2007.12.08 『楽園とペリ』ラトル&エンライトメント/パリ・シャンゼリゼ


THEATRE DES CHAMPS-ELYSEES
Samedi 8 decembre 2007, 20h

Robert Schumann
Das Pardies und die Peri
Oratorio en trois parties (1843)
Texte d'Emil Flechsig, d'apres Thomas Moore

Simon Rattle Direction musicale

Sally Matthews, soprano La Peri
Kate Royal, soprano Une jeune fille (et solos de soprano)
Bernarda Fink, mezzo-soprano L'ange (er solos de mezzo)
Mark Padmore, tenor Le Narrateur
Andrew Staples, tenor Un jeune homme (et solos de tenor)
David Wilson-Johnson, basse Un homme, Gazna (et solos de basse)

Orchestra and Choir of the Age of Enlightenment

---

シャトレ公演の後はシャンゼリゼに移動した。凱旋門にかけてのクリスマス照明は今年から発光ダイオードに変わったとのことで、通り全体が白く輝いて実に美しい。雨にも関わらず凄い賑わいとなっている。ちなみにシャンゼリゼ劇場への通りは青色照明に統一され、鮮やかなコントラストをなす。20時からはシャンゼリゼ劇場にてラトル指揮のジ・エイジ・オブ・エンライトメントを聞いた。プログラムはシューマンのオラトリオ『楽園とペリ』。演奏の機会が少なく、国内では堀&東響による演奏が評価されているように、もっと演奏して欲しい作品である。

さてラトル&エンライトメントは今までに優れた古楽オペラやコンサートを繰り広げており、珍しいシューマンのオラトリオを演奏するとなれば期待が高まる。指揮者左側にサリー・マシューズ、ケイト・ローヤル、ベルナルダ・フィンクら女声ソリスト、右側にマーク・パドモア、アンドリュー・ステイプルズ、デイヴィッド・ウィルソンージョンソンら男声ソリストが並ぶ。古楽系の名ソリスト達が揃った展開は圧巻。透明なアンサンブルは緻密なディテイルを描き出し、アグレッシブな古楽奏法がシューマンにも効果的に活かされる。実に魅力溢れる演奏だ。休憩を含め2時間半の充実にどっぷりと浸った。終演後はメトロとRERを乗りづいてシャルル・ド・ゴール空港へと向かう。深夜0時を過ぎてターミナル1駅近くのヒルトンにチェックインした。今日は朝早くオルリーに到着してから非常に充実した一日だった。明日も早朝便での移動となる。



[HOME]