Overseas Report by Mr. Takahara
Norrington & Wien Philharmoniker / Morzart Wochen

1/27(土)19:30 ノーリントン指揮 ウィーンフィル(モーツァルト週間)
ハイドン 交響曲43番「マーキュリー」
モーツァルト フルート協奏曲(独奏 D・フルーリー)
交響曲41番「ジュピター」

(ザルツブルク祝祭大劇場)


5ヶ月ぶりのザルツブルク。1月27日のモーツァルト誕生日を記念して26
日からモーツァルトヴォッヘが始まっており、ウィーンフィルもアーノンクー
ルを始め3回コンサートを行う。ミラベル近くのオーストロテルに到着すると
何と病人が出て満室なので他のホテルへ言ってくれとのこと、駅近くのルネッ
サンスホテル、かなり高そうなホテルだ。アップルホテルに払ったのは650
0円なのにこんなホテルに泊まれるのかと思いながらチェックイン(シーズン
オフだから可能なこと)。町に出るとさすがに夏と違いひっそりしている。
しかし、会場へ行くとコートを着ている以外は夏の風景と同じである。何か時
間が逆戻りしたような錯覚を覚える。ノーリントンは昨年のザルツでウィーン
フィル、ベルリオーズ「ロミオとジュリエット」を聞いた。演奏前に何とマイ
クを握り英語でジョークを交えながら曲の解説を始める。楽章ごとに長いポー
ズをおき、観客が拍手する。ユニークでよいコンサートだった。

古楽器演奏指揮者の特徴なのかノーリントンもアーノンクールと同様、指揮は
メリハリが効いていて(指揮棒を使わずコブシを振り上げる)、わかりやすい、
ウィーンフィルのメンバーも息がピッタリで気持ちよさそうに演奏している。
ノーリントンが最近ウィーンフィルと演奏を重ねているのもうなずける。おま
けにザルツブルクで聞くモーツァルトは最高だ。地元の人が多いようで観客の
モーツァルトの音楽がしみついたような観客のリアクションもよい。心地よい
演奏が聞けて4月のイースターを連想しつつライトアップされた町を見ながら
帰路に就きました。