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2004. 2. 28. The 引っ越し。
社内の配置変え&レイアウト変更のため、製作本部ほぼ全員と営業本部の一部が総出で朝から引っ越し大会。
何しろ移動の大小はあっても場所の動かない人がほとんどいないため、前日までに一応捨てるものは捨て、まとめるものはまとめ、廃棄処分するデスク等にも『廃棄』の紙を張り付けて一通り準備はしてある「はず」だが、まあそうでない人もいるわけで。
出社してまずしたことは、私の所属するチーム6人+退職した1人の分のデスクとパソコン関係、ラック、その他荷物を、2Fから1度地下に下ろすこと。その後、6Fにいる社員の荷物を1Fにまず入れ、現在1Fにいる社員の荷物を同じ1Fながら場所を変えて置き、更に残りのスペースに我々のものを地下から運び込む。同時に2Fから空いた6Fへ数人が移動、2Fにいる社員のものを動かして位置を決めるところまで土曜に終えて、日曜に2Fに会議室を作る、という、パズルのような作業である。
エレベーターもカートもフル稼動、もちろん人力もフル稼動。
業者なんて当然頼んでないから、デスクを運ぶのも荷物を入れた段ボールを運ぶのも本棚も本もラックもパソコンも全部、全部自分達で運ぶのだ。
おまけに配線の変更作業も、こちらはきちんと業者に入ってもらって同時進行しているから、気を付けていないと足下に開いた深さ10cmほどの穴に足を突っ込むことになる。
途中、昼食のための休憩を挟んで、作業すること10時間(ちなみに昼食は会社がまとめて注文を出した近所のほか弁の幕の内。結構美味だった)。
自分のものを相応の場所へ片付けるのは週明けに、と割り切って作業を進めたものの、最後の方はさすがにみんな力が入らず、ぐったり疲れきっていた。
それでも、我々の作業は夜7時過ぎには一通り片がついたため、私も7時半過ぎには退社したのだが、タイムカードを押すついでにちらっと2Fを覗いてみたら、まだまだ『現在進行形』。
結局何時に退社したのか、月曜に出社したらみんなに聞いてみなくては。
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2004. 2. 27.
松本智津夫の判決が東京地裁で言い渡された。
松本、地下鉄サリン事件から9年、初公判から7年10ヶ月。
起こした凶行の全ての責任を弟子に押し付け沈黙したままの男に下された判決は死刑だ。
現在における最高刑だが、本音を言えばそれでも足りない。
弟子の起こしたことだと言うならその上にいた彼にはそれを止める義務があった。
異常なほど教祖を信じ従った弟子は全て彼の命令だと言う。
どちらの言う事が正しいかなど火を見るよりも明らかだ。
それでもまだ、ただ名だけを変えその実体を変えないままに彼の『教え』を信じる人間がいる。
それを真理といい信仰と呼ぶ人間がいる。
敢えて言う。
手軽に安易に他人から与えられる『真理』に『実』はない。
暴言と承知で更に言う。
テメェら甘えて逃げてンじゃねぇ。
判決に先立ち裁判長が判決理由を述べる間、彼は笑いすらしたという。
彼から心底の謝罪の出る日は果たしてあるか。
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2004. 2. 26. 桜、さくら、はや咲き初める……
ここ数日の『ぽかぽか』を通り越してうっかりすると「暑い」とすら感じる陽気のせいで、とうとう草木も暦を無視することにしたらしい。
駅前の公園の桜が咲いた。
……まだ梅も満開にならないというのに。
桜前線すらまだまだ話題になっていないにもかかわらず、日当たりの良いのも相まってか、既に1分咲きと言えるほどにはちらほら花をつけている。
寒桜ではむろんない、ごく一般的な染井吉野。本来の開花時期にはまだ1ヶ月ほどある桜だが、それまでどういう経過を辿るものやら、少しばかり心配ではある。
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2004. 2. 22. 最近の特撮って……。
数年前から相当傾向の変わって来た(本来)お子さま向け(であったはず)の特撮ヒーローものだが、先週から始まった某番組が違った意味で面白いと一部でエラく評判なので、ビデオに録画して(日曜朝7時半なんかにンな番組のために早起き出来るか)試しに見てみた。
………………笑いました。
そもそもタイトルからして『特捜戦隊デカレンジャー』だ。略称『SPD』って何かと思ったら『スペシャル ポリス デカレンジャー』。
これだけでOPの間中ずっと笑わせてもらったが、次から次へと容赦なく笑いのツボがやってくる。
レンジャー5人のキャラも相当なものだが、司令官が犬ってどういうことだ。ついでにその補佐らしき女性(しかも名前はスワン)が石野真子というのは、お母さんたちだけでなくお父さんも視聴者として取り込もうという製作サイドの目論みだろうか。
更には敵の通称がアリエナイザーって、そっちの方があり得ねぇ!!
しかもその敵さんが彼等に向かって「貴様らデカレンジャーに」云々言うってことは、デカレンジャーって全宇宙共通の名称か!?
特撮ヒーローものらしく合体ロボが登場するが、そのロボットで敵を倒すついでに街はガンガン破壊するし。
更に持って来て、とりあえず敵の大型ロボを倒して自前ロボの合体を解いたレンジャー5人、それぞれの乗り物から降りて来て、何するかと思ったら。
「ひとぉ〜つ」
……アンタら桃さんか(倒れ込み)。
なんかもういろんな意味で面白すぎてこれから毎週うっかり録画して見てしまいそうだ。
日曜朝のデカレンジャー。何も考えず笑いたい方にオススメです。
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2004. 2. 17. 従姉が来ました。
受験のため上京して来た従姉を迎えに会社を早退して夕方羽田へ。
正確に言うなら、息子の大学受験に付き添って従姉が上京して来たのだが。
うっかりANAで来るのかJALで来るのかJASで来るのか聞き損ねていたので別の従兄に電話して確認を取ったりしつつ、羽田空港到着ロビーにて無事二人をピックアップ。
目の前に表示があるにもかかわらず
「モノレールってどこ?」
とうろつこうとする親子に軽い目眩を覚えながらも、引率して新宿へ。
翌日の受験開場までの経路を、ホテルから駅の入り口および切符売り場・改札まで、念のため駅前の地図を使って確認させつつチェックイン。
その後、おごってもらった夕食を3人で賞味しながら
「この子が大学受験だもんね、年取るよねそりゃ私達も」
「そうよねぇ」
と大人な会話に涙する。
ともあれ、私立は既に後半、国公立はこれからの受験生に。
受験は既に遠い記憶の彼方な大人から、心より「頑張れ」とエールを贈りたい。
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2004. 2. 14. ルーブルの秘密とアディエマス
関東はじめ日本各地に春一番の吹いた、バレンタインな14日。
私は映画とコンサートをはしごして過ごした。
13時に渋谷で待ち合わせて、まずは翠條さんと映画『パリ・ルーブル美術館の秘密』を。
この映画、ルーブルの日常──本当に嘘偽りない日常を映像にして85分にまとめたものだ。
スクリーンに写し出されるのは、絵画や彫刻などといった美術館収蔵品の搬入風景だったり、修復や展示品・展示形式決定の様子だったり、美術館職員の出社風景だったり、地下通路を通って各所を見回る様子だったり、館内の清掃だったり厨房・食堂の様子だったりと、『秘密』というより『日常』と言った方が良いような光景ばかりだ。
なのに、それが立派に1本の映画として成立している。
ただ日常を写しただけなのに、シャツとネクタイを持って来なかったからと言って素肌にジャケットを着込もうとする職員に、うっかり「アンタ悟浄か」と突っ込み入れそうになったり、展示品の名前が判らなくてそれっぽい解説プレートを2枚その美術品の下に置き去りにする職員に笑ったり、地図も標識もない地下通路を迷いも躊躇いもなく闊歩する職員に「私には絶対無理!」とくらくらしながら感心したり。
ただのドキュメントではない、確かに『映画』を見せてもらった85分間だった。
渋谷から場所を有楽町に移し、コンサートまで時間があるので無印良品とソフマップに入る。
ここで無印を全フロア眺め、デリカスペースでお茶をしたり、時間を置いて同じデリカスペースで夕食を取ったりして18時半まで時間を潰す。
それから東京国際フォーラムに移動して、ドラちゃんと座席で合流。3人になって、19時からは楽しみにしていたアディエマスのコンサートだ。
今回は雅楽の東儀秀樹氏、ハープのカトリン=フィンチ女史、ギターのマーティン=テイラー氏をゲストに迎えての公演である。
第1部を過去の楽曲とゲストの曲、2部は最新アルバムの曲をメインに過去の曲も交えて、20分の休憩を挟みながらアンコールまでたっぷり3時間、ゲストの演奏には時々浮くような感もあったが楽しませていただいた。
驚いたのがアンコール。『世紀を超えて』をやってくれるとは思っていたけれど、まさか『サクラ、サクラ』をアディエマス・シンガーズの声で聴けるとは。
ただ、桜、ではなく、まるで満開の花の下で人の心を狂わせた坂口安吾の桜のような、幻想的で圧倒的な『サクラ、サクラ』を聴かせてもらった。
非常に幸せな、今年のバレンタインディだった。
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2004. 2. 11. 『レッツゴー! 忍法帖』
翠條さんと一緒に、劇団☆新感線の『レッツゴー! 忍法帖』を観劇。
昼に池袋ハンズで待ち合わせ、サンシャインシティアルパのレストラン街でお昼を食べて、開場まで時間を潰し、いざ、サンシャイン劇場へ。
今回の芝居は、昨年某FM番組にゲスト出演した際、橋本じゅんさんが「バカです!」と断言してくださっていたので、見る前から既にその気。
始まってみれば期待通り、『轟天』以来のバカ芝居で、はなっから笑いっぱなしで3時間(これでも大阪公演に比べれば短くなっているそうだから、初期の長さは推して知るべし)。
なにしろのっけからバカ(←褒め言葉)。
攻め込まれた城から姫君を逃がす依頼を受けて3日前から狛犬になってる風魔ゴジロー(橋本じゅん)とか、「秘密」と言いながら姫に託された隠し金の存在を堂々と素で言い放つ入谷蔵之進(入江雅人)とか、「俺は一度も人を裏切った事はない!」と抜かすその時点で敵方から寝返ろうとしているばってん不知火(池田成志)とか。
当り前のように下ネタはかますわ台詞は飛ぶわ、相手のアドリブを受ける役者が本気で笑って台詞を言えなくなることもあれば、忘れた台詞を歌って誤魔化そうとしてみたり、そこにきっちり舞台で役者がこれまたアドリブで突っ込みを入れたり。
裏切りに次ぐ裏切りだからと言って話が重たくなることなんてこれっぱかしもなくて、裏切る方も裏切られる方もおバカで間抜けで憎めなくて。
休憩の後、幕が上がって、すぐ前のストーリーを受けるのかと思ったら、いきなりミュージカル仕立てでマイケル=ジャクソンをおちょくるし。
舞台の上がそれだから、観客も遠慮なく客席で突っ込みを入れ、声をかけ、ただ全身でバカをやってくれる新感線の面々にいっそ敬意すら感じながら、午後2時から午後5時まで、たっぷり笑わせていただいた。
どうでもいいけどパンフやポスターに書かれた『劇団☆新感線2003年 ゆく年くる年チャンピオン祭り』って何の事なんでしょういのうえさん(笑)。
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2004. 2. 6. 友がきました。
入居前の内覧会につきあってもらって以後、我が家に足を踏み入れてなかった友人が、ウチに泊まりにやってきた。
普通の賃貸マンション暮らしの彼女の家は、風呂がよくあるユニットバスで、万年肩凝りを患っているにもかかわらず自宅ではゆったり湯舟につかれないため、早い話が新居(と言っても既に住んで1年半・笑)を見がてら風呂に入りに来たわけだ。
出張帰りで、お泊まりセットを持ったままの彼女と飯田橋の駅で落ち合い、まずは東京パリ食堂にてフレンチ・プリフィクスコースでディナー。前菜にHは鴨ひき肉のタルト風、私はマッシュポテトと茸のスモークサーモン包みをオーダーして舌鼓。量たっぷりで少々重いかと思ったが、下に敷かれた千切りニンジンのオレンジ煮があっさりしていたためそんなこともなく、既に前菜で満足気分。メインには友人は豚肉のハーブ煮込み、私は『本日の魚料理』鯛のパン粉焼きをオーダー。こちらはメインらしくバターの風味のきいた魚にこっくりクリーム風味の野菜が添えられて、大変美味しい一品だった。デザートには、友人が抹茶風味のクレームブリュレ、私が甘く煮た林檎とスイートポテトをフィリングにしたパイのアングレーズソース添え。濃いめのコーヒーとぴったりあって、全部食べ終えた時には非常にお腹も気持ちも満足な、美味しく嬉しい夕食だった。
でも他のテーブルに届く他のメニューもすごく美味しそうだったんだよなあ……(←食べるの好き)
東京パリ食堂を後にして一路我が家へ。帰り着いて最初にするのは当然風呂の準備である。
広々バスルームは友人のお気に召したようで、風呂から上がった時の彼女の顔がえらく嬉しそうだったのが印象的だった。
自分も風呂に入って、紅茶を飲みながら話して、話して、ひたすら話して、さて寝ようかと思ったのが夜中の2時。
翌、土曜日は9時半過ぎに起きだして軽く朝食を食べた後、昼前に家を出て、私のいきつけの喫茶店でランチ(デザートも追加・笑)をしてから解散。
職場が一緒な友人なので、別れの挨拶は当然
「じゃ、明後日ね」(笑)
少しでも彼女の疲れが取れて肩凝りが解消されていれば良いのだが、さて。
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2004. 2. 1.
何の事だか判らない方には非常に不親切ながら、1日、某イベントに参加して来た。
途中、迷子になりかけていた顔見知りを拾ったりしながら9時半過ぎに会場入りして、主催方、スタッフ諸氏、サークル主さまに御挨拶、準備に、ちょろちょろと御挨拶めぐりをして、開場後に怒濤の30分。
朝11時から午後3時まで、忙しいながらも楽しいイベントを堪能し、打ち上げにまで参加させていただいて、いろんな方と会えて、話せて、もちろん収穫もたっぷりあって、とても楽しい1日だった。
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