Wolfgang Amadeus Mozart
COSI FAN TUTTE
Dramma giocoso in zwei Akten
Text von Lorenzo Da Ponte
KV 588
KLEINES FESTSPIELHAUS
7. August 2001, 18.00 Uhr
Musikalische Leitung Lothar Zagrosek
Regie Hans Neuenfels
Bhnenbild und Kostme Reinhard von der Thannen
Dramaturgie Yvonne Gebauer
Dramaturgie Stefanie Carp
Choreinstudierung Donald Palumbo
Fiordiligi Catherine Naglestad
Dorabella Vesselina Kasarova
Despina Maria Bayo
Ferrando Rainer Trost
Guglielmo Natale de Carolis
Don Alfonso Franz Hawlata
Wiener Philharmoniker
Konzertvereinigung Wiener Staatsopernchor
Continuo Cembalo: Ronald Schneider








昨年プレミエになったノイエンフェルスのCosiを再び見てきました。奇抜な演出につ
いて、既に免疫が出来た為か、今年は違和感なしに楽しめました。特にザルツ音楽祭
は斬新で刺激的な演出にこそ意味があると思っているだけに大いにウェルカムです。
8/6付けのSalzburger Nachritenには"Im Labor der Beziehungen(恋愛関係実験室
にて)"との見出しで大きく取り上げられており、演出アイデアについて色々と書かれ
ていますが、小生はモーツァルトが描く人間模様やコンセプトが実に上手く表現され
ていたと思います。ノイエンフェルスの問いかけやメッセージと併行して、作品のも
つ普遍性が共存しているといった感じでしょうか。

さて昨年はやや重いと感じた演奏も素晴らしく快活なものになっていて、平土間最前
列中央という席でも一糸乱れぬ極上のサウンドでした。コンマスはホーネック。ツァ
グロセクの気合も凄くて小編成オケからフルオケの豊穣さが聴けたのは最高です。さ
すがわウィーンフィルの実力。カサロヴァはとびきり素晴らしくて、昨年のマッティ
ラから代わったナーゲルシュタットも美貌かつ歌が上手い。バーヨは何時聞いても魅
力的で、彼女の歌を聴くと頭の中は常にα波です。ハウラータは歌とキャラクターが
絶妙。トロスト、カロリスもまずまずの出来で、今日もまた最高のモーツァルトをひ
とつ聞けたというところです・・・



(FESTSPIELE MAGAZIN 2001記事)
カサロヴァのインタヴューによると、フランス・アリア集(グノー、ベルリオーズ、
マイヤベーア、ビゼー)の新譜CDを出す予定だそうです。ブルガリア出身の彼女に
とってはドイツ語以外にフランス語は難しいそうですが、いつ発売かは未定とのこと。