08/01 ザルツブルク音楽祭『コープマンのモーツァルト・マチネ』
●Morzart-Matinee
Sonntag, 1.August 1999, 11.00 Uhr, MOZARTEUM
Morzarteum Orchester Salzburg
Solistinnen
Hanna Weinmeister, Violine
Malin Hartelius, Sopran
Dirigent und Cembalo Ton Koopman

Wolfgang Amadeus Mozart
Symphonie G-Dur KV129
Joseph Haydn
Konzert F-Dur fuer Violin, Clavicembalo und Streicher
Hob. XVIII:6
--Pause--
Wolfgang Amadeus Mozart
"Mia Speranza adorata!"-
"Ah non sai qual pena sia",
Rezitativ und Arie(Rondo) fuer Sopran und Orchester KV369
Josep Haydn
Symphonie Es-Dur Hob.I:99
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このモーツァルトマチネからいよいよザルツブルク音楽祭の演目となる。ミサが終ったフランチェスコ教会からモーツァルテウムに向う。マカルト橋経由で約10分くらいの徒歩だ。今日の座席は平土間1列目の中央部。実のところ今回インターネットで予約した座席は全て平土間最前列の中央だったのには驚いている。

まずコープマンの指揮は独特で体の動きがとても機敏だ。それに彼の表情を見ていると何時もハッピーな雰囲気にさせてくれる。おそらくオーケストラも演奏することが楽しくなっているのではないだろうか。ヴァイオリンとチェンバロと弦楽アンサンブルのための協奏曲ではコープマン氏自身がチェンバロの弾き振りとなった。黒塗りの大きなチェンバロからは結構力感あふれる通奏低音が響き、ヴァイオリン・ソロとのデュオが聞物であった。ヴァイオリンはザルツブルク出身のハンナ・ヴァインマイスター嬢。彼女は若手ながらもチューリッヒ歌劇場のコンサートマスターであり、1692年のストラディヴァリを弾く。真っ赤のドレス姿で、とても美しい方だ。ヴァイオリンの音色は艶やかでコープマン氏の巧みな指揮にサポートされながら力強いハイドンを聞かせてくれた。

チューリヒ専属のハーテリウス嬢はミンコフスキの「後宮からの逃走」で既にお馴染。青のドレス姿でとてもチャーミングなアリアを披露した。さてプログラムのメインは最初のモーツァルトと最後のハイドンのシンフォニー。これらはいずれも溌剌とした演奏で、モーツァルト・マチネーの醍醐味を代表するかのようであった。特にフィナーレのハイドンはバロック風の音楽作りで新鮮な響きを醸し出していた。朝のミサから立続けに音楽びたりとなったが、今日の夜はドクター・ファウストのプレミエが控えている。これからゆっくりとランチをとって休養する。