2004年11月の私淑言

 


2004. 11. 28.

結構怒濤だった1日。

まず午前、せっかくスペースの取れたイベントにどうしても参加出来ない某Kさまに代わって急遽某イベントに売り子で参加。
実は午前中に別の予定があったので途中退場したのだが、開場後あっという間に出来上がる列を「へぇー」と眺めつつ自分は比較的まったり過ごし、13時も近くなった頃、早々と片付けて撤収。

次の予定は『観劇』で、開演が14時だったので、イベントの荷物を早めにスタッフさんに預かってもらって会場を飛び出し、諸々に時間を取られつつ電車に飛び乗って一路六本木へ向かう。
劇場到着は13時55分。結構ぎりぎりなのだった(^^;)。
見た芝居は我等が平田広明氏御出演の『雲の涯(はたて)』。
実は翠條さんと一緒にチケットを取っていたのだが、私の午前中の事情により劇場の座席で落ち合った。
ちょうど前の席にお仕事中の盲導犬がいて、ふたりで密かに応援しつつ開幕を待つ。
ストーリーは、戦争から復員した、戦時中の傷がもとで精神を病んでいるらしい若先生(医者)と、彼に思いを寄せる看護婦を中心に、医師の父とその愛人、看護婦に気のある素振りを見せる商人、医師の戦時中の上官が絡む人間関係と、医師と看護婦の心と思いを描いたもの。
シリアスな話なのに、医師の
「僕の全てをあげるから、君も全てを捨ててくれ」
という台詞に
「ええ!」
と看護婦が答えるのを見て
(まあだってこの看護婦知り合いもない土地にこの医師が好きだってだけで付いて来てるんだからもともとモノ持ってないしな)
とうっかりこっそり心の中で突っ込み入れたりしていたのは白状するが、コロコロと言動の変わる医師を平田さんが見事演じておられたのと、父親役とその愛人の役の役者さんの貫禄に敬服した。
芝居自体は2時間弱で終了、疲れていたので六本木でそのまま翠條さんと別れて帰宅した。

少々疲れたけれど、楽しい1日。

 


2004. 11. 26.

ウェブ上で和英・英和翻訳してくれる『EXCITE翻訳』がえらく楽しい。
私が密かに(別に密かである必要はないが)尊敬する書評サイト『なまもの』のマスター大矢様が、たかが「キリン」の英語名を調べるだけにえれぇ苦労をなさったらしい。
ひらがなで「きりん」と入れたら「It does not cut.」と出る(「切りん」とでも無理無理文章を作ったか)。漢字で「麒麟」と入れたらそのままローマ字表記で「Kirin」。カタカナで「キリン」と入れるに至っては、出て来るのは「KIRIN BREWERY」(つまりキリンビール)だ。
正しい英語名「Giraffe」は、「ジラフ」と入れないと出ないのだ。
「キリン=ジラフ」と思い浮かべることの出来る人はスペルも知っているんじゃないか、とか、突っ込み所が満載で、これだけで大笑いしていたのだが、この『EXCITE翻訳』、これだけでは終わらせてくれないツワモノだった。
同じく大矢様にお知り合いから「EXCITE翻訳で『まじっすか』と入れて日英翻訳してみてください。笑い死にます」とメールが届いて、やってみたら本当に笑い死んだと日記にあったので、釣られて私もやってみたのだ。

笑い死にました。

なんかもう、「こう来るか!」という感じで、うっかり思い出し笑いをしてアヤシイ人になりそうなぐらい意表を突いた結果。「?(クエスチョンマーク)」はつけずに「まじっすか」だけで、是非。
ちなみにアタマに「(・○・)」をつけると更に微妙で絶妙な結果が出るのでお試しあれ。

それにつけても一体どんな面々がこのプログラムを組んだのか。
大矢様は「膝つき合わせて飲みたい」と仰っておられたが、私はとりあえず顔が見れたら十分だ。

 


2004. 11. 22.

番組開始から25年、ずっと不動だったアニメ『ドラえもん』の主要キャラの担当声優諸氏が、来年春をめどに交代が検討されているそうだ。
主役・ドラえもんの大山のぶ代さんをはじめ、のび太役の小原乃梨子さん、しずか役の野村道子さん、ジャイアン役のたてかべ和也さん、スネ夫役の肝付兼太さんが、揃って60代後半でいらっしゃることなどが交代検討の理由らしい。
もし本決まりになったとしたら、馴染んだあの声があの声でなくなるのは淋しいが、大きすぎる前任者の後を引き継ぐ方々は、さぞかし大変なことだろう。

 


2004. 11. 15.

木枯らし1号が吹いたらしい13日から14日、己が煩悩のために名古屋に行ってきた。
朝10時半少し前に東京駅新幹線ホームに集合、揃った5人で一路名古屋へ。
名古屋駅到着後、合流予定だったお3方と無事落ち合い、松坂屋のレストラン街で味噌カツランチ。
店を出てそれぞれ宿泊予定のホテルへ向かい、新たに合流する方々や残念ながら途中退場の方々など人の出入りはあったものの、14時過ぎ、我々の泊まるホテルにとりあえず全員集合、そのまま名古屋港水族館へ向かう。
ちなみにシャチも妙に可愛かったしベルーガ(白イルカ)も可愛かったし普通のイルカもペンギンも亀もそれぞれに愛嬌があって楽しかったが、一番我々を驚かせまた楽しませてくれたのは、まさに『水族館を堪能』していらっしゃるK花さまだった(笑)。どうでもいいけど『浅瀬の水生生物』と銘打った展示を見て「何がいるんでしょうアメンボ?」発言ありがとうございますF羽さま!(笑)
水族館を堪能した後は名古屋駅に戻って前夜祭(という名の宴会)。
参加者紹介からかっとばしてくださったAさまのオンステージだった気がするのは私だけだろうか。
久々にお会いする方々や初めてお会いする方々とたくさん話せて非常に楽しい時間だった。

明けて14日は『本番』。
開場早々の列に気が遠くなりかけながらなんとか乗り切って、買い物をして人と話してやっぱり楽しい時間を過ごさせていただいた。

おそらく詳細は各所でレポートされると思われるので短くまとめるが、とても楽しくまた幸せな、2日間、だった。
ありがとうございました関係諸氏!

 


2004. 11. 11.

日本時間の11月11日午前11時半、ヤセル=アラファト氏、死去。
1969年にPLO議長の座に就いて以来、パレスチナの代表で在り続け、94年にはイスラエルの故・ラビン氏とともにノーベル平和賞も受賞しながら、2000年のインティファーダを放置し、2001年末からラマラで軟禁状態に置かれていた。
時に和平の立て役者であり、時に和平の障害でもあった人だ。
けれど彼以上にパレスチナを率いることの出来る人は、いない。
イスラエルのシャロン首相がどう出るか。イスラエルの人々は、パレスチナは、そしてアメリカは、世界は。
混乱の広まらないことをただ祈る。

 


2004. 11. 4.

アメリカ大統領選挙、ブッシュ氏の再選が確定したそうだ。
激戦3州を勝ち取って、得票数も5割を超えたのだとか。
今は何も言うまい。

Divided states of America

誰が言い出したのか知らないが、多分、今回の選挙で考えるべきはこの言葉に集約される。

 


2004. 11. 2.

2日のオーナー会議で、来期からプロ野球パ・リーグに新規参入するのが楽天と決まった。
新球団の本拠地は仙台、球団名は『東北楽天ゴールデンイーグルス』(略称、楽天イーグルス)となるそうだ。
球場その他に不安材料はあるようだが、50年ぶりの新球団。
来期を期待しつつ、まずは、おめでとうを。

 


2004. 11. 1.

イラクで拉致された青年、残念ながら31日、遺体で発見され、御遺族には非常に気の毒な結果に終わってしまった。
彼の甘い現状認識がこの事態に繋がった感は否めないが、最も非難されて然るべきは拉致・殺害に及んだ武装勢力であることは論を待たない。
アメリカへの敵愾心からだろう、彼の遺体は星条旗とともにあったという。
そのアメリカの大統領選挙が今週、行われる。
今回ほど世界中が注目する選挙もおそらくないだろう。どこへ向かう、アメリカ。

 


 

 

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