2005/08/04 ユリアネ・バンゼ&カメラータ・ザルツブルク/カリンシアの夏




CARINTHISCHER SOMMER 2005
FESTIVA OSSIACH-VILLACH

Donnerstag, 4. August 2005, 20 Uhr
Congress Center Villach

Juliane Banse, Sopran
Camerata Salzburg
Natalie Chee, Leitung

Program
Wolfgang Amadeus Mozart
Divertimento D-Dur KV251
Allegro molto
Menuetto-Trio
Andantino
Menuettol Tema con Variazioni
Rondeau. Allegro assai
Marcia alla francese

Zwei Konzertarien fuer Sopran und Orchester:
"Vado, ma dove? oh Dei!" KV583
"Bella mia fiamma, addio-Resta, o cara",
Rezitativ und Arie KV528

Pause

Arien der Graefin aus Le Nozze di Figaro KV 492
"Oorgi amor"
Cavatina aus dem Zweiten Akt
"E Susanna non vien!-Dove sono"
Rezitativ und Arie aus dem Dritten Akt

Sinfonie C-Dur KV 551 "Jupiter-sinfonie"
Allegro vivace
Andante cantabile
Menuetto. Allegretto-Trio
Finale. Allegro molto





今日はフィラッハにてユリアネ・バンゼ&カメラータ・ザルツブルクを聴く。これは
<カリンシアの夏2005>フェスティバルのプログラムとして、コングレス・ツェンター・フィラッハにて催される。よって、ブレンゲンツからは、9:20発のECでミュンヘン11:58着で移動し、さらに13:26発のECでザルツブルクを経由し、フィラッハに17:47に到着した。フィラッハはオーストリア南端にあり、イタリアとソルヴェニアに隣接する。途中、シュピタールを越えたあたりから、山間部を列車が走り、迫る岩壁と眼下に大きな谷が開けた景色が続く。秘境の奥地といった感じで、穏かな草原に入ったところにフィラッハがある。この辺りでは比較的大きな街になっていて、ドラウ河畔にコングレス・ツェンターがある。ホテルは中央駅前のホテル・シティを予約していた。コングレス・ツェンターへは徒歩数分で行ける。開演20時まで時間があるので、劇場内のレストランで夕食を取った。河畔のテラスが大変心地良く、山間部に流れる清流と橋の景色はさながらミニ・ザルツァッハといった感じ。コングレス・ツェンターという名前の通り、音楽専用というよりも、近代的な多目的ホールといった感はあるが、主だったコンサートはこの会場が使われているようだ。ゆったりとした座席が心地良く、音響もなかなか素晴らしい。

プログラムはオール・モーツァルトで、前半はディヴェルティメントニ長調KV.251、ソプラノとオーケストラのための2つの演奏会アリア、KV583、レチタティーヴォとアリアKV528。後半は「フィガロの結婚」からのアリア、2幕からカヴァティーナ、3幕からレチタティーヴォとアリア、そしてフィナーレは交響曲41番ハ長調KV551「ジュピター」といった内容。演奏はコンツェルト・マイスタリンのナタリー・シェー率いるカメラータ・ザルツブルクで、彼女が指揮を行う。このアンサンブルはザルツブルク音楽祭でも生彩のある演奏が印象的で、本日の演奏も実に瑞々しい音楽を聞かせてくれた。ユリアネ・バンゼもリリカルな繊細さに力強い芯を感じさせ、会場を大いに沸かさせる素晴らしさだった。

終演後は、街を散策してみた。中央駅から伸びるシュタット橋を通ると、ハウプト・プラッツに差し掛かるが、広場の通りに屋台のテントがひしめきあい、大勢がビールを片手に賑やかに集っている。まるでホーフブロイ状態で、あちらこちらのテントで民族衣装の人々も集まり、バンド演奏にあわせて、皆が踊っている。ちなみに大通りだけでなく、細かな路地もパブで賑わい、街じゅうが祭りの状態となっていて、実に楽しい。この辺りのホテルだと夜通し寝ることが出来ないのではと思うが、ホテル・シティ周辺はコンサートホール同様に非常に静かであった。




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