2003年5月の私淑言

 


2003. 5. 31

本日未明、台風4号が四国は愛媛に上陸したそうな。
観測史上3番目に早い記録だそうで、気の早い台風である。
土砂崩れなどの被害が出ていないらしいのが幸い。
先日地震があって地盤が弛んでいる東北地方、積算雨量でこれ以上被害が広がらなければよいけれど。

 


2003. 5. 30

下でネタにした後輩○瀬の『おきあがりこぼしバーバパパ家具』。
引き出しの付いたタイプか、とも思っていたのだが(それなら、まだ中身がぐちゃぐちゃになっても良ければ我慢できる)、詳しく聞き出してみたら、何と、○瀬。

本棚、を、考えているらしい。

──○瀬、落ち着け。冷静になって考えろ。
おきあがりこぼしみたいにゆらゆら揺れる本棚ってどうなんだそれは。
収納する本の重さや位置をものすごく考慮しなくちゃならなくないか。
置き方によっては棚本体が傾くんだぞ。
しかも置き方を間違えたら倒れるんだぞ?
地震が来たら、中身をまき散らしながら、周囲のものをなぎ倒す勢いでゆらゆら揺れるって、それはもう、普通の家具よりそっちの方がよっぽど危険じゃないのだろうか。

しかも物凄いことに、彼女はこれが売れると本気で考えているのだ、まだ。
面白がって「作っておいでよ試作品」とけしかけているこの頃である。

 


2003. 5. 26

笑い事ではないのだが、笑い事にしかならない話。

今日夕方、岩手南部を中心に、震度6強の地震があった。
私は職場の同僚や先輩たちと話をしていたので、「揺れてる?」「……長いね」「ちょっと大きい」などと顔を見合わせてやりすごした。
そこへ「怖かったよぉー」と現れた後輩○瀬。
ウチの職場で大きな地震に遭ったら逃げ場がない、とか、本や書類に埋もれるとか、本棚が倒れてきたらまずいとか、色々言いあう我々に、真顔でこんなことを言った。
「なんで起き上がりこぼしみたいな家具がないんでしょうね」
「「「「「はい!?」」」」」
その場にいた全員が動きを止めた。
(──いったい何を言い出すんだ?)
それでも○瀬は大真面目である。
「だって起き上がりこぼしみたいな家具だったら、地震が来ても倒れないじゃないですか」
「……倒れないかもしれないけど、倒れる寸前までいくよ、それ?」
「うん。それでも倒れないでしょ? 作ればいいのにバーバパパみたいな形の」
……待て、○瀬。
「だって倒れる寸前まで行くんだよ? ダメじゃん。物置けないじゃん」
満載な突っ込み所の、とりあえず1つに突っ込んでみる。
が、○瀬はまるで動じることなく、きっぱりとこう言い放った。
「うん。だから物置いちゃいけないの」
………………○瀬。それは既に家具とは呼ばない。名付けるなら、オブジェだ。
声もなく笑う我々に、やる気満々で彼女は言った。
「あたし作って売ろうかな。絶対売れるよね!」
……うん、いや、○瀬……売れないと思うよ、それ……。

『これで一旗挙げてやろう』くらいの勢いで帰って行った彼女が、我々の爆笑の理由に気付くのは何時であろうか。
面白そうなのでもうちょっとそのまま突き進んでくれないものかとつい思ってしまう我々である。

 


2003. 5. 22 ひまわり引退

1977年に初代が打ち上げられて以来、日本を空から見つめて来た気象衛星ひまわりが、今日、22日の午前9時で、その『気象衛星』としての役割を終えた。
1995年3月に打ち上げられ、6月から本格稼動していた5代目。本来の寿命を3年過ぎて、なお役目を果たしていたが、機能劣化が進み、現役引退することになった。
予備衛星がない、という淋しい現状に、H2Aの打ち上げ失敗が重なって、6代目はまだ宇宙にいない。
22日午後からはアメリカの衛星『パシフィックゴーズ』から映像をもらうことになる。
ひまわりの後継機が打ち上げられる予定は来年。
技術はきちんと持ちながら、自国の空をアメリカに見守ってもらうとはなんとも心もとない。
頑張れ、宇宙開発事業団。

 


2003. 5. 21 一歩手前。

職場の後輩M嬢の素晴らしい『空耳』能力を以前ネタにしたことがあるが、彼女のその能力は今でも立派に健在である。いっそパワーアップしていると言ってもいい。

今日のことだ。
風邪で休んだ某先輩を話の種に、同僚S氏と、ただの風邪か、いやいやSARSか、などと好き勝手言っていた。
と、S氏、その先輩がほぼ掛かり付けにしている病院を挙げて
「じゃあ女子医大が危ないじゃん。あの人いっつも行ってるから」
途端M嬢が振り向いた。
「え? いつも女子寮行ってる?」
──いや、あのな、M。
用も関係もないのにいつも女子寮行ってたら、それ、もうちょっとで犯罪だから。

こんな楽しいM嬢の能力、なくしてしまうのは勿体無いので、ずっと持ち続けていてほしい、と、切に願う次第である。

 


2003. 5. 19 枇杷が来ました。

この時期毎年我が家に大量に届くものがある。
あまりに大量に届くから、とても1人では消費できない私が半分を職場に持参するため、既にこの時期の社員諸氏の「楽しみ」にすらなっている感のある、そのものは。
枇杷。
産直である。
母の日にかこつけて付け届け贈り物をしている伯母が、ほとんど物々交換状態で送ってくれる。
どれほど大量かというと、1箱におよそ60〜70。それも1個1個が大粒なので、そこらで売っているパックなら多分上物として扱われるくらいのものが、2箱。
これが毎年のことだから、毎年私は1箱職場へ持参するのだ。

そういうわけで、今年も天気が良くなったら持って行きます関係者各位。
ええ、晴れたら。
イヤじゃ、あんな大きな荷物傘差しながら持ち歩くなんて(^^;)。

 


2003. 5. 16

初めて納める『税金』を銀行で支払ってきた。
別に税金を納めるのが初めてなわけではなく(アタリマエ)、その名目が初めてのものなだけ、なのだけれど。

その名目、『固定資産税』。
ついでに都市計画税というのもくっついていたりするのだが、いずれ『家』にかかわるものである。
色々と面倒ではあるけれど、これも自分の家のためだと思えばv

 


2003. 5. 13

奄美地方が梅雨入りしたそうな。
平年よりも数日遅いのだというが、奄美が沖縄よりも先に梅雨入りするのは久しぶり、なのだとか。
北では梅と桜が同時に咲いて百花繚乱の春だというのに、南は既に夏の入り口。
毎年思うことではあるが、さても日本のこの長さよ。

 


2003. 5. 11

先週我が家にやってきたiMac。
職場の先輩S氏にさんざん御厄介になって、やっとデータの移動もできるようになり、本格稼動を開始した。
やれやれ、である。(でもMOドライブは借りたまま……)
これからまだまだ単語登録したりキーボードに慣れたりと、やることはたくさんあるけれど。まあそれでも、無事、二代目に代替わりなのだった。

 


2003. 5. 5

最新のiMac(15インチ)を自宅に導入した。
4月に入ってしばらく、現役マシンが起動時に必ず1度はフリーズすることが続いたためである。
突然愛機に別れを告げられ全てを道連れに2度と逢えない場所へと旅立たれる痛みは既に1度経験済み。
だから、
「今ならまだ、間に合う」
と、月末ビックカメラで新マシンを買い付けて来たのが、この連休中に届いたのだ。
が、実はまだメインマシンは旧マシンである。メールもネットもほとんど旧機でやっている。
OSが違うので、当然ソフトもほとんど新機にOS X対応のものを要インストールなのだが、使えると思ったMOドライブのドライバーソフトが何故かインストール出来なかったため、データが移植出来てないからである。
きちんと動くパソコンが2台あるのは心強い。だから旧マシンともさよならするつもりはない。
というわけで、ウチのパソコンラックは、通常マシンがあるべき場所に新マシン、下段に旧マシンが鎮座まします2弾構え、なのである。

 


2003. 5. 2 数え切れない?

所用で新宿へ出る途中見掛けた電車の車内広告に、こんな風なものがあった。

『産地直送 格安 薔薇の花束』

注文を受けた仲介業者が、市場や問屋を通さずに直接生産地の契約農家に発注して、安く薔薇の花束を届ける、ということらしい。
『高い』イメージのある薔薇を、手頃な値段で贈ろう、というので、母の日やお祝いに最適、と謳っていた。
が。
そのキャッチコピーがちょっと微妙だったのだ。
曰く

20本の薔薇の花束 3000円

30本の薔薇の花束 7000円

数え切れない薔薇の花束 50本 10000円!

………………おや?

 


 

 

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