2006/03/17 ラトル&ベルリンフィル/アステロイド&惑星

 

 

Berliner Philharmoniker

Sir Simon Rattle, dirigent

Damen des Rundfunkchors Berlin

Robin Gritton, einstudierung

Philharmonie

Fr 17.Maerz 2006 20Uhr

 

Kaija Saariaho (geb.1952)

Asteroid 4179: Toutatis

Ausftragswerk der Berliner Philharmoniker

Urauffuehrung

 

Matthias Pintscher (geb.1971)

towards Osiris

Study for orchestra

Ausftragswerk der Berliner Philharmoniker

Urauffuehrung

 

Mark-Anthony Turnage (geb.1960)

Ceres

Asteroid for orchestra

Luminous

Ausftragswerk der Berliner Philharmoniker

Urauffuehrung

 

Brett Dean (geb.1961)

Komarov's Fall

Music for orchestra

Ausftragswerk der Berliner Philharmoniker

Urauffuehrung

 

Pause

 

Gustav Holst (1874-1934)

The Planets

Suite for large orchestra op.32

 

Colin Matthews (geb.1946)

Pluto, the Renewer

 

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今日は、ラトル&ベルリンフィルを聞くため、運賃1ユーロのジャーマン・ウィングでミュンヘンからベルリンに飛んだ。このところ多忙であったが、久しぶり1日ゆっくり過ごすことができた。行けなくなったラトルのライン黄金チケットはカルテンビューロで払い戻して、フィルハーモニーに入った。座席はパルケット最前列左ブロックの右通路側。コンサートマスターのブラウシュタインと安永のやや後ろからラトルの指揮を近くに仰ぐ。

 

プログラムは宇宙をテーマに、前半はいずれもベルリンフィル委託作品として、サリアホ「アステロイド4179」、ピンチャー「オシリスに向かって」、タナージ「セレス」、ディーン「コマロフ流星」の4作品。後半はホルストの組曲「惑星」とマシューズの「冥王星」と非常に興味深い内容。冒頭、ラトルは、短い作品が連なるため、拍手はなるだけ控えてほしいと説明。でも拍手したければどうぞの一言で会場から笑いが飛んだ。サリアホはさすがに卓越した技法で、深遠な宇宙を描いていく。続く各作品はいずれも個性的ながらも全体でひとつの交響詩を形作るかのように展開する。次第に起伏を大きく、ダイナミックに響く作品群はベルリンフィルの機能をフルに発揮させた。

 

後半の惑星、ラトルの盛り上げ方はさすがに見事の一言。アンサンブルも迫力十分で、弦楽器群のボウイングの凄さは驚くほど。奏者ひとりひとりの気迫が迫り来る感じ。マシューズの冥王星まで、片時も耳を離せぬ集中度だった。会場には惑星の説明写真も掲げられ、実にユニークな演奏だった。



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