2007.05.13 ガッティ&ウィーンフィル/ムジークフェライン | ||
PROGRAMM IGOR STRAWINSKY Apollon Musagete Pause PETER ILJITSCHE TSCHAIKOWSKY Symphonie Nr.6, h-Moll, op.74,
"Pathetique" --- 今日は11時からムジークフェラインにてダニエレ・ガッティ指揮のウィーンフィルを聴いた。 プログラムは、ストラヴィンスキー:バレエ組曲「ミューズをつかさどるアポロ」とチャイコフスキー:交響曲6番「悲壮」の2曲。前半のアポロとミューズは紀尾井シンフォニエッタなどで良く聴く名曲。こういった作品はコンパクトな室内楽ホールが理想となるが、ムジークフェラインの音響とウィーンフィルの極上のアンサンブルではさすがに素晴らしい。まずもって弦の柔らかく渋い音色と充実したサウンドに感嘆した。2楽章ではキュッヒルのヴァイオリンソロが絶妙で、ザイフェルトとのデュオ、重厚なチェロの響きなど至福の音楽が続く。 後半のチャイコフスキーの6番ではガッティの指揮が冴え渡る。前半と同様に柔らかな弦はスケールと深みを増して、壮絶なブラスの咆哮が炸裂する。決してけばけばしいものではなく、全体が暗いモノトーンに統一されていて、渋く荘重に響いてゆく。自然な流れと洗練さに彩られたチャイコフスキーだった。 |
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