Epilogu.

●エピローグ

2/25、仮面舞踏会終演後。さすがに全く居眠りもしないで3本の演目に集中した
為か、この日の夜はかなり疲れた。パソコンで文章をまとめようとするものの睡魔が
襲ってくる。この週末の金・土・日で6本をこなすことは結構大変だったが、その充
実感は驚くほどだ。3日間の滞在が一週間に感じるほどの密度を感じる。やはり来て
良かったと満足する。さて今回持ってきた荷物は着替えとパソコンにデジカメと若干
の読み物程度。全て手荷物だけでスーツケースは無し。ということで荷物をまとめる
のも実に簡単だった。

翌26日の朝、短い滞在だったウィーンに名残惜しさを感じながら空港へ。本心はも
っと滞在し、このまま巡礼の旅に回りたいところだが、ここが勤め人の辛いところ。
いさぎよく帰途につく。朝刊のクーリエとスタンダードではアバドBPOの記事を載
せていた。クーリエにはアバドBPOの写真付で、チクルス全体の偉業について、ポ
リーニとのコンチェルト、そして第九について書かれていた。特に第九には第3楽章
の静けさの広がり、音楽の奇跡、ベートーヴェンと神といった賛辞が並べている。ス
タンダード紙ではアバドのイラストを入れて、主として彼の経歴を主体に紹介してい
る。



アバドBPOに並ぶ収穫は当然のことながらブーレーズ&ウィーンフィルのマーラー
3番。新聞にはゲネプロの様子がかかれていたが、CD録音されること、ニューヨー
クでも演奏することなどが記されている。これもCDが本当に待ち遠しい。

そして翌27日に帰国。一度自宅に戻ってから仕事に出向く。思ったほど疲れもなく、
その日は終わった。が、そのさらに翌28日がダメだった。目が覚めたのは何と昼前。
大いに慌てたが、結局この日も昼出社となってしまった。これなら帰国日は完全に休
みにすべきかと後悔した。この日は新国立バレエのチケットを買ってあったので、夕
刻は初台へと。そして完全に眠気を解消した状態で見たプロコフィエフのシンデレラ。
とても美しいバレエと趣向を凝らした舞台にのめり込み、とても良い時差ボケ解消と
なった・・・