Salzburg Festspiele 2003

Luigi Cherubini (1760-1842)
MESSE SOLENNELLE Nr. 2
Per il Principe Esterhazy

Felsenreitschule
Freitag, 8. August, 20.00 Uhr

Dirigent; Riccardo Muti
Sopran I; Camilla Tilling
Sopran II; Sara Allegretta
Alto; Mariana Kulikova
Tenor I; Herbert Lippert
Tenor II; Luca Dordolo
Bass; Tomas Tomasson

Wiener Hofmusikkapelle:
Wiener Sangerknaben
Einstudierung; Gerald Wirth
Mitglieder des Herrenchors der Wiener Staatsoper
Einstudierung; Uwe Christian Harrer
Mitglieder der Wiener Philharmoniker





・今日からザルツブルク音楽祭へ出発となりました。ここ一週間は出張など忙しい日々でしたが、ようやくの夏休みです。さて数日前から台風が近づいてきましたが一足早いタイミングとなり一安心です。明日は暴風雨になりそうですが成田は曇り空でした。今回はマイレージを使って成田〜ザルツ往復をCクラス無料航空券としました。行きはLHで、帰りはANAの新しいシートに座ってみます。さてスケジュールはザルツをメインにインスブルックとルツェルンをミックスしたパターンです。オペラでは新演出の「ティート」「後宮」「ホフマン」「ヤツガラシ」「オルフェオ」に演奏会形式の「サムソンとデリラ」を、演劇では「ボイツェック」を見ます。

フランクフルトまでのフライトは予定通りに到着しましたが、乗り継ぎ便の段取りが悪く、ザルツブルクには30分ほどの遅れで到着しました。夜7時頃に空港を出ましたが、ホテルのチェックインも含めてフェルゼンライトシューレへは開演20時の10分前に到着。

さて今夜はムーティ&ウィーン・ホーフムジークカペレによるケルビーニのミサ・ソレムニス第2番です。比較的大きな編成のオーケストラは9割方はウィーンフィルそのもので、国立歌劇場のメンバーも加わっていました。コンサートマスターはヒンクで隣りがザイフェルト。女性ソリスト陣はスェーデン出身のカミラ・ティリング(第1ソプラノ)、イタリア出身のサラ・アラグレッタ(第2ソプラノ)、キエフ出身のマリアンナ・クリコーヴァ(アルト)で、いずれもムーティと共演してきた若手たち。男性ソリスト陣はヘルベルト・リッパート(テノール)、ルカ・ドルドロ(テノール)にトマス・トマソン(バス)という布陣でした。

クセイ演出「ティート」のセットを背景した合唱とオーケストラのレイアウトはさすがに壮大な雰囲気です。さすがにムーティの指揮は颯爽としていて引き締まります。90分間のミサ・ソレムニスは休憩なしに演奏されますがが、全く緩むことの無い集中度でした。冒頭20分ほどのキリエに引き続き、グロリアに転じたときの歓喜もひとしおでした。ケルビーニの地味な作風ながらも随所に見られる弦の上昇パッセージの躍動感。こういった箇所ではムーティもウィーンフィルのアンサンブルからエネルギッシュな盛り上がりを引き出し、合唱のパワフルさと相まって極上の響きでした。女性合唱ではなく、ウィーン少年合唱というのも透明感に溢れており、広大なフェルゼンライトシューレも聖堂とはまた違うスペクタクルさを演出しているように感じました。到着初日にして全く眠気を感じない、素晴らしいコンサートで何よりです。

それにしても今年のヨーロッパは超猛暑です。特にフェルゼンライトシューレは暑くて、音楽のテンションの上昇に応じて汗が出てきました。長いカーテンコールの後、外にでると一抹の清涼を感じるものの、川べりは例年の涼しさがありません。終演後はカフェで涼んで帰りました。明日のティートもフェルゼンライトシューレかと思うと暑さが気になります。





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