|
2002. 5. 29
インドとパキスタンが最近キナ臭い。
インドで起きたイスラム過激派のテロをきっかけに、軍事的緊張が高まって、インドは軍事行動の計画を立て始めているというし、パキスタンはミサイル実験を繰り返している。
ともに核保有国である両国間で、戦争が勃発して、核が使われない保証などどこにもない。
核が使用された場合、アメリカの軍事筋が試算した最悪の予想では、1200万人の死者が出るという。
東京都の人口が、丁度1200万強。
さあ、どう出る、世界。
|
2002. 5. 27
近所のスーパーでちょっと面白そうなものを売っていたのでつい買ってしまった。
タイキッチンという名の、ライスヌードルのインスタントカップ麺。
とりあえず2つほど買ってみたのだが、そのキャッチコピーに笑ってしまった。
曰く、
『タイ北方の山々の青々としたチーク林をハイキングしながらマッシュルームスープライスヌードルを味わっているところを想像してください』
…………ハイキングの昼食ならともかく、ハイキングしながらカップ麺は、普通、食べないんじゃなかろうか(^^;)。
と、コピーには笑わせてもらったが、味は結構美味でした。
|
2002. 5. 26
N○K特集で、BSE、いわるゆ狂牛病の感染源を追いかけていた。
感染源と思しき肉骨粉の輸入元はイタリア企業。その企業へ肉骨粉を輸出していたアイルランド企業。そして、警戒心もないまま肉骨粉を輸入しつづけた、日本。
企業は感染源である可能性を承知しながら、必要な加圧処理をしないまま輸出を続け、日本政府は必要な情報を、必要だと認識もせず情報を集めもせずに輸入を続けた。
死に至る可能性があることを知りながらその行為を続ける、もしくはそれを防ぐ行為をしないまま放置する。これを『未必の故意』という。
個人であれば、発覚すれば罰せられるそれを、国家や企業が行う。
その視野の先に、結果を受け取る『国民』の姿はおそらく、ない。
|
2002. 5. 20
21世紀最初の独立国が、20日、建国された。
東ティモール民主共和国。
長く他国の統治下にあって、住民投票の末やっと独立したこの小国の、現状はけれどとても厳しく、前途洋々とは言い難い。
これからのこの国の行く末を、静かな目で、世界が、見ている。
|
2002. 5. 16
髪の毛長めの職場のSくんが、最近時々、邪魔なのか、少し楽しい髪型をしている。
どこかで見覚えのあるその髪型、記憶を探って辿り着いた名前はこれだった。
──うない髪(旧字体が出ないので仕方なく。どんな髪型か判らないヒトは調べましょう)
すかさず
「勉強家だな、山本」
という台詞が浮かぶのは、『X─ぺけ─』(新井理恵作)全7巻を揃えていた頃の名残である。
私としては、これだけでも十分楽しい。
が。
「Sくんのあの髪型、うない髪だよね」
と持ちかけた私に、即座に
「ああ、そうだなー」
と笑いながら答えた先輩は。
単に博識なのか……それとも…………?
|
2002. 5. 10
沖縄と奄美地方が梅雨入りしたそうだ。
「もう!?」と、一瞬思ったが、沖縄は平年より2日、去年より4日遅い梅雨入り、奄美は去年よりは4日遅いが平年並みの梅雨入りであるそうな。
関東はここ数日雨続きで、梅雨の走りとの声がある。
このまま梅雨入りしたらどうしよう、と、先走ったことを言う向きもあるようだが、まさかそんなはずもあるまい。
いつにも増して花の咲くのが早かった今年の春だが、入梅を見る限り、どうやら自然の方も上手く折り合いをつけているようではある。
|
2002. 5. 3 『そらにさからふもの』
劇団扉座第26回公演『そらにさからふもの』を翠條さんと観劇。
せっかくなので、新宿タカシマヤで開催中も『鉄腕アトムの軌跡展』を見ることにして、2時に待ち合わせた。
どんなものかと密かに期待していた『鉄腕アトムの軌跡展』、だったが。期待はずれだったのだ、実は、大幅に。アトムの名を冠してあるだけに、さすがに手塚氏のカラー原画の展示などもあったが、カレル=チャペックが戯曲『R・U・R』で『ロボット』という言葉を産みだしてからアトムに到るまでの欧米と日本のロボットに関する科学・文学取り混ぜての歴史を大雑把に示してあったり、マンガ・鉄腕アトム原稿コピーを20点近くも展示してあったり、ロボットアニメのポスターのようなものが展示してあったり、AIBOのプロモーションがあったりと、結局何が見せたいのかよく判らない催しになってしまっていた。
マンガの原画を読み込めば相当な時間が必要だっただろうがそんな根性もそこまでの興味もなく、1時間そこそこで会場を出てしまった。
劇場の開場時間は6時半である。5時くらいから軽く食事を、と決めてはいたが、相当時間が余ってしまう。
困った我々が向かったのは、紀伊国屋書店新宿南口店。そこでそれぞれが心惹かれた本を買い(ちなみに私が買ったのは、小川未明・文、酒井駒子・絵の『赤い蝋燭と人魚』)、更に余った時間を潰すため、私の実益を兼ねて大塚家具へ。2人でソファに座ったりダイニングセットでくつろいだりして、5時までを過ごした。
食事をしてから、本命の『そらにさからふもの』を観劇。
メインテーマは、冤罪。そこに被害者の心情や加害者の家族の心情、恋人、ジャーナリストなど様々な視点を加え、不倫に引きこもりまでこれでもかと盛り込んだストーリーだったが、随所にギャグを織り込んで重くなりすぎないように構成されていた。
途中の中島みゆき大合唱や水着のおねーさん方のダンスは意味不明で無駄に思えたし、劇中劇とそうでない普通の芝居の境目が判りづらかったりもしたけれど、良い芝居だったのではないだろうか。
|
2002. 5. 1
5月である。
『夏も近づく』と歌われる八十八夜は、今年は5月2日にあたる。
例年なら茶摘みはこの八十八夜頃だというが、春先の気温のやけに高かった今年は、新茶の茶摘みも早かったらしい。4月初旬に茶摘みのニュースが、新聞社のウェブサイトで配信されていたのを思い出す。
さすがに近所に茶の木はないし、まさか新茶を蒸す香りもしないが、代わりにジャスミンの白い花が甘い香り──いささか甘すぎるほどに甘く濃い香りを、放っている。
ツツジも今が盛り。そろそろ藤も咲くだろうか。
香るほどの新緑の中を甘く香る風が吹き抜けて、季節が春から初夏へと移ろう。
|