2007.12.09 アーノンクール&ウィーンフィル/ドイツレクイエム/ムジクフェライン


WINER PHILHARMONIKER
3. Abonnementkonzert

Dirigent:
Nikolaus Harnoncourt
Mitwirkend:
Genia Kuehmeier, Sopran
Thomas Hampson, Bass
Arnold Schoenberg Chor
Kuenstlerische Leitung: Erwin Ortner

Grosser Musikvereinssaal
Sonntag, 9. Dezember 2007, 11.00 Uhr

PROGRAMM

JOHANNES BRAHMS

Ein deutsches Requiem
nach Worten der Heiligen Schrift, op.45

I. Chor
"Selig sind, die da Leid tragen"
II. Chor
"Denn alles Fleisch, es ist wie Grans"
III. Bariton-Solo und Chor
"Herr, lehre doch mich, dass ein Ende mit mir haben muss"
IV. Chor
"Wie lieblich sind deine Wohnungen, Herr Zebaoth"
V. Sopran-Solo und Chor
"Ihr habt nun Traurigkeit"
VI. Bariton-Solo und Chor
"Denn wir haben hie keine bleibende Statt"
VII. Chor
"Selig sind die Toten, die in dem Herrn sterben"

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今日、12/9はシャルル・ド・ゴール7:15発、ウィーン9:15着のOS便で飛ぶ。しかし濃霧のため滑走路が制限され、出発は1時間ほど遅れた。特にCDGはフライトが集中するため、このような時はかなり待たされる。ウィーン空港には10時過ぎに到着したが、CAT出発まで間が空くため、タクシーで移動した。ムジークフェラインへは10時半までに到着。

11時からはアーノンクール指揮のウィーンフィルを聴いた。プログラムはブラームスのドイツ・レクイエムで、ハンプソン、キューマイヤー、シェーンベルク合唱が共演。歴史的、奇跡的な名演かも知れない素晴らしい感動!渋いレクイエムにウィーンフィルとホールの特性を活かして最大限まで起伏を高めてゆく。まるで崇高な宇宙かのよう。オーケストラ特有の柔らかく明るい音色が躍動感とともに希望に導いてゆく。

歌手はオーケストラ後方に控え、歌う時に指揮者前に進み出る。よって歌手がステージの中心となって、アンサンブルも渾然一体となる素晴らしさ。ハンプソンの憂いに満ちた渋さは格別で、次第に情熱へと変わり、聴くものを奮わせる。キューマイヤーのソロでは、彼女の後ろのオーボエと一体化し、周囲の木管パートとも絶妙に溶け合う。それにしてもヒンクをトップに、ホーネックも並んだオーケストラは超絶的な演奏を繰り広げる。アーノンクールの恐るべき名演奏に止め処も無く感動した。かつて聴いたドイツ・レクイエムの頂点をなす素晴らしさ。昨年はアーノンクール&ウィーンフィルのザルツブルク「フィガロ」がベストと感じたが、今年のベストも本日のドイツ・レクイエムであることを確信した。会場はウィーンフィル定期としては珍しく延々と拍手が続き、熱い感動に漲っていた。



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