08/06 アルテ・デュオ

●Residenz Mozart-Matinee im Gloriensaal am 06. August 1999
"Duo Arte"
Andreas Weber, Klavier
Eberhard Staiger, Violine

Program
W.A.Mozart
Sonate fuer Klavier und Violine in G-Dur, KV379
Ludwig van Beethoven
Sonate fuer Klavier und Violine G-Dur, Op 30/3
Camille Saint Saens
Sonate Nr 1 fuer Violine und Klavier d-moll, Opus 75
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今日もノイエ・レジデンツのマチネに行く。今日出演するアルテ・デュオは古楽アンサンブルだろうと思っていたが、現代楽器によるヴァイオリンとピアノのデュオだった。ヴァイオリンのスタイガー氏は、昨年このホールで聴いたメロス・アンサンブルのメンバーでもある。モーツァルト、ベートーヴェン、サン・サンーンスのヴァイオリンとピアノのためのソナタを選んだプログラムはたっぷりと味のある演奏を楽しませてくれた。モーツァルトの若々しく瑞々しい調べ。ベートーヴェンのきりりと締まった造形美。サン・サーンスの叙情。ちょうど3つの色調にカテゴライズされたようで、コンサート全体が調和している。グローリエン・ザールの響きがヴァイオリンとピアノの響きを引き立てているのと同時に、デュオの息の良さが光った演奏だ。アンコールは無かったが休憩無しの1時間半は充実。

ランチのあと、祝祭劇場前を通りかかるとキュッヒュルさんがヴァイオリンを下げて歩いておられた。おそらくリハーサルが終わったのだろうか。この時期から考えてケント・ナガノの「大地の歌」かも知れない。さて今日は、夜のポリーニの演奏会の1本だけの予定。