BREGENZER FESTSPIELE
DER TROUBADOUR
DRAMMA LIRICO IN VIER TEILEN
VON GIUSEPPE VERDI
LIBRETTO VON SALVATORE
CAMMARANO,
NACH ANTONIO GRACIA Y GUTIERREZ
DRAMA EL TROVADOR
MUSIKALISCHE LEITUNG: FABIO
LUISI
INSZENIRUNG: ROBERT CARSEN
BUEHNENBILD: PAUL STEINBERG
KOSTUEME: MIRUNA BORUZESCU
LIGHT DESIGN: PATRICK WOODROFFE
CHOREOGRAPHIE: PHILIPPE
GIRAUDEAU
DRAMATURGIE: IAN BURTON
CHORLEITUNG: VLADIMIR MININ
EINSTUDIERUNG: FESTSPIELCHOR:
MARKUS LANDERER
KAMMERCHOR MOSKAU
BREGENZER FESTSPIELCHOR
WIENER SYMPHONIKER
3 AUGUST 2005, 21.15 UHR
BESETZIMG:
IL CONTE DI LUNA: SCOTT
HENDRICKS
LEONORE, HOFDAME: KATIA
PELLEGRINO
AZUCENA, EINE ZIGEUNERIN:
MARIANNE CORNETTI
MANRICO, DER TROUBADOUR: ZWETAN
MICHAILOV
FERRANDO, HAUPTMANN: MARKUS
MARQUARDT
INES, LEONORAS VERTRAUTE:
DEANNE MEEK
RUIZ, SOLDAT IM GEFOLGE
MANRICOS: JOSE LUIS ORDONEZ
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今日はオランジュからブレゲンツに移動し、ブレンゲンツ・フェスティバルのトロヴァトーレ新演出を見る。そのため、オランジュ駅を8:32発のTERでリヨンまで移動する。ここで10:50発のTERでジュネーヴに12:37に到着する。さらに12:45ジュネーブ発のICでローザンヌ、ベルン、チューリヒを経て、ザンクト・ガレンに16:53に到着する。ここで17:04発のREでザンクト・マルグレーテン17:30着。さらに17:54発のOBBでブレンゲンツ到着が18:08であった。都合5本を乗り換えたが、いずれも正確な時刻表とおりに走り、わずかな乗換え時間も問題なかった。
今日も開演21時と遅めのため、ゆっくりと食事をしてから、開演に臨む。ロバート・カーセンの演出によるトロヴァトーレでは、超巨大な工場が湖に浮かぶ。巨大なパイプが入り組んだ構造になっており、化学工場なのか、核工場なのかは、具体的な描写はないので不明。工場を守る作業員は自動小銃を携え、統領たるルーナ伯爵のもと、ファシスト的統率を保っている。これに対するマンリーコ側では、難民風の群集が工場に対向するデモ隊として迫る。この時の音楽がジプシーの場面と上手く読み替えられるのと同時に、迫真をついた展開を見せる。
ファビオ・ルイージ指揮のウィーン交響楽団は屋内の劇場で演奏し、その演奏が巨大工場に仕込まれたスピーカーから流されてくる仕掛となっている。工場自体が大きな音源であり、壮大なステージとともにトロヴァトーレとしては見たことも無い巨大なセットに仕上がっている。レオノーラとマンリーコの2人がモーターボートで走り去る場面も極めて印象的。赤黒い巨大工場のパイプから白煙、炎が噴出し、フィナーレでは、壮大に炎が左右のパノラマ一杯に燃え上がる場面は圧巻だった。ちなみにブレゲンツの気温はとても低く、21時に開演時から冷たい強風が吹きはじめ、真冬の寒さを2時間以上堪えなければならなかった。席は最前列中央だったので、炎が上がる度に、熱気を真正面から受けることになり、ほんの束の間の暖を取ることが出来た。それにしても、今回のカーセン演出によるトロヴァトーレはエネルギッシュな音楽とともに、大いに沸き立たせれくれた。
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