08/02 5時コンサート『バロック・ソプラノの夕方』

今日も強い日差しが照りつける快晴だ。フランチェスコ教会前にあるムジークハウスのショーウィンドウを見ていたら昨年の「アッシジの聖フランチェスコ」のライブCDを見つけた。ついでに今日はケント・ナガノ&リヨン国立オペラによるブゾーニ「ドクター・ファウスト」の新譜発売日でもある。これら2つのセットを早速ゲットした。

さてザルツブルクでは聴きたい室内楽も満載であるが、ついオペラとか聞き逃せないオーケストラを主として聴くことになる。が、ザルツブルク音楽祭とは別に昼間と夕方に室内アンサンブルが開催されるので、これらを楽しまない手はない。今日もバルトリ&ラトルのコンサートがメインとなるが、その前に5時から開催される室内コンサートに行くことにした。

●KONZERT in der Johann-Michael-Haydn-Gedenkstaette
am Montag, 2. August 1999 Beginn: 17:00 h

Marie-Kathrin Melnitzky - Sopran
Maria Loos - Blockfloete
Sarah Yafet - Cembalo

Francesco Mancini : Kantate " Quanto dolce e quell ardore"
fuer Sopran, Oboe und B.c.
Georg Friedrich Haendel: Nel dolce dell oblio HWV 134
fuer Sopran, Blockfloete und B.c.
Georg Friedrich Haendel: Sonate F-Dur op.1/11 fuer Floete und B.c.
Johann Christoph Pepusch: Corydon - Kantate fuer Sopran, Blockfloete
und Cembalo
Alessandro Scarlatti : Kantate "Chi sa dove la speranza"
fur Sopran, Blockfloete und B.c.
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ペーター教会の中庭にあるミヒャエル・ハイドン記念館の「5時のコンサート」は昨年も聞いていたので、今年も聞こうと事前に情報を調べていた。インタネットで http://www.salzburginfo.or.at/desk/frame_home_e.htm にアクセスし、イヴェント・サーチで希望のコンサート情報は全て検索できるようになったので便利だ。

演目はバロックの歌曲を中心にしたもので、ソプラノ、ブロック・フレーテにチェンバロという面白いアンサンブル構成だ。メルニツィキィ嬢はザルツブルクの州立劇場や音楽祭に出演経験がある若手ソプラノ。ブレーメンのアルテ・ムジーク・アカデミーなどでバロック・ソプラノを学んだとか。中世の民族衣装で登場され、とても透明な歌声を聞かせてくれた。ブロック・フレーテを奏されるルース嬢はモーツァルテウム出身の古楽器奏者で現在はトリオ・タリラのメンバー。

演奏された曲目は1600年〜1700年代を主体としたバロックだが、この狭い室内ホールの響きは充実していて雅な音楽を醸し出す。休憩なしの1時間余り、古い時代にタイムトリップしたような雰囲気で聞けた。しかし風通しが良かった室内も締め切られると、かなり暑くなるのが難点。次回は8/6にバロック・ヴァイオリンが予定されているが、もし時間があれば行ってみたい。