2007年3月の私淑言

 


2007. 3. 31. 球春

春夏を通じて初出場の、第79回春の選抜高校野球四国第3代表・室戸高校、敗退。
昨年秋の明治神宮大会で高知高校が優勝したために舞い込んだ、センバツ四国第3代表の切符だった。
1回戦の報徳戦に競り勝ち、2回戦、宇部商業に逆転。
ベスト4を賭けて臨んだ3回戦準々決勝で、熊本工業に5ー3で敗れたものの、3回裏の4失点からさらに1点を追加されてもなお諦めずに、9回、反撃ののろしを上げて、最後まで見飽きることのない試合をしてくれた。
あんな試合をアルプススタンドで間近に見られた市民・出身者の応援団は幸せだろう。

1日、帰郷する生徒達を乗せたバスを、沿道の市民が国道の各所で待ち構え、迎える計画になっているそうだ。
お疲れさま。そして、ありがとう。

 


2007. 3. 27.

植木等氏が逝去した。
享年80。
高度成長期のサラリーマンに夢と笑いを与え続け、後年は名優として活躍した方だ。
ずっといてくださるような気がしていただけに淋しくまた非常に惜しいが、心より御冥福をお祈りするばかりである。

 


2007. 3. 25.

9時半過ぎ、石川県を中心に、最大震度6強の地震が発生。
23時現在の情報では、亡くなった方がお一人、怪我をした方が重傷軽傷含めて約170人。
倒壊した家屋や寸断された道路も多いようだ。
震源が浅いために今後1週間で震度6の余震発生の可能性もあるという。
どうか被害の広がらないように。
亡くなった方の御冥福と、被災した方々の生活が1日も早く『日常』に戻ることを心よりお祈りする。

 


2007. 3. 21.

幸福探求族のKILIEさまご来訪。
前々から猫セラピーを、と仰っていたのだが実は同じ市内在住というのが判ってあっという間に計画立案、『我が家の猫をモフって下さい』計画が実行されたというわけである。
2時過ぎに待ち合わせて我が家へお越しいただき、お茶と手製甘味をお出しして、後はすっかり猫まかせ(笑)。
ビビりの居待はさすがに最初は逃げて隠れたものの、立待はお土産にいただいたおもちゃに即反応。さらにさして指示するまでもなくKILIEさまの膝に乗り、接待猫の本領発揮。
居待もしばらくすると慣れて来て、そっと近付いてにおいをかいだり脇をするっとすり抜けたり、ダイニングチェアの下の猫ベッドでくるんと丸くなってくつろいだり。
生の猫をご堪能いただけたようで、お招きした甲斐があった、とほっとした次第。
夕食までご一緒させていただいて、たいへん嬉しい春分の日であった。

というわけで、しばらくぶりのウチの猫。

 

 

立待の首筋にまた小さくハゲが出来ているので、かかりつけの動物病院と相談の上、首輪を外して経過観察中。
前回のようにカビ疑惑が出るような毛の抜け方でもなく、今の所広がる様子もないので、どうやらこのまま落ち着いて行きそうだ。
やれやれ。

 


2007. 3. 20. 桜、開花。

全国にさきがけて、20日、東京で桜の開花宣言。
平年より8日、去年より1日早く、1990年などと並んで観測史上3番目の早さだそうな。
東京の桜の開花標準木は靖国神社にある。
あくまで『標準木の開花』をもって開花宣言が出されるので、それより開花の早い木も遅い木もあるが、いずれ4月を待たずに満開になりそうだ。

世の中に絶えて桜のなかりせば。

 


2007. 3. 17-18.

会議のための出張のついでに高岡さんがご来訪。
17日の会議終了後、新宿で待ち合わせ、祐さん、高岡さんと3人で韓国料理で夕食をとって、高岡さんはそのまま我が家へ。
まったりお茶を飲みつつ猫をかまってひたすら喋り、翌日に備えて1時頃就寝。
明けて18日の予定はPASMO&suica連動記念カード購入と、HARUコミ。
仲間内で「いろんな意味で面白い」とすっかり話題のライダー特撮をさわりだけ見た後、私はPASMO、高岡さんは人に頼まれてsuicaを買うため、まずは別行動。
高岡さんの方は駅員がもたついて時間がかかったり、私の方は最初に向かった駅で「並んでもおそらく列の途中で完売するので割り当ての多い同じ路線の他の駅へ」と言われて移動したりと、小さなハプニングはあったものの、無事望むものを入手して、池袋で待ち合わせてから、りんかい線で一路有明へ向かう。
HARUコミ、高岡さんはひたすら人の多さに感嘆していた模様だが、夏冬はこれよりもっと人が多い、と言ったところ、呆れられてしまった。
入場後も互いに巡りたい場所が違ったり、高岡さんの飛行機の時間があったりで、ゆっくり出来なかったのが残念。
その後私は会場内でSさんとお昼を食べたり、MさんKさん達と合流してお茶したり。
なんだかぱたぱたしたけれど楽しい週末だった。

 


2007. 3. 16. 史上一番遅い『初雪』

そろそろ春分も来ようという3月16日、観測史上もっとも遅い初雪が、東京都心にちらりと舞った。
1876年(明治9年)の観測開始以降、これまで都心で最も遅かったのは1960年の2月10日。
雪のないまま春になるかと思っていたけれど、そこまでの異常自体はさすがに免れたようではある。

 


2007. 3. 13.

10日の土曜に母から地元の食材が山ほど届いた。
鰤を筆頭に鯖、鰆、太刀魚、それに山菜に、柑橘類。
取りあえずその日は鰤を切り分けて少し刺身にし、残りは塩をしたり刺身用に冊にしたりして冷凍したのだが、13日の夜になって、母から電話がかかってきた。

「この間の魚、食べた?」
「食べたよ。とりあえず鰤だけだけど、刺身にして。美味しかったよ」
答えると、嬉しそうに母曰く
「あ、そう。あたし、あの鰤、お寿司にして食べたわよー」
「へぇ」
「あのね、酢の物とかいつでも作れるように作り置きしてある寿司酢で寿司飯作ってね、鰤をお刺身より薄めに作って、握り寿司にしたの。美味しかったーーーv」
「……美味しそうだなそれマジで」
「そうよ、美味しかったわよv じゃあねv」

――「じゃあね」?

「ちょっと待ったお母さま。要件は?」
「それだけよ?」
「それだけ? 自慢かよ!」
「そうよ。じゃあねー♪」

嬉しそうに本当に母はそれだけで電話を切った。
作り置きしてあるという寿司酢の作り方を、すぐに電話をかけ直して聞いたのは言う間でもない。
こんな事は珍しくないので、『悔しかったら自分で作ってごらんv』という母の無意識天然な叱咤だと思うことにしている。

 


2007. 3. 6.

暖かくなってきたせいか、猫が伸びて寝るようになってきた。
特に暖かかった4日、日曜日の午後の猫たちは、こんな感じ。

 ロング。

 アップで。

 
さらにそれぞれをアップで。

猫バカな私にとっては、いつまで見ていても飽きない猫たちの寝顔である。
過ぎた暖冬の影響か、既に冬毛でなくなってきているのが少し残念といえば残念。

 


2007. 3. 3.

8周年。
もう8年。
相変わらずスローペースなこの場所を、それでも維持しているのは……いられるのは、やはりこんな場所でもお越し下さり、お相手くださる方々がいてくださるからなので。

毎年のことだけれど、あらためて。
日頃の御愛顧ありがとうございます。
猫が幅を利かせる当茶寮ですが、よろしければ今後ともどうぞ御贔屓に。

 


2007. 3. 1.

あっという間に3月。
気象庁の区分では3月は『春』とのことで、結局東京は雪のないまま春を迎えることとなった。
振り返ってみればこの冬は、雪どころか、最低気温が0度を下回る真冬日すらなかったのだ。
3月には寒の戻りもあるらしいが、観測史上始めて、真冬日も初雪もないままの冬になるかもしれない。
夏の暑さと水不足が心配な春の始まりではある。

 


 

 

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