08/04 アンサンブル・アレグラ
●Residenz Mozart-Matinee im Gloriensaal am 04. August 1999
ENSEMBLE ALLEGRA
Brigit Meisenburg, Oboe
Gerda Machmor-Geer, Violine
Christian Heller, Viola
als Gast;
Anne Kathrein Jordan, Klavier

Program
W.A. Mozart
"Kegelstatt Trio", Es-Dur, KV 498 fuer Oboe, Viola und Klavier
Robert Schumann
Quartett fuer Klavier, Violine, Viola u. Violoncello, Es-Dur, op.47
W.A. Morzart
Serenade Nr.10 KV361 "Gran Partita" fuer Oboe, Klavier und Streichtrio
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ザルツブルクでは音楽祭とは別に沢山のコンサートが開かれるが、ノイエ・レジデンツでのモーツァルト・マチネも結構楽しめる。チケットは210シリングでドリンクがサービスされる。会場となるグローリエン・ザールは天井にカラフルな彫刻がなされいて、白い壁に歴代大司教の肖像画が飾られているて、当時の雰囲気が忍ばれる。

アンサンブル・アレグラはザルツブルクの出身の演奏家によるオーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラにチェロからなるアンサンブル。メンバーはオーストリア・ドイツ圏のオーケストラなどで活躍されている。特にオーボエのマイセンベルク嬢は昨年の5時コンサートにも出演していた。今回はゲストにアンネ・カサライン・ジョルダン嬢が加わり多彩な組合せの室内楽を聞かせてくれた。

最初のモーツァルト「ケーゲルシュタット・トリオ」はオーボエ、ヴィオラ、ピアノの珍しい編成。オーボエの甘い響きとヴィオラの重厚なハーモニーに、ピアノの輝かしさがとても美しい響きだ。特にオーボエは量感、質感ともに充実していて、室内楽はやはりこのような室内空間で聞くのが一番という当たり前さを実感した。

続くシューマンのピアノ四重奏。これは日本でも幾度となく聞いてきた名曲。チェロの朗々としたサウンドが特に美しく、マチネでこれだけ優れた演奏を聞けるとは何ともラッキーなこと。とにかく今日の演目の中で最も傑出した出来映えであった。

モーツァルトのグラン・パルティータは弦楽トリオにオーボエとピアノという五重奏。さすがに大曲だけあって、迫力も十分。グローリエン・ザールの響きはまるでオーケストラかと錯覚するほどのライブなものにしてくれる。休憩無しに演奏された3曲はハイ・レヴェルな演奏で、ザルツブルクの水準の高さを納得させてくれた。

演奏終了後は近くのK&Kのカフェテラスでランチを取る。パラソル越しに太陽が眩しく照り付けてくるが爽やかな風が暑さを忘れさせてくれる。ついでに祝祭ショップに立ち寄り、本日入荷のカンブルラン「カーチャ・カバノヴァー」のCDをゲット。これから日影のザルツァッハ左岸をホテルに向うこととした。今日は後ふたつの演目、ムーティ&ウィーンフィルと「魔笛」が控えている。