2008.05.03 『タンホイザー』ソルファハリ新演出シュテンツ&ニールント&ケルル/ケルン歌劇場 | ||
Richard Wagner Musikalische Leitung Markus
Stenz Besetzung Beginn: 17.00 Uhr Ende: ca. 21.00
Uhr --- 今日はストラスブール9:45発のTGV9571でカールスルーエ10:25到着した。ここで11:00発のICE600に乗り換えてケルンに向かう。しかしカールスルーエで乗ったICEは遅れてやって来た別のICE76だったことが分かった。時既に遅し。ドアを開けようとしても開かないで出発してしまった。ICE600と同じホーム、同じ発射時刻、しかも列車表示が消えていた事が重なったトラブルだ。とはいえ、この列車時刻表ではマンハイム到着11:14で、同じくICE600も11:35に到着することが分かった。以上、運良くICE600にコネクションできて、ケルン13:05に到着した。ランチの後、駅近くのヒルトンにチェックインした。 さて今日は17時からケルン・オペラのタンホイザーを見た。今年3月プレミエの新プロダクションで、ジャスミン・ソルファハリ演出、マルクス・シュテンツ指揮のギュルツェニヒ・オーケストラ・ケルンによる演奏。シュテンツはザルツブルクでのヘンツェのオペラ「ウプパ」でも素晴らしかったように、タンホイザーの指揮も唸るほどの出来栄えであった。何よりもコルンゴルトでも定評のあるトレステン・ケエル(タンホイザー)が素晴らしい。そしてカミラ・ニールント(エリザベート)の出来栄えも最高。ダリア・シェヒター(ヴェーヌス)も灰汁の強い妖艶さ。ラインハルト・ドルン(ヘルマン)、マルティン・ガントナ(ヴォルフラム)らキャスティングも揃い、合唱を含めた重厚なアンサンブルと充実を極めた。ドレスデン版による演奏で、既に前奏曲で劇場は大いに沸き立った。 第1幕。赤い覆いが被されたソファーを中央に配したヴェーヌスの一室。大勢の男女がソファーを中心に集まってきてはソファーを見入ってゆく。やや異様な展開を感じさせつつ、タンホイザーとヴェーヌスの愛の葛藤の場面。転じてヴェーヌスの部屋の壁が無くなり、ステージ奥に広がるのは高層ビルの一室。ビジネスを営む会議室をも連想させるセットで、これが全幕を通しての基本フレームとなる。人々は血の十字架をシャツに描いており、3幕フィナーレではエリザベートも血の十字架をシャツに描いていたが、90度傾いているようにも見えた。以上シンプルなステージとともに、音楽的興奮を十二分に堪能した。 |
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