2007.05.13 ルイージ&ドレスデンシュターツカペレ/ムジークフェライン


Grosser Musikvereinssaal
Sonntag. 13. Mai 2007, 19.30 Uhr

Saechsische Staatskapelle Dresden
Fabio Luisi Dirigent
Radu Lupu Klavier

Ludwig van Beethoven(1770-1827)
Konzert fuer Klaver und Orchester Nr.4 G-Dur, op.58
Allegro moderato
Andante con moto
Rondo. Vivace

Pause

Anton Bruckner(1824-1896)
Symphonie Nr.9 d-Moll
Feierlich, Misterloso
Scherzo. Bewegt, lebhaft-Trio
Adagio, Langsam, feierlich
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トンキュンストラーに引き続き19時30分からはムジークフェラインにてファビオ・ルイージ指揮のドレスデン・シュターツカペレを聞いた。プログラムは、ラドゥ・ルプーのソロによるベートーヴェン:ピアノ協奏曲4番とブルックナー:交響曲9番二短調の2曲。さて先ほどのステージセットを戻すのに時間が掛かったのか、開演10分前にホールが会場した。階段の上り口は大勢の人で溢れて大分待たされた。その分開演を遅らせてくれることを期待したが、すぐに開演ベルが鳴るという慌しさ。結局19時40分から演奏が始まった。

落ち着く間も無く、冒頭のベートーヴェンが始まる。ゆとりを持って演奏が始まって欲しいところだが、ルプーの安定したピアノとルイージの端正な音楽作りに次第に気持ちが落ち着き、オーケストラの渋い音色とルプーの風格ある演奏に聞入った。

そしてブルックナー。たっぷりと朗々と響かせるアンサンブルはドレスデンならではの重厚さ。ルイージの指揮ぶりは起伏が大きく、両手、体を全力を振り絞って表現するダイナミックなもの。その渾身ぶりにオーケストラも凄まじいほどの気迫を見せる。怒涛のスケール、ブラスの咆哮にムジークフェラインが揺れる。そして深く渋い神秘的な展開。じっくりとしたテンポ運びながら時間を全く感じさせない悠久、超越の世界が広がる。何時までも続いて欲しい感動的な内容で、指揮が終わったルイージの表情な完璧に燃焼しきった様子。以上、今日は多彩なトリプルヘッダーとなった。



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