Le
Festival de Radio France et Montpellier
Mercredi
27 juillet 2006
Montpellier,
Opera Berlioz -Le Corum, 20h
Edouard
Lalo
Fiesque
Opera
en trois actes (1866-1868)
Livret
de Charles Beauquier
D'apres
la piece de Johan Friedrich von Schiller:
Die
Verschwoerung des Fiesco zu Genua
Version
concert
Creation
mondiale
Robert
Alagna, tenor: Fiesque
Michelle
Canniccioni, soprano: Leonore
Beatrice
Uria-Monzon, mezzo-soprano: Julie
Frank
Ferrari, baryton: Verrina
Jean-Sebastien
Bou, baryton: Hassan
Armando
Gabba, baryton: Borgonino
Roman
Nedelec, baryton: Romano
Alexandre
Swan, tenor: Sacco
Gundras
Dzilums, basse: Coryphee
Matins
Zvigulis, tenor: Homme du peuple, Un page
Orchestre
National de Montpellier Languedoc-Roussillon
Choeur
de la Radio Lettone
Alan
Altinoglu, direction
Sigvards
Klava, chef de choeur
Jocelyne
Dienst, chef de cant
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今日は、エドアルド・ラロ作曲の<a
href="http://www.festivalradiofrancemontpellier.com/2006/2006-fiesque.php">歌劇「フィエスク」世界初演</a>を聴くため、モンペリエ音楽祭に出向く。移動はミュンヘン発8;50のLH便でパリ・シャルル・ドゴール着10:30。ここからバスでオルリー空港に移動して、13:15発のエールフランスでモンペリエ14:30着と忙しい。しかしLH便がなかなか飛ばない。パリに雷雨があり、CDGの一部滑走路が封鎖されたとのこと。結局70分ほど遅れて飛び、何とかCDGに着陸した。隣の滑走路は確かに封鎖され、修復作業が大規模に行われていた。バスでは間に合わないため、大急ぎでタクシーに乗り、途中の停滞にいらいらしながらもORY12:35に到着した。タクシーは45分所要で50ユーロと以外と安く済んだ。さてモンペリエ行きは西ターミナルから出発するが、目的とするホール1のゲートまでさらに時間が掛かる。際どい移動だったがチェックイン最終時刻12:55に間に合った。AF便も無事に飛んで安堵した。
空港から街まではタクシーで20分ほど。15時には劇場に近いホリデイ・インにチェックインした。南仏モンペリエはトゥールーズとならび雰囲気がとても素晴らしい。マルセイユの西隣りに位置して地中海にも近いためか太陽は強烈に眩しい。今年の夏は欧州中が猛暑になっているとのことであるが、さすがに焼け付く暑さに驚いたが、日本のような汗がべとつく不快感はなく、乾いた暑さが心地良い。
今日の会場はコメディ広場から延びる緑の公園を歩いて行った先のレ・コルム内、<a
href="http://www.opera-montpellier.com/">オペラ・ベルリオーズ</a>。ちょうどバービカンのように幾つかのホールが集まった近代的な施設となっている。オペラハウスはすべての座席に段差が設けられ、すわり心地の良いソファー風の椅子、視界、音響が素晴らしい。さてラロのオペラ「フィエスク」はフリードリヒ・シラーの「フィエスコの反乱」を題材としており、テアター・リリックのコンクールに向けて1868年に作曲された。しかし劇場上演されることはなく幻の作品となったもの。今般、ヒュー・マクドナルドによる上演版によって本日、モンペリエにて世界初演されることになった次第。
キャストはフィエスコをロベルト・アラーニャ、フィエスコの妻レオノーレはアンジェラ・ゲオルギューの予定であったが、ゲオルギューはミケーレ・カニチョーニに代わった。このことが開演前のステージで報じられたとき、会場から大きなブーイングが沸き起こった。ちなみに彼女は井上道義&マルセイユ歌劇場の「ナクソス島のアリアドネ」でエコーを歌っていた。
ステージに上がったオーケストラは大編成で後方にも大合唱が控えるスペクタクルな展開。ステージ背面も照明でデザインされて、コンチェルタンテ形式とはいえ、臨場感あふれるアンサンブルと歌手達の火花に圧倒される。ラロの作品は時にシューマン風に聞こえたり、時にベルリオーズを連想させる。アラン・アルティノール率いるモンペリエ国立管弦楽団の底力がドラマチックさと叙情的な展開を描き分けてゆく。歌手ではやはりアラーニャが見事で、彼の歌で一挙にドラマが引き締まって行く。開演は20時で休憩を2回入れて23時45分に終演。とても聴き応えのあるオペラだった。
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