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2003. 10. 28. いかにも、な話。
夕方、マグカップを洗いにキッチンに行ったら、大鍋に湯が沸いていた(今さら言うまでもないが、大鍋もカセットコンロも職場の備品)。
何ごとかと思って横を見ると、すぐ側にY氏。
そして手許には、茹でられるのを待つばかりの、洗って汚れを落とされた、瑞々しくも大量のホウレン草
ホウレン草!?
「何ごとですかYさん、この大量のホウレン草は……」
訊けば、
「いや、Kさんが撮影に使ったらしいんだけどね」
「はあ……」
「おひたし食べたいって言い出してさー」
──おひたし。
「おじさんはワガママだよねーまったくもうー」
Yさんは言ったが、それ以前に。
こんなものが大量にあっても、みんなで分けて持って帰ろう、となるのが普通の職場だろう。
それを、おひたしにして食べようってあたりがなんともはや。
というわけで、いかにもウチの職場、な、話。
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2003. 10. 27. 勝者、ダイエー。
18日から、20日、24日の移動日2日と雨で流れた21日を挟んで行われて来た今年の日本シリーズの、勝者は王監督率いるダイエーだった。
互いに本拠地では譲らず、全7戦中1点差4試合、うち2試合が逆転サヨナラという熱戦。
7戦目までもつれ込んだのも実に10年ぶりのことだそうで、それぞれのチームのファンにとっては心臓に悪かったかもしれないが、見ていて面白いシリーズだった。
シリーズ直前に阪神・星野監督の今期引退がすっぱ抜かれたり、ダイエーはダイエーで経営陣とのいざこざもあったりで、傍目には「闘い難いのじゃないかなあ」などとも思えたこの頂上決戦だけれど、多分、きっと、当人達には、関係ないことなのだろう。
それぞれに勝ちたい気持ちを抱いて、最終戦の今日まできた。
今はただ、監督・選手に、ありがとうを。
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2003. 10. 26. 『恐るべきさぬきうどん』第8回
『恐るべきさぬきうどん』第8回。やまうち。
実は今月は早々に、月半ばの16日に届いている。
届いている、が。
職場の先輩諸氏と共同で取っている、という事情から、当然職場に届くようにしてあるわけで、16・17日は前述ストラディヴァリウス・サミットを聞きに行くため持ち帰る事が出来ず、今週末は持ち帰ったはいいが食べそびれて、実はまだ食べてないのだ。
肌寒い季節になったので、是非麺とつゆは『あつあつ』で。
月末にはゆっくり食したいと思う私である。
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2003. 10. 25.
先日ネタにした、男性向け(アレがあの内容で女性向けだったらそれはそれで嫌なのだが)の未承認広告。
聞くところによると、どうやら一部女性陣に、私と同じ誘惑にかられた方々が多数いらしたらしい。
これだけ送りつけられた相手が楽しんだ未承認広告メールも珍しいのではなかろうか。
まあ、送りつけた側の意図とは大幅にウケる方向が違っているのも、確かでは、あるのだけれど。
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2003. 10. 17. ストラディヴァリは謳う・その2
16日に引き続き、『ストラディヴァリウス・サミット・コンサート 2003』。
何故2夜連続でチケットを取りたかったかと言えば、プログラムが違うのだ。
16日のAプログラムと17日のBプログラム、重なっているのはドヴォルザークの弦楽のためのセレナードだけ、なのである。
今回の道連れは、翠條さんとドラちゃんさん。
コンサートの開かれる初台は東京オペラシティコンサートホールに、それぞれ職場から直行の現地集合だ。
17日のプログラムは、タリス・弦楽のためのカノン、ヴィヴァルディ・2つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲、バッハのヴァイオリン協奏曲、グリークの組曲『ホルベアの時代より』、チャイコフスキーの『アンダンテ・カンタービレ』、マスネ・タイスの瞑想曲、ショパンのノクターン第18番、サラサーテのナバラに、ドヴォルザーク・弦楽のためのセレナード。アンコールにグリークの組曲『ホルベアの時代より』からまた第1楽章、モーツァルトのディヴェルティメントを聴かせてくれた。
前夜とはまた全く違う、小曲ばかり集めた構成で、ヴァイオリンのソロはもちろんヴィオラのソロもチェロのソロもあり、ストラディヴァリの音色を堪能させていただいた。
「これ、本当に、構成楽器、弦だけか?」
と思ったのは前夜と同じ。
ドラムがリズムを刻むような低音があれば、まるでピッコロのような高く澄んだ音がある。
今回のために編曲されたショパンのノクターンのソロを担当したのはヴィオラである。サラサーテ・ナバラの最高音部はヴァイオリンだが、『アンダンテ・カンタービレ』のメインはチェロだ。
出せる演奏者も凄いが、それを可能にするストラディヴァリウスもまた凄い。
前夜に引き続き、スタンリ−=ドッツ氏が舞台挨拶とアンコールの曲紹介を行ってくださったが、長い演奏時間にさすがにお疲れだったのか、ディヴェルティメントのタイトルを言う時
「繰り返しはなし!」
と笑い混じりに仰ったのには、こちらも納得しつつ笑ってしまった。
幸せな、本当に幸せな2夜だった。
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2003. 10. 16. ストラディヴァリは謳う・その1
10月16日と17日の2夜にわたり、とても幸せなコンサートが開かれた。
その名は『ストラディヴァリウス・サミット・コンサート 2003』。
ヴァイオリン7台、ヴィオラ2台、チェロ2台、コントラバス1台、チェンバロ1台という全楽器構成のうち、コントラバスとチェンバロを除く全てがストラディヴァリウス。
そしてそれらを演奏するのは、日本人ヴァイオリニスト宗倫匡氏と、ベルリンフィルのメンバー。
最高の楽器を、最高の演奏者が弾く。
演奏者にとっても聴衆にとっても、幸せな、幸せなコンサートだ。
札幌、東京、新潟、名古屋で合計6度行われる今回のコンサートのうち、16日と17日のチケットを幸せにもゲットできたので、喜び勇んで聴いて来た。
16日。池袋・東京芸術劇場大ホール。同行したのは職場の後輩。
プログラムはモーツァルトのディヴェルティメント、ドヴォルザーク・弦楽のためのセレナードに、ヴィヴァルディの『四季』全曲。アンコールにはグリークの組曲『ホルベアの時代より』から第1楽章、サラサーテの『ナバラ』、そしてバッハのチェンバロ協奏曲を聴かせてくれた。
素晴らしい、というより他はない。
さすが兄弟楽器というべきか、これだけの数が揃いながら、和音に濁りがないのだ。それでいて、コーラスのように「1つの声のように」響くわけでもない。
重い音は重く、低い音は低く、軽い音は軽く、高い音はあくまで澄んで高く。小鳥の歌の軽やかさも、吹きつける北風の激しさも、全て弦楽器だけで奏できる。
正直、私は途中で何度も己が耳を疑った。
「これ、本当に、構成楽器、弦だけか?」
それすら疑ってしまう程、豊かな音を響かせる、ストラディヴァリウスなのだった。
ヴァイオリン担当のスタンリー=ドッツ氏が舞台挨拶とアンコールの紹介を日本語でしてくださったのが微笑ましかった、と添えておく。
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2003. 10. 15. 誘惑。
どういう経路でアドレスが流れ、どういうリストに記載されてどう分類されているか知らないながら、日頃からエロビデオだの出会い系だのの未承諾広告メールはヤロー向けしか届かない私だが、今日、極め付けが届いてしまった。
タイトルに曰く、
【男同士】の出会い【ハッテン場】
『オトコがオトコと出会える』『秘密のネットハッテン場』で『素人画像』満載らしく、『女性禁制!冷やかしノンケ禁制!』であるそうな。
……それで私にどうしろと?(^^;)
ちゅーかだったらウチに送ってくんなよ。
苦笑するしかないのだが、
『全国どこでも好みの男性と確実に出会えます!』
だの
『初めてのキミも優しいお兄さんが手ほどきしてくれるから安心』
だの、煽り文句の連なる紹介文に、ついURLをクリックしてみたくなるのはいっそ人情ではないだろうか。
……いや、ほら。ねぇ。後学のために。(……何の。)
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2003. 10. 14.
先週のことになるが、職場の保険組合から常備薬の支給があった。
いつもなら、風邪薬、胃薬、湿布に肩凝り用の湿布、うがい薬に消毒液、傷や火傷の塗り薬に目薬と各種取り混ぜた構成のそれ。
だが今回は違っていた。
支給されたのは、感冒総合薬1箱と、うがい薬が2箱。
まるで「これ支給しといてやるから今年は風邪なんて引いてんじゃねぇぞテメェら。冬になったらまたSARSが流行るかも、なんて予想もあるんだから、インフルエンザとか普通の風邪とか紛らわしいモノにかかってんじゃねぇ」とでも言いたげな構成である(いやそう思うのは自分だけだって)。
これを見た友人H。
「これさあ、今回から季節ごととかだったらいいよね」
──季節ごととはこれいかに。
「それはなに、今回は秋だから風邪予防ってこと?」
「そう。春は花粉症対策の鼻炎薬とか目薬とかが来て」
「夏は夏バテ対策の胃腸薬とか?」
「で、冬はもう風邪引いた後だから解熱剤が来るの」
なるほど、とつい納得をしてしまった。
それはそれでいいかも知れない。
難点をひとつ言うなら、どの構成にしろ私には不要ってアタリだろうか。
…………ビバ、健康体(自爆)。
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2003. 10. 10.
衆議院が解散した今日、佐渡に1羽だけ生き残っていた最後の日本野生の朱鷺・キンが死んだ。
保護されてから35年あまり。人間にすれば100歳を超える長寿であったそうだ。
いつか来る知らせだと思ってはいたが、それでも、実際に聞くとやはり淋しい。
これで、朱鷺は、野生ではその姿を見る事の出来ない『絶滅野生種』として登録されることになる。
「淋しい」で済ませてはいけない現実がここにある。
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2003. 10. 6.
来年のセンター試験の申し込み受付が始まったらしい今日、富士山は初冠雪を観測したそうだ。
東京埼玉、日中天気が悪かったことも手伝って、最高気温は19度。11月の気温だそうな。
週末京都・奈良を旅行して来た友人によれば、あちらは山の方では既に紅葉が始まっているとか。
ほとんど『夏』のなかった2003年、秋は駆け足で来るようだ。
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2003. 10. 1.
新幹線の品川駅が開通したり、パソコンのリサイクルが義務になったり、1都3県でディーゼル車の走行規制がはじまったりと、色々変わる、今日から10月。
30日には久々に富士山が我が家から見えて、そこかしこに金木犀の香りが漂う。
今年も、秋が来る。
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