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今年はバッハ・イヤーということで沢山バッハを聞いてきたが、ミサ曲ロ短調は意外
と少なくて今日がヘレヴェッヘ&コレギウム・ヴォカーレに引き続き2度目となる。
ステージには何時ものように半円周に並んだ一列の少人数の合唱が管弦楽を取り囲む。
サントリーホールBACH2000での受難曲同様、透明なハーモニーの合唱が素晴
らしい。受難曲となればつい構えて聴いてしまうが、このミサは音楽と一体になるよ
うな聴き方が出来るような気がした。やはりこのミサは傑作だとつくづく思う。
ソリストたちや管弦楽も何時ものように味わいがあって素晴らしい。そういえば昨年
12月のバッハ・コレギウムではモンテヴェルディ「聖母マリアの夕べの祈り」だっ
たことを思い出した。12月という第九のシーズンにこういった古楽が聞けるのは本
当に嬉しい限り。今日のバッハも休憩を入れて2時間40分に及んだが、至福のひと
時を過ごせて最高だった。