より遅くなりそうだとか。
それでも、はや11月。
結局台風が1つも上陸しない年になりそうで、それもまた異例な2008年。

 


2008. 11. 1 ドラマティック・カンパニー 『birthday 〜 2008 〜』

池袋・東京芸術劇場にて、ドラマティック・カンパニー公演『birthday 〜 2008 〜』を翠條さんと観劇。
中尾隆聖さん曰く「念願かなって」のTARAKOさん作/演出のオリジナル新作、とのこと。
以下、ネタばれも含んでかなり辛口な感想になるが、あくまでも私個人の感想ということで御容赦願いたい。

 

舞台はどこだか判らないがとりあえず東京都北区赤羽まで楽に車で日帰りできる距離にあるらしい田舎町のホストクラブ。そこに関俊彦さん演じる記憶喪失の男が現れたところから話は始まる。
男は何者で、どうして記憶を失って、そもそも何をしにその街へ来たのか、と、そんな謎を主軸に据えて、ホストクラブオーナー家族や従業員、常連客がストーリーを織り上げて行く、のだが。
ホストクラブとオーナー宅の2場面を交互に切り替え、話も会話もどんどん進むが、テンポが良いというよりは、慌ただしいと思えてしまった。
台詞回しやオーバーな身振り手振りが無理に笑わせようとしているように感じられたのも私には少し苦しかったが、泣かせようとの意図なのか、麻生美代子さん演じる『ばーちゃん』を終盤で突然死なせたのはもっと苦しかった。
しかもその『ばーちゃん』はどうやら猫だったらしい(人間だったら90歳、の台詞があった)などと、普通に他の登場人物と会話をさせていて伏線がほとんどない状態で後出しされても……。
主軸の、関さん演じる男や行動理由も微妙だ。
ろくに仕事もしない駐在は記号的なキャラクターとして話に必要なのかもしれないが、鬱陶しい。赤羽で、病人の受入先も決まっていて、病院の近くまで来ているのに、たかがリンカーン1台で塞がる道路を使い、さらにたかが道路1本塞がったぐらいで遠回りして大幅にタイムロスするような救急隊員に救急出動されては困る。処置の途中で出て来て父親に「もう少し早ければ助かった」などと言う医者(娘は無事回復しているのだから、そういうことだろう)には、そんな暇があったら処置に戻れと言いたくなる。
関さん演じる父親にしても、わざわざ救急車を降りて道路を塞いだ車の車種やナンバーを覚えたのかとか、娘ほったらかして車の持ち主調べて復讐か、とか、浮かぶのはその類いの感想ばかりでどうにも共感出来ない。
オーナー夫妻もその息子も、従業員たちも常連たちも、なんだか肝心なところで話をしないのも微妙。
「変わろうと思えばいつでも変わることができて、その日が誕生日」とかいうのがテーマだったのか、とは思うが、なんだかすっきりしない、もやもやとしたものの残る芝居だった。

 


 

 

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