Mariss Jansons
Wiener Philharmoniker

Diestag, 6. August, 21.00 Uhr
Grosses Festspielhaus

Joseph Haydn
Symphonie Nr.97 C-Dur Hob.I:97

Richard Strauss
Walzerfolge Nr.1 aus der Oper Der Rosenkavalier op.59

Pause

Johannes Brahms
Symphonie Nr.1 c-Moll opl.68


奇しくもイェーダーマンを祝祭大劇場で見た後も同じ劇場でウィーンフィルを。席は先ほどのパルケット最前列ど真中から左に4つほどずれたところでした。本当は10列目くらい離れたところが音響的にベストなんですが、今回はオペラを優先して全てパルケット1列目の席を希望した結果だから止むを得ません。

コンサートマスターはキュッヒル、その左はホーネックでした。冒頭のハイドンからヤンソンスらしく起伏に富んでいる演奏に大いに唸らせられました。序奏に引き続き凄い迫力で上昇する主題提示。すかさず甘く芳しいウィーンの木管による下降音。まるで全てのフレーズが有機的に結合しているのを目の当たりにするよう。特に展開部はヤンソンスの本領発揮といったところで、全てのパートを束ねて燃焼させていく充実感。ハイドンといえばシンプルゆえに演奏が難しいと良く言われ、かつてのベーム&ウィーンフィルの味わいを懐かしく思う面もありますが、ヤンソンス&ウィーンフィルもウィーンフィルの良さを十分に湛えた演奏でした。そしてR.シュトラウスの「ばらの騎士」ワルツ1番は伸びやかで艶やかな音色とともに絶品で、前半のクライマックスとなりました。後半はブラームスの1番で、これもヤンソンスで聞くのが本当にラッキーだと思うほど見事な演奏でした。キッヒュルのソロ・ヴァイオリンも繊細にして伸びやかに空を舞うといった感じで、片時も耳が離せない出来でした。コンサート終了後はシュロシュ・メヒシュタインのレストランへ。豪雨のため閑散としていて、普段は座るのが難しい窓辺の席から夜景を楽しみつつウィーンフィルの余韻を語りあい時間を忘れてしまいました。


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