2008.05.03 『タンホイザー』ソルファハリ新演出シュテンツ&ニールント&ケルル/ケルン歌劇場


OPER KOELN
Samstag, 3. Mai 2008

Richard Wagner
Tannhauser
unde der Saengerkrieg auf Wartburg
Romatische Oper in drei Aufzuegen
Text vom Komponisten
>>Dresdner Fassung<<

Musikalische Leitung Markus Stenz
Inszenierung Jasmin Solfaghari
Buehne Frank Philipp Schloessmann
Kostueme Mechthild Seipel
Dramaturgie Oliver Binder
Licht Hans Toelstede
Chor Andrew Ollivant

Besetzung
Hermann,
Landgraf von Thueringen Reinhard Dorn
Tannhaeuser Toresten Kerl
Wolfram von Eschenbach Martin Gantner
Walther von der Vogelweide Musa Nkuna
Heinrich der Schreiber Andres F. Orozco Martinez
Biterolf Timm de Jong
Reinmar von Zweter Wilfried Staber
Elisabeth,
Nichte des Landgrafen Camilla Nylund
Venus Dalia Schaechter
Ein jungen Hirt Susanne Niebling
Vier Edelknaben Cordula Hack
Ibolya Nagy
Astrid Schubert
Marie-Line Sandle
Guerzenich-Orchester Koeln
Chor und Extrachor der Oper Koeln
Statisterie der Buehnen Kolen

Beginn: 17.00 Uhr Ende: ca. 21.00 Uhr
Pause nach dem I. und II. Akt

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今日はストラスブール9:45発のTGV9571でカールスルーエ10:25到着した。ここで11:00発のICE600に乗り換えてケルンに向かう。しかしカールスルーエで乗ったICEは遅れてやって来た別のICE76だったことが分かった。時既に遅し。ドアを開けようとしても開かないで出発してしまった。ICE600と同じホーム、同じ発射時刻、しかも列車表示が消えていた事が重なったトラブルだ。とはいえ、この列車時刻表ではマンハイム到着11:14で、同じくICE600も11:35に到着することが分かった。以上、運良くICE600にコネクションできて、ケルン13:05に到着した。ランチの後、駅近くのヒルトンにチェックインした。

さて今日は17時からケルン・オペラのタンホイザーを見た。今年3月プレミエの新プロダクションで、ジャスミン・ソルファハリ演出、マルクス・シュテンツ指揮のギュルツェニヒ・オーケストラ・ケルンによる演奏。シュテンツはザルツブルクでのヘンツェのオペラ「ウプパ」でも素晴らしかったように、タンホイザーの指揮も唸るほどの出来栄えであった。何よりもコルンゴルトでも定評のあるトレステン・ケエル(タンホイザー)が素晴らしい。そしてカミラ・ニールント(エリザベート)の出来栄えも最高。ダリア・シェヒター(ヴェーヌス)も灰汁の強い妖艶さ。ラインハルト・ドルン(ヘルマン)、マルティン・ガントナ(ヴォルフラム)らキャスティングも揃い、合唱を含めた重厚なアンサンブルと充実を極めた。ドレスデン版による演奏で、既に前奏曲で劇場は大いに沸き立った。

第1幕。赤い覆いが被されたソファーを中央に配したヴェーヌスの一室。大勢の男女がソファーを中心に集まってきてはソファーを見入ってゆく。やや異様な展開を感じさせつつ、タンホイザーとヴェーヌスの愛の葛藤の場面。転じてヴェーヌスの部屋の壁が無くなり、ステージ奥に広がるのは高層ビルの一室。ビジネスを営む会議室をも連想させるセットで、これが全幕を通しての基本フレームとなる。人々は血の十字架をシャツに描いており、3幕フィナーレではエリザベートも血の十字架をシャツに描いていたが、90度傾いているようにも見えた。以上シンプルなステージとともに、音楽的興奮を十二分に堪能した。



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