2006/12/16 ゲルギエフ&ウィーンフィル/ムジークフェライン

 

 

WIENER PHILHARMONIKER

4. Abonnementkonzert

Dirigent: Valery Gergiev

Solist: Nikolaj Znaider, Violine

 

Grosser Musikvereinssaal

Samstag, 16. Dezedmber 2006, 15.30 Uhr

 

PROGRAM

 

JOHANNES BRAHMS

 Konzert fuer Violine und Orchester, D-Dur, op.77

 Allegro non troppo

 Adagio

 Allegro giocoso, ma non troppo vivace

 

 Pause

 

 DMITRI SCHOSTAKOWITSCH

 Symphonie Nr.4, c-Moll, op.43

 Allegretto poco moderato

 Moderato con moto

 Largo-Allegro

 

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今日は15時30分からムジークフェラインにて<a href="http://www.wienerphilharmoniker.at/index.php?set_language=de&cccpage=concerts_detail&set_z_concerts=335">ヴァレリー・ゲルギエフ指揮のウィーンフィルハーモニー管弦楽団</a>を聞いた。プログラムは、ブラームス:ヴァイオリン協奏曲二長調op.77とショスタコーヴィチ:交響曲4番ハ短調op.43の2曲。前半がおよそ45分、後半が1時間という超ヘビーなプログラムとなっている。コンサートマスターはキュッヒルで隣にザイフェルトが座る。冒頭、ブラームスのソロはニコライ・スナイダー。メニューインからイザイの後継者と予言されたという実力は凄い。途中、音程が上ずりかけたが、さすがにリカバーも上手く、ゲルギエフが掻き立てるウィーンフィルの重厚なサウンドとともに溶け合いつつも際立ったソロを展開してゆく。ムジークフェラインのハイファイ・サウンドがソロとオーケストラの微妙なニュアンスを克明に描く様に耳が離せない。ゲルギエフによるアグレッシブさを湛えた渋いブラームスであった。

 

後半ショスタコーヴィチの4番では、ポーディアム席も全て使い果たすという大編成で、かろうじてステージに乗っかった状態。ホルン8本は右手奥。中央によってトランペット4本にトロンボーン3本。デューバは2本もあってこれが中央左より。ピッコロ2本、フルート、オーボエとクラリネットが各4本にバスクラリネットにコントラクラリネットなども加わる。ティンパニは左側に6台並び、ハープ2本、さらに大太鼓、グロッケン、シロフォンやチェレスタなどもある。久しぶりにムジークフェラインが大音響に共鳴する場面に出会えた。ゲルギエフ得意のショスタコーヴィチは壮絶の一言に尽きる。単に力で押し捲るといったものではなく、深い内面を聞かせつつ、1時間という長さは全く感じさせない。ともかくウィーンフィルの驚異的なアンサンブルがゲルギエフとともに完全燃焼する様に驚嘆するばかりであった。

 

演奏が終了したのはほぼ17時50分。あと1時間少しでアラベラなので、シュターツオーパーへ移動するにはちょうど良いタイミング。ともかくR.シュトラウスの前に強烈な嵐を体験してしまった次第。さて今日のウィーンは霧が漂う冬天気ながらも雪は無い。やや風があって気温はかなり寒い。



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