2002年7月の私淑言

 


2002. 7. 29

USJがなんとも不穏だ。
先日池やトイレに使う工業用水が配管ミスで給水器に使われていたことや、エアコンの水が従業員食堂に回されていたりしたことが発覚したばかりだが、今度は32ある冷水器のうち6つから基準値よりも多い細菌が検出されたとか。

……夢を売る商売が悪夢を売ってどうするよ……。

 


2002. 7. 28

友人2人につきあってもらって、新居の内覧会に行ってきた。
部屋の設備や壁紙などに不備がないかを確認するのと、実寸測定が主目的。

初めて入った何もない新居は、嬉しいほど綺麗で、広かった。

部屋のチェックも採寸もインテリア関係の仕事をしている友人にすっかり任せる形になったり、共有設備その他の説明を受けていたらあっと言う間に2時間ほども経過してしまってその間友人たちを待たせてしまったりして、非常に申し訳なかったのだが、とても楽しい午後だった。

これから、配置を決めて家具を決めて、諸々の手続きをして、引っ越して……
忙しいけれど楽しい日々が続く。

 


2002. 7. 27 スターウォーズエピソード2

学生時代の友人と4人で、スターウォーズエピソード2を見てきた。

感想。

突っ込みどころは満載なんだがとりあえず
ヨーダ、かっこいいっ!!!

これだけで終わっとく方がいいような気がしないでもないのだが、なにしろ劇場を出ての我々の第一声が
「つっ、突っ込みいれたいっ!」
だったエピソード2である。
以下突っ込みまくりなので白地にするが、

まず、アミダラを見るアナキンの目がまるっきりエロオヤジ。
ナブー星に到着して「水は好き」と言うアミダラにアナキンが「僕は砂がキライだ。でもここは好きだ。なめらかで……」と呟くから『何かするなコイツ』と思ったら案の定アミダラの腕を指の背で撫で、挙げ句背中をすすーっとなぞるし。つい『なめらかで好きなのは土地じゃなくて女の肌だろうお前』と思ったものだ。が、アミダラもアミダラなのである。「いけないわ」とか言うくせに着ている衣装は背中が大きく腰まで開いている、『自分に惚れてる性年の前でそれは誘ってるとしか思えないだろう』的衣装。そりゃないよアミダラ。
出色は、草原でゴロゴロ。ご覧になった方はどのシーンか即座にお判りだろうが、よくあそこで爆笑しなかったものだと己を誉めた。
翻ってジェダイの面々。
………………弱すぎ。
栄光のジェダイの騎士がたかが賞金稼ぎのクローンごときに引けを取っていいのか!?
ちゅーか、ラストの戦闘シーンに、マスター・ヨーダはえらくカッコヨク軍勢を引き連れて加勢に来るが、そもそもあれをカミーノ星に発注したのは誰なんだ? そんな出所のアヤシイものを使っていいのかジェダイ評議会。ついでにお代はちゃんと支払ったのか?
でもって、ヨーダ。……あなた、その杖、必要ないんじゃ……?
他にも、さもアミダラの代理然として元老院で発言していたジャージャーはあの発言の前にアミダラに諮ってきちんと了承を得たのか、とか、そもそもSanator(本来の意味は上院議員)に代理なんて立てていいのか、とか、オビ=ワンがカミーノ星を割り出したあの吹き矢は本当にあんな海ばかりの星で使われているのか、とか、いくら通信自体は秘密に出来ると言ってもそんな人ン家の玄関前(しかもドアはガラス)で怒鳴ったらさすがにバレないかオビ=ワン、とか、書ききれないほど突っ込みドコロ満載。

「ビデオとかDVDが発売されたら映画見ながらリアルタイムで突っ込み大会やりたい!」
との意見の一致も見たエピソード2だった。

 


2002. 7. 22

職場で流しっぱなしのFMの気象情報で、「そういえばそうだった……」と自分の勘違いを修正するはめになった。
……真夏日って、最高気温が30度を超える日、でしたね、そういえば(^^;)。
どうも『夏』というと30度超えるのがあたりまえ、という意識があって、予想最高気温33度と言われても『真夏日』という気がしなくなっていたのだ。
子供の頃は30度を超えたらオトナも子供も口を揃えて「暑いね」と言っていたはずなんだけどな…………。

 


2002. 7. 20

海の日。土曜の丑の日。
そして、関東甲信越と近畿、四国が揃って梅雨明けした。
東京の最高気温は35度オーバー。
これから、こんな、夏が来る。

 


2002. 7. 16 月の砂漠をさばさばと

優しい本を読んだ。

『月の砂漠をさばさばと』

北村薫氏が文章を、おーなり由子氏がイラストを担当したこの本は、1999年に新潮社から刊行されたものだ。
そこにあるのは、9歳のさきちゃんと作家のお母さん、2人暮らしの日々である。
しなやかに考え、のびやかに成長するさきちゃん、見守るお母さん、先生、友達。
両氏の綴るさきちゃんとお母さんの物語は、とても優しく、やわらかく、少し切ない。

『さそりの井戸』で、蠍座にまつわる神話をお話ししてもらったさきちゃんは、お母さんにこう問いかける。
「神様がそれじゃあっていって、井戸から上げて、いたちの目の前に置いたら、さそりはどうするんだろう?」
──神話では、さそりは、井戸に落ちて無駄に死ぬよりは、自分を追いかけて食べようとしていたいたちの餌になってあげればよかったと思い、次に生まれる時には誰かの役に立つように、と願って、空に昇って星座になるのだ。
やっぱり逃げるんだろうね、と答えたお母さんに、さきちゃんはまた問う。
「……そうしたら、神様は、さそりのこと、嘘つきだって怒るのかな?」
お母さんの答えはこうだ。
「──怒らないよ。
 怒らないよ」

こんな風に守られる想いは……守ろうとする想いは、とてもとても、やさしい。

 


2002. 7. 12

今月19日、秋葉原に不可思議な空間が出現するそうだ。
FMのニュースで耳に飛び込んだその情報を、一瞬私は漢字変換しそこねた。
私が耳を疑った、『まにあ』な方々の聖地のひとつとなるだろうその場所とは。

…………こすぷれきっさ(汗)。

『Mary's(メアリーズ)』という名のその店のウェイトレスは、昼間はメイド服、夜はキャラクターコスプレでお仕事に励む、のだそうだ。
どうやら世の一部のニーズは、ア○ミラでは満足出来ないらしい(^^;)。

ちなみに、どれだけ(我々が見て)不思議な空間かは、サイトで垣間見ることが出来ます。
ここ(http://www.marys.jp/)。
ウェイトレスのプロフィール公開なんてしてる時点で、既に何かがもう違う(^^;;;)。

 


2002. 7. 7

七夕である。
雨の予報の出ていた関東だったが、予報は外れてカラリと晴れた。
ついでに気温も30度を超えて真夏日になったのだから、梅雨明け宣言前ではあるが、非常に夏らしい日に、今年の七夕は、なった。
真夜中でも妙に明るい東京の空のこと。星はほとんど見えないが、きっとデネブもアルタイルも、綺麗に輝いていることだろう。
空の上に下界の雨も嵐も本当は何の関係もないけれど、『晴れればいい』と思うのは、鵲の渡す橋を年に1度だけ渡って逢瀬を楽しむ、織女と牽牛の昔話のおかげだろう。
もっとも、晴れれば下界からやれ「よかったね」だの「おめでとう」だの言われた挙げ句、願い事までかけられるのだから、彼らにしてみればいっそ雨の方が嬉しいのかも、などと、実は毎年思っていたりする、へそ曲がりの茶寮主である。

 


2002. 7. 1 そして日常が戻る

6月30日の決勝戦が終わって、明けて今日。
昨日まで、勢いづいたサポーターの暴動を恐れてだろう、撤去されていた、駅構内の移動式の黒板や告知ボード、ミラーの類が、5月31日以前の定位置に戻されていた。
1面に、歓喜に湧くブラジル代表を大写しにした新聞を手にした人が通り過ぎる街に、祭りの後の余韻を残して、そして日常が戻ってくる。

 


 

 

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