Prologue

●春のワーグナー・ラッシュ/プロローグ

5月のドイツは結構なワーグナー・ラッシュで、新演出も含めて下記のように一通り
の演目が上演される。

・リエンツィ(ドレスデン)
・オランダ人(ベルリン、チューリヒ)
・タンホイザー(ヴィースバーデン、ベルリン)
・ローエングリン(ミュンヘン、ハンブルク)
・ラインの黄金(ミュンスター、ケルン)
・ワルキューレ(ウィーン、ミュンスター、チューリヒ)
・ジークフリート(ミュンスター、ジュネーブ)
・黄昏(ケムニッツ、ミュンスター、ボン)
・トリスタン(ウィーン、ザールブリュッケン、ダルムシュタット、ベルリン、プラハ)
・マイスタージンガー(ドレスデン)
・パルジファル(マンハイム)

そしてワーグナー以外でもオッターのアリオダンテ、ポラスキのエレクトラ、ミュン
ヘンのリナルド、ケルンのオレンジとマクロープス、デノケの死の都、ムスバッハの
ヴォツェックなどなども是非とも見たい演目が目白押し。さてどれにしようかと迷い
に迷った結果、今回はワーグナーを5本見るというプランニングを立てた。もっとも
ルート次第では7本くらいは見れるのだが、ウィーンのドミンゴとグルベローヴァに
マイヤーを聴きたいので、下記のスケジュールとなった。

4/28 アルノンクール&BPO
4/29 さまよえるオランダ人(リンデン・オーパー)
4/30 サウル(コミッシェ・オーパー)
5/01 ローエングリン(ハンブルク)
5/02 ジークフリート(ジュネーブ)
5/03 パリアッチ&ジャンニ・スキッキ(ウィーン)
5/04 ロベルト・デヴリュ(ウィーン)
5/05 トリスタンとイゾルデ(ウィーン)
5/06 パルジファル

(出発)
GWの出発はさすがに混雑するが、昨年よりも1本早いスカイライナー1号で出発す
る。すでにこの便は売切れだったから、早めにチケットを買っていて良かった。成田
は以外と空いていて、出国手続きも余り並ばずに済んだ。LH711便も予定とおり
に飛び、ことのほかスムーズに行った。今回は連休前は忙しかったためか、結構な睡
不足のため、機内でPCを操作する気力がなく、ただひたすらオーディオ・チャネル
を聞いていた。チャネル1はアルノン・クールの特集が組まれていたが、奇しくも到
着日に彼の指揮を聞けるのが面白い。チャネル2はオペラ・ハウスと題して、ショル
ティのワルキューレ第1幕、サリバンのミカド、プッチーニのボエームなどが楽しめ
た。特にジェームス・キングのジークムントの輝かしさには圧倒されてしまった。

ルフトのマガジンに載っていたケント・ナガノのインタヴューはとても面白かった。
LOSオペラのチーフ・コンダクターに就任したそうで、何でもジョージ・ルーカス
と一緒にワーグナーのリングを上演したいとか。他にもセラーズの演出でジョン・ア
ダムスの「エル・ニーニョ」のプランがあるとかで、LOSオペラも結構面白くなり
そうだ。

フランクフルト手前に着たところで、空港の発着が混み合っている為、上空で一時ス
タンバイ飛行に入った。ほとんど振動しない状態が続いたが、ベルリンへ向かう乗り
継ぎが心配になってきた。30分ほどの遅れでFRAに到着した為か、次のベルリン
乗継便も20分遅れの出発となった。さてフライト当日のコンサートはさすが慌しさ
を感じるが、今回の宿はフィルハーモニーから徒歩5分足らずのグランド・ハイアッ
トなので、余裕でコンサートに行ける。なおこのホテルはルフトハンザのカードに5
00マイルをチャージできるのが嬉しい。