●チェコ室内楽フェスティバル
2000年8月23日(水)19:30/カザルスホール
(演奏)
モラヴィア弦楽四重奏団
イジー・ヤホダ(第1ヴァイオリン)
ラドスラフ・ハヴラート(第2ヴァイオリン)
ヤン・ジェズニーチェク(ヴィオラ)
ベッジフ・ハヴリーク(チェロ)
藤井裕子(ピアノ)
(プログラム)
ヤナーチェク :弦楽四重奏曲第1番
スメタナ :弦楽四重奏曲第1番ホ短調「わが生涯より」
−休憩−
ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲イ長調op.81
(アンコール)
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲「アメリカ」より第4楽章
ノヴァーク :ピアノ五重奏曲イ短調より第2楽章
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2週間近くの旅から社会復帰した第一日目はチェコ室内楽フェスティバルを聴く。
開演は19:30とウィーン並なのが嬉しい。時間的余裕でもって会場へ向える
ためだ。19:10頃にホールに入るが、モラヴィアカルテットのメンバーたち
のプレトークが行われていた。チェコ音楽について語られていて面白そうだった
が、とりあえず開演直前に着席する。今日のプログラムはカルテットの名曲ばか
り集めたもので大いに期待する。
さて最初のヤナーチェックのクロイツェルは比較的大人しい演奏だ。やや音量感
を押さえたというよりも伸びやかな響きが不足しているのは残念。スメタナの曲
もカルテット本来の緊迫感が感じられず、訴えるものに乏しいと感じた。今日は
時差ボケの睡魔と戦ってきたため、コンサートという安心した空間に居るとつい
目が閉じてしまう。気が付いたときには演奏が終わる瞬間であった。
後半は藤井のピアノが加わる。ピアノの響きは良いとしてもカルテットの響きが
どうも今一つ。それにピッチが合わないのは困りもの。所々チェロの美しいパッ
セージに惹かれることはあっても、アンサンブルとしてはどうも噛合っていない。
アンコールも演奏されたが、どうも雑な印象を受けてしまった。