2004/05/01
イヴァン・フィッシャー&ブダペスト祝祭管弦楽団/コンセルトヘボウ


Boedapest Festival Orkest
Dirigient, Ivan Fischer

Franz Schubert, Vierde symfonie in c kl.t., D147 "Tragische"(1816)
Adagio molto, Allegro vivace
Andante
Menuetto; Allegro vivace
Allegro

Pauze

Gustav Mahler, Negende symfonie in D gr.t.(1909)
Andante comodo
Im Tempo eines gemachlichen Landlers (Etwas tappoisch und seher derb)
Rondo-Burleske (Allegro assai. Sehr trotzig)
Adagio (Sehr langsam und noch zuruckhaltend)

Zaterdag 1 mei 2004, 14.15 uur, Ende conceret ca. 16.45 uur
Concertgebouw Amsterdam Grote Zaal
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今日5/1はロンドンからアムステルダムまで、昨日と同じくbmi(LH共同)便で移動します。bmiサイトから予約した格安ですが、昨日のbmiは公式サイトでは買えなかったため、米国旅行会社から格安を予約しました。LHで買うよりも14万円も安くて、LHマイレージとしてセネター1.25倍でチャージできるのもメリットでした。ヒースロー10:45発のbmi便はほぼ定刻の13:05にスキポールに到着。バッグ1個という機動力を活かして歩き進み、5分ほどでパスポートコントロールに。しかし怒涛の長蛇に唖然!さいわいなことに意外と早く流れ始めて13:20分にはタクシーに乗れました。15分ほど飛ばして13:35にコンセルトヘボウ到着。コンサート開演前40分と余裕でした。

予約したチケットを受け取って、ついでにコンセルトヘボウ夏のコンサートも幾つか買っておきました。8/9フィッシャー指揮グスタフ・マーラー・ユーゲントのバルトーク&ブルックナー7番、8/10アイリッシュ音楽、8/11ポール・アグニューとラルッソンが歌うヘンデル「イエフタ」の3本。合計で69ユーロと格安でした。

さて本日の席はパルケットの後方でしたが、ステージが高くて視界が良好。開演前にアナウンスがあり、フィッシャーが足を怪我した為、座って指揮するとのこと。かくして始まったプログラムはシューベルトの交響曲4番から。余りにも豊かで美しい音響に驚きました。ホールの良さとブタペストのやや大編成が相乗効果を発揮して極上のサウンドです。各楽章の持ち味を十二分に活かした演奏は見事です。悲壮感ただようシンフォニーに釘つけとなった次第。

後半はマーラーの9番。何とヘビーなプログラミングなのかと思いつつも、始まってほどなく、時間を超越した集中力に引き込まれてしまいました。巧みに盛り上がるフォルティッシモも際限が無いのかと思うほどのダイナミックレンジ。ピアニッシモでは時間が停止したかと思うほどの緊張感。実にパワフルで狂いのない金管群の圧倒。終楽章では椅子から飛び上がりながらも渾身の指揮を展開するフィッシャー。壮絶な弦のアンサンブルが織り成す重層感。まさにコンセルトヘボウを鳴らし切った瞬間が連続し、会場も終始完璧な静寂が続きます。会場全体が無の境地に達した後に消え入る微かな鼓動。久しぶりのマーラーの名演奏で、コンサート二つ分くらいの充実感でした。



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