2003年8月の私淑言

 


2003. 8. 30

北海道は大雪山系で、初雪が観測されたそうだ。
観測史上もっとも早かったという昨年の8月21日に次ぐ記録だとか。
やはり今年は、まともな夏のないままに、秋になって行くらしい。

 


2003. 8. 27

そういえば、昨日から住宅基本台帳ネットワークが本格稼動を始めた。
今のところ「おお!」と思うメリットはまだないのだけれど(でもこれのお陰でパスポートを更新する時住民票がいらなかったのは便利だったなあ)、そのうち「便利だ」と思うサービスが受けられるようになる、のだろうか?

サービスといえば、もう少し先の話ではあるが、NTT Docomoが、携帯の呼び出し音を自由に設定出来るサービスを開始するそうだ。
現在、受信側の着信音は自由に設定出来るが、かけた電話の相手方を呼び出している間、送信者に聞こえる音は、一定の「トゥルルルル」とか「プルルルル」とかいうもの。
これが、変えられるようになるらしい。
つまり、自分が誰かに電話をかけて、その相手が呼び出し音を設定してあれば、最新のJ-POPや、クラシックや、TV番組のテーマソングとかが聞こえてくるようになるわけだ。
昔、学生時代の友人Fちゃんが、クラシックに設定してあったウチの電話の着信音を聞いて、
「えーっ、面白いー。じゃあ、あたしが狐(仮)ちゃんちに電話かけたら呼び出してる間これが聞こえるのーっ?」
とすっとぼけたコトを宣って、笑いのネタを提供してくれたことがあったが、彼女の天然ボケが、実現しようとしているわけである。
おめでとう、Fちゃん!
やっと時代がアナタに追い付いたよ!!

 


2003. 8. 26

せっかく火星が6万年に1度の大接近をしている今日明日だが、今年の天体現象はどうも天気に恵まれない。
最も明るく大きく見えるだろう赤い星は、残念ながら雲の上である。
2度とは見られない近さ、大きさ。
せめて『一番』は見られなくても、まだしばらくの大きな星を、晴れたら夜空に見上げようと思う。

 


2003. 8. 23 『阿修羅城の瞳』

うっかり消したので書き直し(自爆)。

翠條さんと祐さんと3人で、新橋演舞場で公演中の中島ひでのり作・いのうえかずき演出『阿修羅城の瞳』を観劇。
ストーリーは、江戸を舞台に、鬼と人とが複雑に絡み合い、戦い、執着し、想いあう、ギャグもパロディもありまくりながらシリアスな部類の「いのうえ歌舞伎」。
一言で表現するなら、壮大なラブストーリーである。
が。どっこい。
せっかくシリアスなラブストーリーなのに、私のこの芝居に対するイメージは、5割を後半から登場する刀工・祓刀齋が占めている。
あのキャラクターはちょっと強烈(^^;)。
「刀はお友達だー!」の決め台詞、忘れられなくなりそうだ……(苦笑)。

 


2003. 8. 13〜17 2003・帰省・親父の初盆。

親父殿の初盆のため、実家に帰省。
今回は兄やいとこ達が軒並み13日まで仕事だったため、空港から列車とバスを乗り継いでの帰省である。それだけでもくらくらするのに、当日滑走路が混雑して飛行機が実際に飛んだのは定刻のほぼ1時間遅れ。お陰で後の接続がずれまくり、ターミナルごとに1時間、30分と待ち時間が入って、朝6時半に自宅を出て実家に辿り着いたのは午後2時過ぎ。延々8時間の長旅である。
いや、マジでちょっと海外行けるって、運賃的にも時間的にも(^^;)。
ちなみに実家に着いて私を見た母の第一声は
「なに、アンタそんなに痩せてっ!?」
更にその日の夕飯のための買い物に付き合おうとした私に
「ちょっとアンタ、そんな疲れたような顔で外出歩かないで欲しいんだけど。」
……いや、あのね。疲れたような、じゃなくて、ホントに疲れてるんです私、おかーさま(^^;)。
夕方、なんとか曇りのままもってくれた天気に感謝しつつ迎え火を焚き、翌日の準備を済ませれば13日の夜は過ぎ。
明けて14日は朝から夜までずっと雨だったのだけれど、親父殿の供養にいらしてくださる方々をもてなし、久々に会う親族と食べて飲んで話して、さすがに忙しない1日。
15日はまた天気が持ち直したので墓参りして、夜は盆踊り。民謡よりも何よりも、地域に古くから伝わる本当の『盆踊り』に、踊りの輪に加わる人が多かったのは、さすが田舎というところだろうか。
16日午後の便で羽田着。そのまま某所お泊まりオフに参加して、17日、帰宅。

今回何に驚いたって、年の離れた従姉2人がSMAPにはまってるのが判明したってことかも(^^;)。

 


2003. 8. 12 雨雲の上の流れ星

今日、8月12日は、ペルセウス座流星群の極大夜だ。
晴れていれば、そう多くはなくても1時間に10個〜20個は流星が見えるのであるらしい。
関東は、夕方から雨である。
雨雲の下では星は見えない。残念なことこのうえない。

そういえば今年は火星が6万年に1度の大接近をするという。
一番近付く今月27日には、シリウスよりもずっと明るいマイナス3等星になるそうだ。
空気が澄んで夜空が綺麗に見えるのは冬だが、夏の夜もなかなかどうして、宇宙はいつもイベント満載なのである。

 


2003. 8. 8 『3番目』?

台風10号の直撃を受けた土佐は室戸市。
それまで現地からの中継はなかったくせに、ニュース速報で上陸の報が出た後になって生中継が入ったのは、あれは実は現地が台風の目の中に入って風雨がおさまったからだ、と、気付いた人はさて一体どのくらいいるのだろうか?(苦笑)
台風の中心は穏やかだ。渦の真ん中にいるのだから。
そのかわり、前後の暴風雨は半端じゃない。
その証拠に、8日夜、室戸岬では瞬間最大風速69.2mなどという普通聞かない数字を記録したそうな。
ただし、これは、室戸岬の記録上、過去3番目なのであるそうな。
(──これで、3番?)
ニュースを聞いてふと思ったが、そういえばあるのだ。あそこは。
室戸台風の時の、瞬間最大風速70mオーバーが(^^;)。
立ち木に瓦が、瓦の形そのままで突き刺さってる写真って、見るとかなり衝撃ですよ。

上陸したにもかかわらず勢力も衰えず速度も落ちないこの台風。
被害が広がらない事を切に願う次第である。

 


2003. 8. 3

夕方の某ニュースを見ていたら、ラストの天気予報のところで菊川伶が。
「寒かった7月、東京ではいろいろ記録が生まれました。3しかなかったもの。0だったもの。そして少なかったもの。なんだか判りますかみなさん?」
答えは3日=真夏日、0日=熱帯夜、そして日照時間(かなり少なく、平年の1/3しかなかったそうな)だったのだが、答えを言った後に彼女が一言。
「今年の夏は短かったようですね!」

──や、あの。
まだ夏はこれからなんですが菊川サン。

 


2003. 8. 2 地震展と名古屋コーチンとお家で花火。

関東もやっと梅雨明けした2日、かねてからの約束を果たすのと一緒に行くコンサートのチケットを渡すのも兼ねて、ドラちゃんと待ち合わせ、上野は国立科学博物館で1日から始まった『地震展』を見に行く。
関東大震災以来の地震研究の成果を、新館のB1Fと1Fを使い、B1Fで地震の科学、1Fで防災の科学を、展示紹介してあるものだ。
第1部『地震とは何か』、第2部『歴史に刻まれた地震現象』、第3部『新しい地震像』、第4部『地震を測る』、第5部『地球内部を探る』、第6部『津波』、第7部『関東大震災』、第8部『地震防災システム』、第9部『地震に備える』の9部構成。
それぞれの展示もかなり詳細だが、実験の実演やリアルタイムのデータ計測結果なども豊富にある上、8部9部では震度6の『音』を体感できたり実際の免震・耐震構造の紹介があったりと、かなり凝っている。
実は、最初我々は、時間が余ったら7月28日に開業120年を迎えた上野駅の構内で開催中の記念写真展でも見ようか、とか、どこかでお茶でもしようか、とか、そのぐらいのつもりでいたのだが、どっこい、2時に待ち合わせて5時の閉館まで、たっぷり3時間、遊ばせていただいて、それでも足りないぐらいだったのだ。恐るべし地震展。
更に上手い事に、出口近くの防災コーナーでは、防災グッズを売っていたりして、ついつい引っ掛かってしまった。
ええ、買いましたよ、お湯を入れて20〜30分(水なら60〜70分)でご飯になるアルファ米で出来た五目ご飯とか白飯とか、水かけて3分で食べられる磯辺餅とかを、つい、ネタで。ちなみに磯辺餅、試しに作ってみたら、見た目はいかにも非常食で美味しくなさそうだったのだが、食べてみると上新粉で出来ているような味と歯応えで、これが案外美味でした。
その後場所を移して名古屋コーチンの焼き鳥屋へ赴き、それぞれ温泉卵に焼き鳥3串にスープに鳥鍋、釜飯と、名古屋コーチン料理を美味しくいただく。肉は噛みごたえがあるのに柔らかく味があって、皮は香ばしくレバーはくせがなく、スープもこくがあるのにさっぱりで、非常に美味でしたv

で、メインの、『お家で花火』。
我が家から、隣の市と隣の区が共催する花火大会をのんびりゆったり眺めよう、というミニ企画だ。
これがまた、本当にリビングの窓の正面に見えて、音はちゃんと響いて聞こえるわ尺玉は本当に綺麗に見えるわ比較的打ち上げ高度の低いスターマインも綺麗に見えるわ。
ついでに非常階段に出れば江東区の花火だのどこだかわからない花火だの、どうも豊島園のものらしい花火も見えて、かなりお得な夜なのだった。

 


 

 

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