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2004. 4. 29. のぞみでGO!
3月にお会いして以降、互いの予定がどうにも合わず、下手をすると年末かさらに遅く翌年までお会いする機会がないかもしれない、というのが淋しくて、この連休中終日フリーなのが29日ぐらいというのを伺って、急遽チケットを取り、手製のバナナケーキとイチジクケーキを手みやげに、朝8時26分東京発ののぞみに乗って、某Kさまに会いに、一路名古屋へデートにGO!
名古屋の新幹線ホームにまでお出迎えいただいて、「とりあえず」で名古屋城へ。ここで名古屋の地下鉄のシンボルキャラが金鯱なのにまず笑う。
途中で、まだ喫茶店のモーニングタイムなことに気付き、名古屋城近辺で喫茶店に入ろうかと思ったが、見つからず断念。音に聞く名古屋の『モーニングタイムのコーヒー(朝、喫茶店に入ってコーヒーを注文すると、頼んでないのにデフォルトでトーストとゆでたまごがついてくるらしい)』は次回のリベンジ事項に決定した。
名古屋城の天守閣から名古屋市内を一望し、土産物をひやかしてから順番に階を降りながら展示を見物。江戸時代の街並の再現エリアや特別展示の刀剣類を眺める。
ちなみにこの名古屋城、戦災で大部分を焼失していて、金鯱踊る天守閣も再建されたものだとか。
城を出ると、そろそろお昼になっていたので、名物『ひつまむし』をリクエスト。大須観音近くの宮田楼へ連れて行っていただいた。
はじめて食べた『ひつまむし』。文字どおりお櫃にご飯、うなぎ、ご飯、うなぎの順に入れてたれをかけたもので、最初はそのまま、次に薬味を入れて、最後にお茶漬けにして食べるのが作法らしい。うなぎは、甘めのたれに、パリっと焼けた皮は香ばしく身はふっくら。それだけでも美味しいのだが、このままだと最後はくどくなりそうなところを、薬味のねぎとわさびを足すと途端にさっぱり、最後にお茶漬け(宮田楼は出汁茶漬け)にするとまた風味が変わって、お吸い物と香の物とでたっぷり美味しいお昼をいただいた。
次ぎに向かったのは名古屋駅。私が『ナナちゃん』を見たがったためである。
時々噂に聞く『ナナちゃん』。某ペコポコのようなキャラクターかと思っていたが大間違い。顔は描きこまれていないただの凹凸、色も全身白。キャラクターどころかまんま巨大マネキンだった。これがアーケードの真ん中にどーんと立っているのだ。なかなか不思議な光景である。
ナナちゃんに笑った後、どこかでゆっくり話を、と、向かった先は名古屋高島屋。ここには、各階に、喫茶店でもなければ飲食店でもない、飲み物の自販機と10あまりのテーブルが設置された休憩コーナーがあるというのだ。半信半疑で行ってみたら、ホントにあった。フロアの中に堂々と並ぶテーブルはこれまた不思議な光景だったが、ここでしばらく煩悩語り。途中、同じ建物にテナントとして入っている東急ハンズで筆記用具を買い込んで話を続けようとしたけれど、休憩コーナーに戻ると既に席がなくなっていたため、名古屋駅の地下の喫茶店へと場所を移動して、そこで2時間ほど煩悩語り。
17時半を過ぎたので、早めの夕食に、と、向かったのは同じ名古屋駅地下街の味噌カツの店『花ごろも』。味噌煮込みうどんの店も候補には挙げてもらったのだが、味噌煮込みは味が濃そうだったので断念したのだ。
夕食を食べながらも、飽きる事なく喋り続ける私達。
ちなみに私が頼んだのは味噌ヒレカツだったのだが、肉はやわらかく、甘めの胡麻味噌だれもしつこくなくて美味だった。
食事を終えるともう19時。帰りののぞみが19時24分発なので、名残りを惜しみながら新幹線乗り場へ向かい、ぎりぎりまで立ち話をしてからKさまに別れを告げて改札を抜け、東京へ。
ありがたくもKさまを独占させていただいた9時間。
とても楽しくて、楽しくて、本当に楽しい1日だった。
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2004. 4. 28.
ほぼ9年勤めた会社への、今日が最後の出社日。
昼前に会社に到着するよう家を出て、同僚、後輩、先輩と合わせて6人で送別会もどきの昼食会をした後、総務部へ保険証や社員証を返却、必要書類を受け取ってから、社内をぐるっと挨拶回り。
なにしろ9年いた上に、一緒に仕事をしたことのない人とでも普通に会話はしていたおかげで、挨拶回りだけで2時間ほどもかかってしまった。
途中でなぜか仕事に巻き込まれたり、どうにもタイミングの悪い相手と話をするのに3度も4度もチャレンジしたり。さすがに直属の上司に挨拶した時には、本当にお世話になった方なのでかなりくるものがあったりもして、結局最後の最後までばたばたと慌ただしく、けれど楽しい『出社』になった。
苦笑したのは、上司先輩同僚後輩からの言葉たちだ。
私が会社を辞めると知った時、同僚や後輩が口を揃えたのが
「これから肩が凝ったらどうすれば!?」
今日挨拶回りをしていて聞こえた声は
「これから季節の果物が食べられなくなる」
…………そこかい、私のイメージは!?(^^;)
「今度ここ宛に果物直接送ってよ」
とのお言葉までいただいて、笑うしかない会話である。
「結局何年いたの?」と問われて「ほぼ9年」と答えた私に、営業M氏は「無駄な10年を過ごしたね」とお抜かしあそばしてくださったが。
とんでもない。冗談じゃない。
この会社に入っていなければ、大学時代からの友人Hを除いてこの人たちと出会えてない。あの、花見も忘年会も知らないままだ。
多分買うPCも違っていたのだろうしネットとの出会いも違っていた。
年齢は随分上だが同時期入社のS氏がいなければ今の私の環境はないし、この仕事をしていなければ今の私の仕事上のスキルもない。
イヤな事も良いことも全部含めて、あまりに多すぎて数え上げることすら出来ないほど沢山のことを学び、経験させてもらった。
今の私をかたちづくったこの9年が、無駄などであるはずがない。
だから、私が辞めた後も会社に残る人たちにも、辞めてしまった人たちにも、心から、「ありがとう」。
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2004. 4. 20. 『恐るべきさぬきうどん』第12回
風は強いくせに気温が上がりに上がってあわや30度という無茶な日だった関東地方。
秩父30度、熊谷29.4度、東京27度、静岡に至っては31度。
夏だろうそれ…………
というのはおいといて。
諸々に取り紛れて書きそびれていたが、『恐るべきさぬきうどん』12回目の『長楽』のうどんはきちんと2月末に届いて、実は3月末に食している。
届いたのは生麺。湯で時間は7分半。
しっかりとコシのある、ほのかに塩味の細麺は、出汁のほどよくきいたつゆに良く合って、優しい味を供してくれるうどんである。
最近は関東にもさぬきうどんの店が増えたが、このシリーズに名を連ねた店のうどんのような、やさしくて、けれど非常に個性的な『さぬきうどん』を出す店があるのだろうか。食べ歩いてみたい気はする。
継続の案内が千趣会から届きはしたが、本シリーズも具つきのシリーズも含めてどれも継続しなかったため、シリーズ全てを通して、これが最後の頒布。
実は申し込もうかどうしようかと迷わないでもなかったのだが、届く数を鑑みて絶対にひとりでは食べ切れず職場の誰かと一緒に、となるのに、その時点では退社など決めていなかったにもかかわらず、「あと1年この会社にいるのか、私?」とふと思ったから止めただなんて、白状したら軽い予知能力暴露だろうか(笑)。
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2004. 4. 17.
バグダッド近郊で拘束され人質となっていた日本人2人が、日本時間17日夕方、解放されたそうだ。
今回もイラク・イスラム聖職者協会の仲介によるという。
人質お二方の扱いは紳士的だったようで、さすがに髭が伸びていたりはするものの、顔色も比較的良ければ怪我をしている様子もない。
現地の状況を鑑みれば最悪の事態も予想されていただけに、まずは、これで一安心。
だが、他国人でまだ解放されていない人も多い。
ファルージャでの戦闘は続いているし、その他の地域でも武力闘争は頻発している。
事態の解決にはなお遠い。
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2004. 4. 15.
8日、バグダッド近郊で拘束され人質となった日本人3人が、日本時間15日夜、解放された。
イラク・イスラム聖職者協会の仲介によるという。
だが、新たに日本人ジャーナリストが2人、拘束されたとの情報もある。他国人でまだ解放されていない人も多ければ、殺害された人もいる。
まだまだ事態の解決には程遠い。
色々意見もあった今回の事件だが、個人的には、政府筋の対応・行動を支持する、と、蛇足ながら一言添えておく。
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2004. 4. 11. 『ブルースな日々 Oh! 神様』
大阪からM様がいらして観劇。
前日の夕食を、銀座で都合のついた2人を入れて4人で御一緒して、そのまま我が家にお泊まりで、明けて今日の観劇である。
見たのは平田広明さん御出演の『ブルースな日々 Oh! 神様』。場所は千石の三百人劇場。
この芝居、去年の『ブルースな日々 ああガス欠!』の続編なので、そもそも最初から前作の軽い解説を話題にして芝居に入る。
今回は100分と前作よりも公演時間は短いが、それでもやっぱりネタは満載。
あらすじとかネタの解説とか書きたいのだが、書けん! ネタがたくさんありすぎて(^^;)。
やっぱり芝居は生だよなあ、と、舞台を見る度思うのだ。
ちなみに座長役のキモサベポン太氏の千秋楽ひとこと挨拶によれば、このシリーズは続くそうで、次回は『ブルースな日々 Oh! 井坂様』だそうな。
そんな芝居非常に楽しみなので是非やっていただきたいものである。
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2004. 4. 9.
職場の同僚と元同僚、総勢5人で、夕食会。
以前から時々美味しそうな店を見付けては出歩いていたメンバーなのだが、1人がしばらく前に退社して近日地元へ戻るのと、同じくもうすぐ私が退社することもあって急遽決行したのである。
場所は、同僚の義兄氏経営の、三宿(駅は池尻大橋)にある『fu
Dining』という創作料理の店。
同僚の名前で予約を入れてもらって、料理はおまかせのコースをお願いしてあったのだが、これが絶品。
ミニサラダとキッシュの皿で始まったコース。次は前菜の盛り合わせで、ホタルイカの沖漬け、白胡麻豆腐、詰め物をした蒸しエビに、ごぼうの湯葉巻き煮付け、桜の花びらをかたどっていたのは百合根だろうか。ホタテの刺身、白身魚のソテー、地鶏のから揚げ油林ソースがけ、胡麻豆腐の揚げ出し、和風あんかけオムライス、デザートはベリー系のムースとバニラアイス。まだ何か忘れていそうな気がするのだが、味は本当に良いし量も計算されていて「食べた!」という気にさせてくれるし、これで3500円は絶対に安い。
駅から少々歩く、住宅街の中の、本当に隠れ家のような、良い店だった。
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2004. 4. 8.
バグダッドで邦人3人が拘束された。
『サラヤ・ムジャヒディン』、戦士隊と名乗るグループが、自衛隊の撤退を要求する手紙とともに、拘束された彼等を映したビデオテープをアル・ジャジーラに届けたという。
3日以内に自衛隊を撤退させなければ3人を殺すと、声明文にはあるそうだ。
アメリカを支持する日本への、これは彼等の義務だとか。
拘束された内の1人はジャーナリスト、2人はボランティア、いずれもイラクの現状を憂い、伝えようとしている民間人である。
昨年3月の開戦以来、アメリカのやってきたことが正しいとなど思わない。
あれもまた正義の名を借りた一方的な暴力と、私の目にはそう映るが、国連の現地事務局を爆破し、各地でテロを繰り返し、各国の大使館員を殺害し、危害を加え、更にスペイン、イギリス、韓国、そして日本の民間人を拘束するイラク過激派のやり方は、まぎれもなく、言い訳の有り様もないただの暴力である。
正義は振りかざすものではない。
神の教えに殺人の義務もない。
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2004. 4. 7. 今年の桜
いつもならまだ今日あたり満開なはずの染井吉野が、今年は既に盛りを過ぎて葉桜の気配が漂っている。
晴れて暑いくらいの日の翌日に雪かと思うほど寒い雨が降ったりと天候にも恵まれない今年の桜。
職場恒例の花見も、今年は実行出来ないままに花の盛りが過ぎて行く。
淋しいなあ、と。
今月いっぱいで退社することも重なって、余計に思う春である。
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2004. 4. 1.
会社を移る。
別にエイプリルフールのネタでもなんでもなく。
今月末で今の職場を退社して、連休明けから次の会社での勤務をはじめる。
考えていたのは結構前から。実際に決めたのは比較的最近。
大学を卒業して会社に入って、気がつけば自分でも驚くほどの年数がいつのまにか経っていた。
後になるだけ不具合や不都合を残さないように、立つ鳥跡を濁さないように、きちんと引き継ぎをしなければ。
ウチの職場の他に類を見ない花見を最後に堪能したいのだけれど、今年はまだ話がないのが淋しいところ。
あるといいのになあ…………
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