Salzburger Festspiele 2002 Liederabend
Samstag, 3. August, 19.30 Uhr
Mozarteum, Grosser Saal

Robert Scandiuzzi

Bass : Robert Scandiuzzi
Klavier: Friedrich Haider
***
Antonio Caldara: Come raggio di sol
Vincezo Bellini: Vaga luna / Vanne o rosa fortunata
Christoph Willibald Gluck: O dem mio dolce ardor aus
der Oper Paride ed Elena
Jules Massenet: Elegie
Cesa Franck: Nocturen
Alexandre George: La pluie
Charles Gounod: Venise/ Priere
JohannPaul Martini: Plaisir d'amour
Jacques Iberet: Cahnson de la maart de Don Quichotte
aus Chansons de Don Quichotte
Pause
Alexander Dargomyschsky: Nochnoy zefir
Anton Rubinstein: Melodija op.3
Pjotr Tschaikowsky: Screnade des Don Juan op.38 Nr.1
Francesco Paolo Tosti: La Serenata/ 'A vucchella/
L'ultima canzone




今年も夏休みは8月上旬ですが昨年のような2週間以上休む訳には行かず12日間が限度。しかしながらザルツブルクは例年8月下旬に見たいオペラやコンサートが集中しており、今年はR.シュトラウスの「ダナエの愛」などが聞けないのが残念。できればラッヘンマンの「マッチ売りの少女」も聞いてみたかったのですが。とはいえツェムリンスキーの「カンダウレス王」にアーノンクールの「ドン・ジョバンニ」、ゲルギエフ指揮でベリオ版プッチーニの「トゥーランドット」などが聞けるのが嬉しいところです。なお今回はインスブルックでの「リナルド」プレミエおよびアバド&P.シュタインの「パルジファル」プレミエをエディンバラで聞けるのが最大の収穫になりそうです。

さて出発前の8/1〜2は出張でした。帰りの便は羽田空港に雷雨が襲来したそうで出発も大幅に遅れ、伊豆半島上空で空中待機でした。かろうじて羽田に着陸できましたが、ザルツ出発前夜なのでとても心配しました。当日は朝6:30の上野発のスカイライナーで成田第2まで。夏の混雑を避けるために早めの搭乗手続きを済ませました。今回も5万マイル毎の無料アップグレード券2枚を期限内に使ってしまわないと勿体無いのでファーストクラスにアップグレードしました。フルトハンザのふれ込みではミシュラン・シェフの料理が楽しめるとのことでしが、それほどでもありませんでした。オーディオCHはムローヴァ特集で結構楽しめて食後はひたすら熟睡することに。ということでフランクフルトには予定より早い午後2時すぎに到着。ラウンジで2時間半ほど時間を潰し、午後5時にチロリアンの双発機に搭乗しました。これも予定通り、ザルツブルクに18:30に到着。ホテルにチェックインしてからモーツァルテウムに向かいました。

今日のリートアーベントはカサロヴァの予定でしたが、病気のためキャンセル。代わりはバスのロベルト・スカンディウッチ。出発5日ほど前にこの案内が郵送されてきたのですが、開演前までにチケットを返送すれば払い戻すとありました。5日前にチケットを郵便で返送していたのでは間に合うはずもなく、仕方がないので別段、聞きたくもないスカンディウッチですが、行くことにしました。ちなみに昨日のリートアーベントでもレイミーがキャンセルして、代わりにベルガンサが歌ったそうです。

余裕で到着したモーツァルテウム前にはチケットを売っている方も居られました。やはりカサロヴァを聞きたくて楽しみにしていた方々は、キャンセルだからといってバスのリサイタルを聴きたい方は少ないようで、会場もかなり空席が目立っていました。特にステージ前方にかけては、空白地帯といった感じ。

で、今日の座席はカサロヴァをしっかりと聴くために最前列中央を確保していましたが、前半からどうも冴えません。多種多様な作品を語りかけるかのように歌いこなすスカンディウッチですが、軽く流す歌ばかりなのが、盛り上がらない理由でしょうか。それでも後半は作品も面白くなり、力強いバスがピアノと息のあったところを見せ、調子が上がってきたようです。客席前方はさほど盛り上がってはいないものの、後方からは盛大な喝采が上がっていました。


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