昨日のトロイは6時半に開演し深夜0時に終了する充実さでした。明けての日曜日は太陽が燦々と照る秋晴れでパリも一際美しいものでした。午前11時から昨日と同様、シャトレにてエリザベス・レオンスカヤのリサイタル。トロイと一緒に申し込んだチケットで自由席、20ユーロと格安の演奏会でした。
昨日の座席はパルケット後方でしたが、今日は2階席の前方に座ってみました。コンパクトな劇場を見渡すにはちょうど良い座席で、オペラも2階席正面あたりがベストなようです。ステージに木の壁を下ろし、ちょうどオーケストラピットの床にピアノを設定したレイアウトは音響も素晴らしく、落ち着いた佇まいを感じます。
プログラム前半はシューベルトのピアノ小品に「さすらい人」幻想曲。後半はシューマンの幻想曲にピアノソナタ1番。冒頭から絶妙なリズム運び、呼吸、メリハリと変化があり、地味ながらも聞き手を捉えて離さない魅力でした。さすらい人幻想曲の推進力、シューマンのときめく幻想など久しぶりにピアノの素晴らしさを感じさせてくれました。アンコールはショパンのスケルツォ2番。休憩なしに約90分続いたリサイタルはマチネと呼ぶには充実しすぎている感じでした。
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