SAECHSISCHE STAATSOPER DRESDEN
Sonntag,den 27. April 2003, 16.00 Uhr
Richard Wagner
Der Ring Des Nibelungen Erster Tag
DIE WALKUERE


Musikalische Leitung; Lothar Zagrosek *
Inszenierung; Willy Decker
Buehnenbild; Wolfgang Gussmann
Kostueme; Wolfgang Gussmann, Frauke Schernau
Dramaturgie; Hella Bartnig, Klaus Bertisch
Personne
Siegmund; Paul Elming **
Hunding; Kurt Rydl
Wotan; Jukka Rasilainen
Sieglinde; Evelyn Herlitzius
Bruenhilde; Deborah Polaski
Fricka; Iris Vermillion
Helmwige; Lisa Livingston
Gerhilde; Sabine Brohm
Ortlinde; Ruth Staffa
Waltraute; Janet Collins
Siegrune; Angela Liebold
Rossweisse; Elisabeth Wilke
Grimgerde; Annette Jahns
Schwertleite; Christa Mayer
* fuer den erkrankten Michael Boder
** fuer Robert Gambill



エッセンはHoliday Inn Expressというホテルに泊りましたが、税込みの54ユーロでドレスデンのヒルトン並みの部屋だったのには驚きました。最近、TOLL-FREE-DEのアクセスポイントが出来たようで、試しに繋いだところ、全くのノーチャージでした。さて今日はエッセン8:25発のICE845でハノーファーに10:28に到着。ここで約8分の乗り継ぎ時間でIC2049に乗換えました。ここからマクデブルク〜ケーテン〜ハレ〜ライプチヒ〜リーザを経てドレスデンに戻ってきました。途中長閑な田園地帯ばかりでのんびりと出来ました。ちなみに今日は小澤&NJPの電話予約日でしたが、車中よりVoderfon携帯で電話しても中々繋がらず、繋がった時は既に完売でした。プログラムの交響詩「ペレアスとメリザンド」は数日前のブーレーズ&マーラー・ユーゲントと同じものですが、そちらの方は空席があったのと対照的です。ドレスデンに到着したのが14:50頃で一昨日と同じヒルトンにチェックインしたのが午後3時すぎでした。



さて今日のワルキューレは開演4時ということで慌しかったですが、とても素晴らしい公演でした。ギャンビルの代わりにエルミングがジークムントを歌い、ジークリンデはヘルリツィウスでした。ヴォータンはライン黄金の時はヘイルでしたが、今日はラシライネン。ブリュンヒルデのポラスキはさすがにパワフルでした。ツァグロセクの指揮も誇張が無くて、自然と盛り上げていくのは上手いといった感じ。ワルキューレの騎行では天井上部からワルキューレ達が乗った矢印が降りてくる演出で、ブリュンヒルデを除く8本の矢がステージ上の椅子が並べられた丘に突き刺さるのが印象的でした。視覚的にもインパクトあるものでした。ブリュンヒルデの眠りの場面では大きな球形が椅子で組んだ山の頂きから持ち上がり、彼女がここで眠りに着くといった設定でした。椅子が炎として赤く染まっていくのが極めて象徴的に描かれていました。

ウォーナーのリングにも似たところがありますが、デッカーの演出はむしろ情報量を絞り込むことにより、コンセプトを明確にしようという意図が感じられます。背景処理などはR.ウィルソン風で、ステージの椅子のレイアウトを多様に変えるアイデアが面白いところです。なお第2幕ではワルハル城を始めとして、様々な建造物の模型をブリュンヒルデと組んでいる様子が印象的でした。設計図面の丸めた束が机の棚にあったりしたので、さながら都市計画をまとめているか、ドレスデンの街の復興のように都市再建を果たそうとしているか、いろいろと考えてしまいます。ともかくジークフリートが楽しみですが、黄昏が無いのは寂しい限りです。



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