2007年6月の私淑言

 


2007. 6. 30.

劇団6番シード第32回公演に行って来た。
2作品交互上演で、今日が初日。
昼間の公演が『ラストシャフル』、夜が、『桐の林で二十日鼠を殺すには』。
『ラストシャフル』の方は、テンポの良いどたばたのコメディタッチかと思っていたらラストでしんみり、そしてあたたかな気持ちにさせられる佳品。
『桐の林』は一転ミステリタッチで、笑いも挟みながら、重いテーマをしっかり見せて、なおかつラストに希望も見せてくれる。
どちらも再演だが、見てよかったと思える芝居であった。

 


2007. 6. 28.

山口県光市で母子が殺害された事件の差し戻し審で、被告側についた21人の弁護士の主張・言動に、少なからず怒りを覚えている人も少なくないだろうと思う。
2007年5月27日に放送の『たかじんのそこまで言って委員会』で、橋下弁護士が仰ったそうだ。
日本国民は、権利として、不適格と信じる弁護士の所属する弁護士会に、その懲戒請求ができると。

先日まで、この件に関するかなり詳細なウィキペディアが存在した。
が、そのウィキペディアは、作成した方々も知らない間に、事故か故意か、消えてしまった。
現在、保存されるなどして残っていたデータをかきあつめて、再度、サイトが構築されつつあり、懲戒請求の仕方や、請求文書のテンプレートなど、かなりの部分が再現されている。

上記の経緯があって、リンクを張ってもいつまたそれが変更を余儀無くされるか判らないため、ここに当該サイトのURLは直接リンクはしないが、関心のある方は
『21人弁護士 懲戒請求』
等の文字で検索をかけてみてほしい。

ただメディアのこちら側で怒る以上に、出来ることは、どうやらいろいろあるようだ。

 


2007. 6. 24.

気が付けば北陸東北が梅雨入りすると同時に沖縄が梅雨明けして、夏至も過ぎてしまった。
関東は先日の『一応梅雨入りしたらしい』宣言以降まともな雨が降っていなかったのだけれど、ここにきてやっと梅雨空と言えなくもない感じ。
暑い日はあまりくっつかずにフローリングやクールマットにぺったり張り付く感じで『落ちて』いる(笑)猫達も、今日は涼しく過ごしやすかったからか、猫ベッドで一緒になって眠っていた。


こんな感じ。
ベッドの奥半分はまるまる空いているのに、わざわざ狭い方から居待を枕にする立待。
ただ乗っかっているだけかと思ったら、居待が顔を上げたところ立待の前足の位置判明。


……ラブラブだね、お前達、相変わらず(笑)。

 


2007. 6. 16.

『お月見荘地下室』の刹那さんご来訪。主な目的は猫(笑)。
昨年来、「猫もふもふしたい!」とご希望だったのだけれど、刹那さんご自身がずっとご多望でスケジュールがあわずに、年末、年明け、春も過ぎてやっと実現したのだ。
2時過ぎに最寄り駅までお迎えにあがり、我が家へ。
そこからは、アイスティーと手製のクッキーをお供に、猫を構いつつひたすらいろんなことを喋り倒すこと約4時間。
その間、立待は、刹那さんの膝で寛いで、どこを触られても平気な接待猫の本領を如何なく発揮したが、ビビりの居待はやっぱり微妙に及び腰だったのがちょっと残念ではあった。

ちなみに立待は、刹那さんにいただいたお煎餅の入っていた紙袋がいたく気に入ったようで、ふと見ると
 こんなことに(笑)。
このまま持ち上げても平然としていたのでもっと遊ぼうかと思ったのだが、紙袋の持ち手の方が悲鳴を上げそうだったので、すぐに持ち運びは中止してしまった。
刹那さんとは7時半頃まで我が家で延々喋り倒し、その後も場所を移して夕食を食べつつやっぱり延々喋り倒して、結局解散したのは10時頃。
長々とありがとうございました!!

 

ところで、うっかりしていたが、居待が我が家に来て12日で2年になる。
片手に乗るほどだった子猫がすっかり成長し、最初の最初は密かに懸念していた立待との仲も、嬉しい大誤算で人も羨むほどになって、2年。
段々暑くなってきたので冬ほどぴったりくっつきはしないが、気が向けば今も
 こんな感じ。
このまま2猫仲良く元気に長生きしてほしいものである。

 


2007. 6. 14.

去年より5日、平年より6日遅く、関東甲信が今日、梅雨入りした模様。
中国地方から関東甲信までが一斉に梅雨入りしたようで、全国的に遅い梅雨入りに「やっと」の感もある。
ラニーニャ発生で夏は暑そうとの予想もあるが、どうなることやら。
梅雨時に雨が降り、夏はきちんと暑くあってほしいが、なにごとも『ほどほど』であってほしいと願う。

 


2007. 6. 9.

某猫ブログを通じて知り合った猫友さん達と、上野の『Korean Dining こり屋』で猫オフ。
仕事や、飼い猫さんの具合が悪かったりで、当初予定より3人減っての開催だったが、それでも総勢7人。
当然ながら話題は主に猫で、サラダや焼肉、チヂミ、韓国のり等を食べ、店が妙に力を入れているらしい梅酒やソフトドリンクを銘々傾けながら、ひたすら喋る。
料理にも飲み物にもなんの不満もなく、楽しい時間。
が、トラップはデザートに仕込まれていた。
3人が頼んだ『洋酒のきいた焼きプリン』は、うち1人の器のサイズが明らかに他2人より軽くひと回り大きく、結局その1人は完食出来ずに終わった(2人は多分直径8cmぐらいのココット型、1人はプラス1cmほど)。
2人が注文した『杏仁豆腐 桃リキュール&黒蜜掛け』には、ロックや水割り等の手を一切加えていない原液リキュールに黒蜜をミックスしたものが杏仁豆腐にがっつりかかって、『杏仁』の味を消していた(ので、頼んだ2人ともがこれも完食出来ずに終わった)。
極め付けが、特別サービス価格になっていた『パッピンス』。
かき氷にフルーツを乗せた、韓国では季節を問わずに食べられている人気のデザート、との触れ込みだったが、これがまた大量で、器のサイズがスタンダードサイズのサラダボウルほどもある上、かき氷も山盛り、そこへキウイ、林檎、グレープフルーツ、みかん、アメリカンチェリーといったフルーツがぎっしり敷き詰められていて、かつ、かき氷には練乳と甘く煮た小豆が乗っているという代物。
多分7人で2つ頼んでつつきあってちょうどでは、と思えるほどで、しかも練乳と小豆の甘さでせっかくのフルーツの甘味がかき消され、酸っぱさだけが強調されていたらしく、それを2人で黙々食べる様はまるで軽い罰ゲームだった(苦笑)。

会話より料理よりなによりも、デザートが印象に残った猫オフであった。

 


2007. 6. 2.

総勢9人でみょーな居酒屋に行って来た。
その名も戦国居酒屋『個室乃世 大河の舞』。
一応上杉・武田の川中島をモチーフにしているらしいのだが、『大河』とあるように多分狙いは今年の大河ドラマ。
が、これがまた色々間違っているのだ。
まず入ったところで、信長、秀吉、家康の鎧のレプリカっぽいものがお出迎え。
店員さんたちは当然着物着用で、何故か小太刀を持っている。
しかも、ただ持っているだけの小道具かと思ったら、客を座席に案内する途中で出くわした他の店員に、突然「曲者!」だか「狼藉もの!」だかと叫んで切り捨てる(切り捨てられた方は「うわあー!」とか叫んで転がる)小芝居に使うものだった。
他にも、料理をテーブル席エリアから座敷席エリアに上げる時の店員の賭け声が「たのもー!」(道場破りか……)だったり、サイトのコース料理メニューには『決戦鍋』とあったものがテーブルに届いて店員に聞いたら「はりはり鍋です」と違う名を言われたり、たいへんぬるく笑える店であった。
店の入っているビルを出たところで目についたのは、『大河の舞』のひとつ上のフロアの店の看板。
曰く、「本物のペンギンのいる居酒屋」。
一同が心惹かれたのは当然のなりゆきで、「次回はここで!」となってしまった(笑)。

その後はカラオケ屋に場所を移して、でも誰も1曲も歌うことなく延々2時間喋り倒し、濃く楽しい時間を過ごさせて頂いた。

 


2007. 6. 1.

九州南部で梅雨入りしたそうだ。
去年より6日、平年より3日遅い。
関東はもう少し先だけれど、雨の季節がまたやって来る。

 

ニュースで俳優の石立鉄男氏の死去を知った。
急性動脈瘤。享年64。
独特の髪形と、コミカルで時にシリアスな演技で、好きな俳優のお一人だった。
心より御冥福をお祈りする。

 


 

 

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