JEDERMANN
Hugo von Hofmannsthal
Das Spiel vom Sterbern des reichen Mannes

Dienstag, 6. August, 17.30 Uhr
Domplatz
Bei Schlechtwetter im Grossen Festspielhaus

Regie Christian Stueckl
Buehne und Kostueme Marlene Poley
Musik Markus Zwink

Gott der Herr Hans-Michael Rehberg
Tod Jens Harzer
Teufel Tobias Moretti
Jedermann Peter Simonischek
Jedermanns Mutter Jennifer Minetti
Jedermanns guter Gesell Tobias Moretti
Ein armer Nachbar Hans-Michael Rehberg
Ein Schuldknecht Anton Burkhart
Des Schuldknechts Weib Susanne Schaefer
Der Hausvogt Johann Christof Wehrs
Der Koch Georg Reiter
Buhlschaft Veronica Ferres
Dicker Vetter Oswald Fuchs
Duenner Vetter Achim Buch
Mammon Florian Stetter
Gute Werke Elisabeth Rath
Glaube Sunnyi Melles
Knecht Gerald Koblinger
Der Spielansager ein Kind

Ars Antiqua Austria



今日は朝から小雨が降っていて、午後からかなりの強雨に。従ってドーム広場でのイェーダーマンは祝祭大劇場での上演に変更となりました。昨年のブレンゲンツ湖上オペラ「ボエーム」もそうだったように、野外上演を楽しめないのはとても残念です。で、チケットには祝祭大劇場の座席番号も記載されてあって、パルケット最前列の真中でした。ステージには幕はなく、既にドーム前のマリアが十字架を抱えた白い像が置かれていました。その奥は段になっていて、左右に階段が。オーケストラピット部分は少し窪んだ平板になっていて、全体が黒一色でした。客席は完全に満席で、ステージ左右の袖にも観客席が設営されているといった盛況ぶり。

開幕のファンファーレは子供達のアンサンブルでとても快活な演奏。おそらく3歳くらいではないかと思われる可愛い女の子による指揮でロンドン・バロック・アンサンブルを彷彿とさせるようなブラスと太鼓のリズムに心躍らされます。登場人物たちは皆ルネッサンス時代の衣装で、ステージも写真で見るザルツブルク音楽祭当初からの基本コンセプトは一貫しているようでした。舞台装置も登場人物たちが運んできて、一瞬のうちに晩餐会のセットが出来上がったり、またテーブル上に作られたミニチュアの建物や庭園のモデルが登場したりと変化に富んでいました。炎を床から燃え上がらせたる場面もあって極めてインパクトある工夫が。それにしても熱風で一瞬顔が熱くなりました。

「死」を演じるJens Harzerは体全体を青白いパウダーに塗られていてとても象徴的でした。Peter Simonischek演じるイェーダーマンに迫る場面も凄みがあり、しかも慈悲すらかんじさせる演技力。恋人役のVeronica Ferresはかなりの美貌でエロティシズムに溢れていましたし、その迫真の演技も個性的でした。劇自体はドタバタでも途中、グレゴリオ聖歌も歌われ極めて厳粛な気分になったりと、変化に富んだ内容で、イェーダーマンの死の場面は感動的。17時半の開演から休憩なしの2時間15分はとても集中力がありました。

何時もはオペラとコンサートのみを優先する為、音楽祭のご本尊「イェーダーマン」をパスしてきましたが、はやりこれは毎年見ていかなくてはホフマンスタールに申し訳ない気分がしました。今回は雨だったのが残念ですが、次回は是非ドーム広場で見なくてはと思う次第。さて外は豪雨と化していて、とても外に出る気になれません。会場は既に21時から始まるウィーンフィルに向けて模様替えが素早く開始されていました。後1時間10分ほどあるのでパトロンラウンジに移動して休憩することにしました。



[HOME]