2008.03.22 『マハゴニー市の興亡』バリー・コスキー新演出/エッセン・アールト音楽劇場 | ||
KURT WEILL Musikalische Leitung Volker
Perplies Leokadja Begbick Ildiko
Szoenyi Opernchor und Statisterie des
Aalto-Theaters --- 今日はパリ東駅を09:09発のICEでマンハイムに移動し、2本目のICEに乗り継いでエッセンに15時過ぎに到着した。TGVでケルンを経由するよりも時間は掛かるが、DBのオンライン予約は僅か41ユーロと格安。さて今日は19時からエッセン・アールト音楽劇場にてバリー・コスキー新演出の「マハゴニー市の興亡」を見た。演奏はフォルカー・ペアプリース指揮のエッセン・フィル。コスキー演出はインスブルックのオルフェオ、ベルリン・コミッシェのル・グラン・マカブルと刺激的だったが、今回も彼らしいブラック・ユーモアたっぷりの出来栄えだった。特にブレヒトの台本とワイルの音楽を演出と演奏という見事に一体化した内容に驚かされた。 劇場サイトでは、23枚の写真とビデオでステージの一部が紹介されている。冒頭、モーゼが登場し、ステージ中央に置かれた2枚の十戒を抱え上げる。ベグビック未亡人ら3人組の爆笑コメディをはじめポップで乗りの良い音楽を躍動感溢れるステージに仕上げている。第2幕からは巨大なマンモス化石の頭部を登場させて、コスキーらしいグロテスクさと魑魅魍魎とした展開となる。ステージの随所に仕掛けがあり、目が離せない面白さ。昨年12月に見たコミッシェでのルクルスと同様、狂乱と刺激に満ちた必見プロダクションだ。 |
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