2004/08/04
『コシ・ファン・トゥッテ』ヘルマン新演出/ザルツブルク音楽祭

SALZBURGER FESTSPIELE 2004
COSI' FAN TUTTE
Mittwoch, 4. August 2004, 19.00 Uhr
Grosses Festspielhaus

Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
COSI' FAN TUTTE
Dramma giocoso in zwei Akten KV588
Text von Lorenzo Da Ponte
in italienischer Sprache

Neuinszenierung

Koproduktion mit den Osterfestspielen Salzburg

Dirigent, Philippe Jordan
Inszenierung, Ursel und Karl-Ernst Hermann
Buehne und Kostueme, Kar-Ernst Hermann
Choreinstudierung, Rupert Huber
Continuo, Philippe Jordan

Fiordiligi, Tamar Iveri
Dorabella, Elina Garanca
Despina, Helen Donath
Ferrando, Saimir Pirgu
Guglielmo, Nicola Ulivieri
Don Alfonso, Thomas Allen

Konzertvereinigung Wiener Staatsopernchor
Wiener Philharmoniker
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ザルツブルク四日目はフィリップ・ジョルダン指揮ウィーンフィルの演奏で、モーツァルト「コシ・ファン・トゥッテ」。イースター音楽祭との共同プロダクションからなる上演は極めてシンプルかつ美しいステージとともにすっきりとした味わいで楽しむことが出来た。ウルゼルとカール・エルンスト・ヘルマンによる新演出は、かつてのボレアードに比べるとアイデアがやや乏しいものの、その独特の衣裳、特にデスピーナのスカートのデザインにその特徴が現れていて、かれらの個性を感じるものであった。ステージに置かれた大きな卵のような石のようなオブジェに大きな傘がアクセントとなっている。

コンサートマスターはヒンクで、ジョルダンの指揮に機敏に反応しながら、心地よい演奏が素晴らしい。ザルツブルクではすっかりお馴染みのエレーナ・ギャランカとタマール・イヴェリがフレッシュさを感じさせる。他方、デスピーナにはヘレン・ドナートのベテランの熟練さ。トーマス・アレンの貫禄も感じつつ、楽しむことができた。とはいえ、ノイエンフェルス演出の時の、マッティラ、カサロヴァ、バーヨらと比較するとやや物足りさを感じた。翌日、ザルツァッハ沿いを歩いていたら、イヴェリが自転車に乗って走り去っていったが、昨日のオペラとほとんど同じような出で立ちであった。



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