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| 法務大臣 長勢甚遠殿 |
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| 竹澤一二三さん、瀬川光三さん、岩本義雄さんの死刑執行に抗議します |
私たちイエズス会社会司牧センターは、カトリック・イエズス会の社会問題担当機関として、また「死刑を止めよう」宗教者ネットワークの一員として、「死刑の執行を停止し、死刑の是非について国民的議論を喚起する」ことをめざして活動してきました。本日、竹澤一二三さん、瀬川光三さん、岩本義雄さんに死刑が執行されたことに、強く抗議します。今回も国会休会中で、内閣改造を控えての執行は、相変わらず秘密主義で事務的なやり方であると感じざるを得ません。
昨年12月と今年4月の執行の際にも申し上げました通り、カトリック教会は、「命は神が与えたもので、何人も奪うことができない」、「神は、どんな罪人も悔い改め、神に立ち帰るよう望んでいる」、「犯罪抑止や社会秩序の維持は、死刑以外の有効な方法によって行われうる」、「被害者支援は、応報感情の満足ではなく、社会全体の被害者への連帯によって行われるべきである」などの理由から、死刑に明確に反対してきました。何度処刑が重ねられようとも、死刑囚がどんな罪を犯した人であろうとも、こうした立場には変わりありません。
長勢法務大臣が任期中に三度も死刑執行したことは、まさに力で犯罪を抑え込もうという考えに他ならないと思います。しかし、力で犯罪や暴力がなくならないことは、「テロに対する戦争」が教えるところです。社会の規範から外れた人を隔離し追放することで、社会の安全を守ろうとする政策が、かえって社会の絆を破壊し問題を悪化させることは、いじめや自殺の激化をみれば明らかです。
私たちは宗教者であればこそ、人間社会の悪とその結果である罪を正面から見つめ、人と人の絆の回復によって、被害者に癒しを、加害者に更生を、そして社会には和解をもたらしたいと考えています。
そのために、一刻も早く死刑の執行を停止し、死刑の是非を国民の間で真摯に議論し、官民力を合わせて犯罪者の更生策、被害者救済策を総合的に検討する場を作るべく取り組んでいただけますよう、要望いたします。
2007年8月23日
イエズス会社会司牧センター
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