
プレスリリース
2005年2月17日、バーゼル
http://www.bmf.ch/index.html
サラワク(マレーシア)の最後の原生林での伐採が認証されたことにプナン人が抗議する
マレーシアの木材会社サムリンがサラワク州でまとまった原生林が残る最後の地域の一つで「持続可能な伐採」を行っているとして認証を受けたことに対して、ボルネオ島バラム川上流のプナン人リーダー19人および定住・半定住プナン人582人が手紙で抗議している。マレーシア木材認証協議会(MTCC)代表への手紙でプナン人たちはサムリン社の森林経営認証の撤回を求め、自分たちの熱帯雨林を破壊するのを止めるよう同社に要求している。手紙にはプナン人たちの指紋が押されている。
「伐採会社が私たちの森に侵入し、生活を掻き乱すまで、私たちはここで平和に暮らしていました。サムリン社の伐採で私たちの多くは苦しんできました。私たちの生活と文化を損なう人々によって川は汚染され、聖地は破壊され、動物たちは追い散らされました。サムリン社に私たちの先住慣習権を侵害し続けるお墨付きが与えられたことは到底受け入れられません。」とビロン・オヨウ村長は署名したプナン人を代表して書き記す。
MTCCはプナン人の森林を認証する前にこのプナン人たちと協議を行っていない。認証された伐採区の約80%がプナン人の伝統的な居住地域にあることがブルーノ・マンサー基金の調査で明らかになっている。地球画像衛星IKONOSから2001年に得られた情報も、サムリン社がこの伐採区で行っている林業が持続可能なものからはほど遠いことを示している。低い解像度の画像でも著しい森林破壊の跡を見ることができる。この地域のプナン人たちは、伐採により飲料水源が深刻な被害を受けたと抗議している。
長年にわたりバラム川上流のプナン人たちは自分たちの生活圏を破壊から守るために非暴力の林道封鎖を行ってきた。1988年にはプナン人の住む四つの村がサムリン社とサラワク州政府を相手取って地元の裁判所に土地権に関する裁判を起こし、現在も係争中である。ブルドーザーを使った商業伐採が始まってからサラワク州の原生林の約90%がすでに伐採されている。
MTCC木材認証は、マレーシア木材業界が負のイメージを解消して木材輸出を増やそうとする試みに過ぎない。利益の多い欧州市場を特に目標に据えたものである。影響を受けるプナン人に代わり、ブルーノ・マンサー基金は、まがい物のMTCC認証を認知しないよう、そしてマレーシアの熱帯木材を買わないよう国際社会に強く要請する。
詳しくは下記まで:
Lukas Straumann, Director Bruno Manser Fonds
info@bmf.ch
+41 61 261 94 74
人工衛星IKONOSから見たサムリン伐採区
http://www.bmf.ch/en/pdf/satellite-image_en.pdf
サムリン社の伐採で影響を受けているプナン人村落の地図
http://www.bmf.ch/en/pdf/penan_territories_samling.pdf