2005/05/05
クリヴィヌ&ストラスブール・フィル/パリ・シャンゼリゼ劇場

THEATRE DES CHAMPS-ELYSEES
Jeudi 5 mai 2005, 20h
CONCERT 150e ANNIVERSAIRE
Orchestra Philharmonique de Strasbourg
Emmanuel Krivine, direction

Berlioz
Carnaval romain op.9

Strauss
Don Juan op.20

Berlioz
Chasse royale et Orage, extrait de l'acte IV des Troyens

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Saint-Saens
Symphonie no 3 en ut mineur op.78
( dite << Symphonie avec orgue>> )

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今日は20時からシャンゼリゼ劇場にてエマニュエル・クリヴィヌ&ストラスブール・フィルを聞いた。当初、ジョルジュ・プレートルの指揮でベートーヴェン交響曲7番、R.シュトラウス「ばらの騎士」組曲、ラヴェル「ラ・ヴァルス」が予定されていたが、当日になって指揮者がクリヴィヌに変更となっていた。プログラムも大幅に変更となり、前半はベルリオーズの「ローマのカーニバル」、R.シュトラウス「ドン・ファン」とベルリオーズの歌劇トロイから。後半はサン・サーンス交響曲3番「オルガン」に変わっていた。

席は2階バルコニー真正面の席でオーケストラを俯瞰する壮観さを楽しむことが出来た。しかしながらサウンドやややデッド気味に聞こえた。昨年、ここで見た「ポッペア」などでは古楽アンサンブルが絶妙な響きを醸し出していたが、フル・オーケストラだと残響というよりもストレートなサウンドになるようだ。

さてストラスブールフィルによる演奏もなかなかのもので、非常にパワフルにベルリオーズが鳴り響いた。特に圧巻はサン・サーンスのオルガン交響曲。シャンゼリゼでのパイプ・オルガンはバックステージではなく、ステージの枠の上部に組み込まれており、壁を切り欠いた部分から沢山のパイプが林立しているのが見える。コンパクトで贅沢な空間にフルサウンドが溢れんばかりの音響はかなりの迫力だった。以上、本日は2本立てながらも、非常の手頃に多彩な演目を楽しむことが出来た。なおシャンゼリゼでの来シーズンプロの冊子が置かれてあったが、古楽系を始めとするオペラやコンサートが目白押しとなっている。



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