2005年11月の私淑言

 


2005. 11. 25.

やーーーっと、投薬終了。
誰のって、立待の。
今月あたまに軽度の膀胱炎と診断された立待、膀胱炎は甘く見てはいけないとのことで、3週間、継続投薬を言い渡されていたのだ。
…………長かった!!
毎朝1回とはいえ粉薬。
私が下手なのはもちろんあるのだろうが、猫の投薬は獣医さんでも大変だそうで、当然嫌がる立待に、カプセルに詰めてウェットフードをまぶして誤魔化したり、口を開けさせてカプセルを押し込んだり、水で溶いてスポイトで飲ませたり、蜂蜜と混ぜて上顎に塗り付けたり、同じやり方を3日も続けると即座に悟って拒むので、あの手この手での対決だった。先週あたりからは、粉薬の袋を開ける私の後ろ姿を見た途端、及び腰で逃げようとする始末。
嫌だろうなあ、とは思うものの、続けないと意味のない薬なので、心で「ごめん」と謝りながら押さえ付けての投薬である。
おかげで生傷の増えたこと増えたこと(^^;)。
とりあえずトイレを出たり入ったりといった行動はなくなって、1日のトータル量も減っていないので、大丈夫だろう、ということで、やっと投薬終了である。
毎朝最低ひとつ生傷の増える日々よさようなら!
再発しないことを切実に願って、念のため猫砂にpHマスター(尿の酸性度を測ることのできる砂)を混ぜてみることにした。

というところでしばらくぶりの『ウチの猫』。

 一緒にごはん。

 

 仲良し。立待の手にご注目。

 

 もっと仲良し。とても幸せな日常。

 


2005. 11. 22. 『十一ぴきのネコ』

関俊彦さんご出演のドラマティックカンパニー公演『十一ぴきのネコ』を、翠條さんと一緒に東京芸術劇場小ホール2にて観劇。

井上ひさし氏原作で、「11匹の猫がくりひろげる勇気と冒険の物語」。
歌たっぷりダンスたっぷり、年齢層にかかわりなく楽しめるステージ。

と、ドラマティックカンパニーのミニパンフにはあるのだが。
いや、歌って踊る関さんは素敵で楽しかった!
笑いもあったし楽しかった!
でも……
ラスト間近、救いがないんですがいいんですか!?(^^;)

ネコ飼い的に「それは、どう……?」と首をかしげる部分もあったり、「急いでるなあ」と感じられる部分もあったり。
なんとなく微妙な後味の2時間だった。

 


2005. 11. 20. ショパンな夜。

サントリーホールにて、ブーニン氏のデビュー20周年オール・ショパン・コンサート。
サントリーホールなので、当然席は大好きなP席で。
ここだと、ブーニンさんの指の動きが綺麗に見えるのだ。

曲目は、
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 作品22
4つのマズルカ 作品33ー1〜4
即興曲 変イ長調 作品29
スケルツォ 第2番 変ロ短調 作品31
ワルツ 第5番 変イ長調 作品42
バラード 第4番 ヘ短調 作品52
3つのマズルカ 作品63ー1〜3
ポロネーズ 変イ長調 作品61「幻想ポロネーズ」

アンコールに「子犬のワルツ」と、バッハのフランス組曲より「サラバンド」を。

大好きなブーニンさんの手で、好きなショパンを2時間たっぷり聞く。
幸せな幸せな2時間だった。

11月も下旬になって、街のいたるところでクリスマスディスプレイを見かけるが、アークヒルズも御多分にもれず。
段々『季節先取り』のが早まってゆく気がするのは私だけなのだろうか?

 


2005. 11. 14.

居待の抜糸が完了した。
これでお腹のひきつれも邪魔でしょうがなかっただろう保護ネットともさようならだ。
ただ、相変わらずう○ちはゆるいので、療養食を出してもらって、これから数日は薬と併用である。
立待の鼻風邪も相変わらずで、こちらは膀胱炎は良くなって来たようなのでそれ用の薬から風邪薬へと切り替えることに。
すぴすぴと息苦しそうなのが可哀想なので、効いてくれることを祈る。

ちなみに病院から帰った途端、居待、全開。
走るわ飛ぶわよじ登るわ、いきなりそんなに大暴れして大丈夫なのかと心配になるほどだ。
まあ今のところ平気なようなので、これもしばらく様子見である。

 


2005. 11. 12.

昼食を食べた直後のこと。
食後の緑茶を堪能しようとテーブルにお茶を運んだら、椅子に居待が陣取っていたので、ものは試しと抱き上げて膝に載せてみた。ら。
なんとまだまだやんちゃで遊びたい盛りなためまずもって膝になどじっとしていない居待が、ものすごく珍しいことに、毛繕いしたり自分の尻尾で遊んだりをそのまま私の膝の上で30分以上も続けた上に、いつのまにかお腹にもたれてすこーしずつ、ゆーーーっくり、瞼が下がって、膝の上で寝、寝て…………っ!(やにさがり)
10分ほど後で立待がマザーボールでくるんと丸くなったのを見てすぐに膝から降りて立待のところへ行ってしまったのだが、珍しくも嬉しい1時間だった。

で、その立待と居待。
居待の方は薬の効果か、それとも化膿止めの副作用が消えはじめたのか、とりあえず便の状態は良くなってきた。
このままとりあえず整腸剤を飲ませて、14日に避妊手術痕の抜糸である。
立待も、前日よりはくしゃみの頻度も鼻水もおさまってきている様子。
今日3度目の注射を打ってもらって、同様に薬を飲ませて様子見である。

というわけで本日のウチの猫。
キャットタワーの上段のキャットハウスで揃っておやすみ。

え、居待はって? いるじゃありませんかほら。ここ↓

先に立待が寝ていたところへ上の穴から居待が侵入。かなり無理矢理入ったように見えたのだが、それでもこのまま1時間以上眠っていた。
窮屈じゃないのかね、キミタチ?(苦笑)

 


2005. 11. 11.

風邪気味の立待の2度目の注射を、と、定時退社して帰宅したら、まるで待っていたようなタイミングでささっとトイレに入った居待が、私が見ている前でゲ○ピーを(^^;)。
もともと立待を病院に連れて行く予定だったので、速攻で病院に電話をかけ、居待の状態を説明の上、便を持参した方が良いか確認、指示を受けてまたもやぽいぽいっと2匹を放り込み、またまた動物病院へ。
立待は、前日の注射から30時間以上が経過していたせいもあってか、病院に着いてもくしゃみをしていたので、注射を打ってもらって、更にその後改善しなかった場合の対策も伺う。
とりあえずは明日、3度目の注射をしてもらって、その後の様子次第。
居待の方は、検査してもらった便に異常は特にないそうで、前日まで飲んでいた化膿止めの副作用が胃腸にくることもあるのでそのせいだろう、とのこと。
ただ朝から食欲がないので念のため胃腸の働きを整える薬を注射してもらい、同様の6日分の粉薬を処方していただいた。

良くなってくれよ、ふたりとも。

 


2005. 11. 10.

立待が風邪気味である。
9日夜帰宅した時からくしゅくしゅくしゃみをしていたのだが、朝になってもくしゃみは止まらず、時々水っぱなも飛んでいる。朝食もいつもの半分以下しか口にせず、すぐマザーボールに丸くなる。
立待がそんな様子なのでどうするかしばらく悩んでいたのだが、そこにもってきて居待が、やはり朝食をほとんど食べずに「けろっ」と胃液を吐いてしまった。
この時点で午前休&動物病院行きが決定。
居待の吐いたものを吸い取って動物病院に持参する準備をするかたわら職場に電話して午前休を連絡。
ちょうど手持ちの仕事が一段落していたので休暇が取り易かったのが幸いした。
病院が開く頃合を見計らって、ペットキャリーに2匹をぽいぽいっと放り込み、動物病院へ。
居待の方は、猫には珍しくないことでさして心配はいらないそうで、ただ食事をしなかったのと胃液を吐いたのとで、水分補給も兼ねた栄養剤に吐き気止めをプラスして点滴を打ってもらい、ついでに避妊手術痕の保護ネットを舐め齧ってぼろぼろにしていたのでそれも交換してもらう。
立待の方は、食欲も落ち気味でくしゃみもするものの、体温は平熱。抗生剤は今飲ませている膀胱炎の薬だけで対応出来るとのことなので、インターキャットを打ってもらって帰宅した。
インターキャットは3日続けて打つ方が効果的とのことなので、金曜、土曜と立待は病院通いだ。
これも私の責任と思うと、本当に申し訳なくて、自分が情けないけれど、これ以上悪化させないように気をつけるしか私には出来ない。

10日23時現在、立待と居待はこんな感じ。


気温が下がって来たので出したペット用毛布の『上』で気持ち良さそうに熟睡中。
……それ、もぐりこんでいいんだからね、おふたりさん(笑)。

 


2005. 11. 6.

避妊手術を終えた居待、5日午前無事退院して来た。
病院では食事をもらえない(麻酔をした日は食べてはいけない)ので、病院が開く時間を見計らって迎えに出たのだ。
先に手術や薬にかかった費用を払って、診療室に入り、ケージから出してもらった居待の顔を見ながら説明を受ける。
ついでに摘出した卵巣と子宮も見せてもらったのだが、さすがに生後半年だけあってとても小さかった。
デジカメを持参していたのだから写真を撮らせてもらえば良かったと、帰宅して思ったが後の祭り。
居待のためとはいえ、決めたのは私なのだから、せめてあの小さなものを記憶に留めておこうと思う。

抜糸は10日後。それまでは、縫合痕を舐めないように、ボディスーツのようなネットを着ている。
百聞は一見に如かず。こんな感じ。

このネットがいい加減見なれないところにもってきて、これに消毒液のにおいというか、病院特有のにおいがばっちりついているせいで、居待を連れて帰宅したら、鳴き声だけの時はしきりに鳴く居待を呼んでいた立待が、いざ近付いてきたら『あれ!? なんで!? 見た目は居待なのにへんなの着てる! へんなにおいもする!!』とばかりに、至近距離まできておいて、フーッ、シャーッと盛大に威嚇(^^;)。
土曜の夕方ぐらいまで


このぐらいの微妙な距離を保って過ごしていて、自分の姿とにおいが原因だといまいち判っていないらしい居待が戸惑いがちでちょっと可哀想だった。

が、1日経すればそこは仲良し。


また元に戻っているので御安心を。

さすがに歩き難いようだし傷があるから本調子になれないしで、手術前のような大暴れはまだまだ出来ない居待だが、食欲はあるし排泄もちゃんとするのでさほど心配はいらないようだ。
あとは、抜糸の終わる時まで、この保護ネットをばりばりに破ってしまわないか、それだけが要注意。

立待の膀胱炎も、2日間薬を飲ませた感じでは、このまま投薬で良くなりそうな気配。
ただ、粉薬を蜂蜜やマーガリンで練って鼻先に差し出せば「わーいv」と全部舐め取ってくれるたいへん同居人孝行な(ある意味猫っぽくない)居待と違って、立待は真っ当に薬を嫌がるので、薬をカプセルに入れてウェットフードで包んでだます、という手段で薬を飲ませている。
ずっとこれで飲んでくれよ、立待……!(懇願)

 

急性骨髄性白血病で闘病中でいらした女優の本田美奈子さんが今日、亡くなったそうだ。
彼女の『ミス・サイゴン』を、1度見てみたいと思っていたのに、それが叶わなくなってしまった。
実力派女優のおひとりだった方。しみじみと、もったいない、と、思う。
ただ御冥福をお祈りするばかりである。

 


2005. 11. 4.

11月4日23時現在、我が家に居待は不在である。
生後半年を過ぎ、体重も2kgを超えたので、避妊手術のため入院中なのだ。
聞けば猫の性衝動は激しいらしく、それが満たされない時のストレスは大変なものがあるらしい。子供を生ませないと決めているなら手術した方が猫のためなのだそうだ。
というわけで、本日無事手術は終了。現在居待は様子見のために入院中なのである。
5日朝迎えに行くのだが、嫌われてなければ良いけれど……。

他方で立待には膀胱炎の疑いが。
症状は軽いようなので緊急性はないとのことだが、だからといって軽く見て良いわけでは全くなくて。
原因はストレスだとかトイレの不足だとかフードやおやつによるだとか、なりやすい体質があるとか、色々言われているけれど、いずれにせよ私の責任。海より深く反省しつつ、明日から投薬の日々である。

というところで11月最初の『ウチの猫』。撮影したのは3日なのでいつもどおり居待も一緒。


相変わらずえっらい仲良しな毛繕い。

 


一部で垂涎?(笑) 膝乗り寝子。私が着ているのはあくまで部屋着なので深くつっこんではいけません。

 


右が実物、左はガラス。立待が真っ剣にかまっているのは実はトイレから転がった猫砂。……やめてくれ(TT)。

 


 

 

今月の『私淑言』へ  『おしながき』に戻る