2008.05.01 『ブロウチェク氏の旅行』ヴァイダウア新演出デボス指揮/オーパー・フランクフルト | ||
Leos Janacek Oper in zwei Teilen In tschechischer Sprache mit deutschen Uebertiteln Musikalische Leitung Johannes
Debus Broucek
Arnold Bezuyen Frankfurter Museumsorchester,
Celesta/Orgel Francesca Zamponi, 2. Vorstellung 昨日のマーラー8番の余韻とともに明けた5/1は、LHでフランクフルトに飛んだ。予定よりも早い13:55に到着し、エッシェンハイマーにあるヒルトンにチェックインした。緑鮮やかな公園に面した部屋は開放感が素晴らしく、このところの多忙を癒してくれる。夕刻はUバーンで2分と近いオーパー・フランクフルトにてヤナーチェク:歌劇「ブロウチェク氏の旅行」を見た。 アクセル・ヴァイダウアー新演出、ヨハネス・デボス指揮による新プロダクション。タイトルロールのブロウチェク氏はバイロイトでもローゲを歌っているアルノルト・ベチューエンが歌う。この作品に相応しいユーモアと味わい深いキャラクターを見事に描写し尽くした。ヤナーチェクのやるせない哀愁とボヘミア情緒漂う独特のリズム。第1部のパロディックな展開と第2部のフス教徒のヒューマニズム溢れる音楽が素晴らしい。余り上演される機会が少ないものの、ヤナーチェクの魅力が満ち溢れている。ステージはシンプルでモダンな作りとなっていて、その象徴的な美的感覚も素晴らしい。青色の光を基調として、ステージ左手に満月が青白く輝く。ちなみに第2部の冒頭では満月は赤く染まっていた。ステージ右手はカラフルな電球を吊り下げて居酒屋を象徴。そして左手に置かれた自転車に登場人物が多彩に展開する。月世界と15世紀の場面では、それぞれ現実界と顔見知りの知人達が別人として登場し、愉快なドラマが展開してゆく。ステージに現れるオブジェやフレームは幾何学的、象徴的で、デザインも洗練されている。ヤナーチェクの熱い音楽とドラマ展開に没頭されられた次第。19時30分開演、途中20分の休憩を入れて22時15分まで充実のひと時だった。 |
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